Hold Upされても、人生変わらなかった僕が、何故病院をやめるのか?  第3回

著者: 坊 昭彦

相変わらずに方向音痴

暗い夜道を、メモ用紙に書かれた地図を目安に

歩き始めた、

方向音痴のわたしは、どぎまぎした。

初めての個人旅行

怖くないと思えば、ウソになる




会う日本人、会う日本人みなに驚かされた。

 ”港にいくな!”

 ”夜の一人歩きはするな!”

 ”まだまだ治安悪いよ、夜は”

でも、なぜか、ふらふらと一人歩きしていた。




若い男性のいくところを目指して

ひたすら歩くも

どうしても、目的地に到達できず

あきらめて、近道と思い、街頭の無い細い路地に

コツコツと、後ろから、足音。


ヤバい、つけられているかも。


思った瞬間、走り出した。

しかし。。。




前に立つ外国人。

はさまれた

はさまれた




やば!!!




と、その瞬間、、背中に冷たいものが

 ていく あ くろーず。

 ぎぶ みー あ まねい

と聞こえた僕は




え、まじ!!!

おとうさん、おかあさん

ごめんなさい


走馬灯のように、駆け巡った


時間がスローモーションのように

ひとつひとつの出来事が

ゆっくりと、ゆっくりと



目の前をながれていった




ゆっくりと、ぼろぼろになった

シャツとパンツを脱ぎ、



持っていた2万円相当の香港ドル

を渡した




服には、見向きもせず、

二人は路地を歩いていった。




しばし呆然。。。。




どれだけ時間が経過したかは

分からない




でも、服を着て

帰りのホテルに

急いだ



どうやって帰ったかは、

覚えていない。




早稲田の探検部の彼に

経緯を話しし、




無事で良かったっすね。



ほんとうにそう思った一日であった。













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