朝、目が覚めると密室でした。 後編

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前回のあらすじ。
とんでとんでとんで
気持ちよい朝に突然現れた恐怖
回らないドアノブを前に
諸葛亮孔明がケバブを削ぎ落としていくのだけれど
さいごはドアノブが外れてしまい
私の脳内を北風が吹き荒れていくのでした。
冗談じゃない
なにが孔明だ
なにが感謝だ
なにがウソップだ
おいこのドアノブ!
FXXK!!!!
Italyとか書いてあるけど本当か?
中国製だろ
これじゃあもう完全密室じゃないか
金田一とかくるの?眼鏡の子供も?
時計をみるとすでに6時をすぎている
おわったー
仕事に行けないではないか
それよりなんと言って休みをとれば良いのだろうか
すいません。
部屋から出れないので休みます。
いやあ、駄目だろう。
ものすごく駄目な気がする
知人に生きる力の極めて乏しいやつがいるのだが
彼が仕事に行かないときのキメ台詞を思い出した
すいません。
ドアノブがはずれちゃって。
正直なことはいいことだと小学生のころ
習ったけれども今回は違うと思う。

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