秘密の扉19

著者: 大東 豊

猫の独り言 高橋凉子著

ルーカス星のお話し


この星は最近復活した星だから知っている人は少ない

約100万年ぶりに再構築された星なのよ

装いも新たに開いた星と言えばいいのかしら

だから、新しい星と言えばいいのか、古い星と言えばいいのか

私にはよく分からないわ、でもここで住める最大容量は

人間の数に換算すると500万人分に相当するんだって

日本の人口の密集している所と比べると、優雅なことこの上ない話ね

 この星は銀河を始めとする宇宙全般の運航を掌握しつつ、宇宙の進化、成長を促すエネルギーを送り続ける役割があるの、その中には地球や人類が含まれているのは当然のことなのよ

今までは、その役割はある星がしていたんだけど、宇宙において大変革があり、これからはルーカス星が担当することになったの。

私もこの宇宙で起こっている大変革を目のあたりに出来るなんて、何てラッキーな猫だと思うわ。

敏感に感じる人は、走り回ったり、戸惑ったりして、喜ばしさがある。

これから宇宙が、地球がどう変化するのか、私は楽しみにしているわ


 ルーカス星にはビヨンドという海が広がっている街があるんだけど、それはそれでとても美しい街なのよ海は光があたってきらきらと輝き、限りなく、底の底のまで澄み切ていて、波の上できらめく光はまるでダンスを踊っているみたいなの、そのまばゆい輝きはたとえようもないわ。

だって海と言っても、塩分がまったく含まれていないの

地球ではすべての生物には塩分必要だから含まれているのは当然のことね。

 ルーカス星では物質として肉体を維持しなきゃならないことはない、たとえて言えば霊界にいている気分ね。

 だから海から吹かれてくる風に、どんな長い間吹かれたとしても肌荒れとか、毛がねっとりならなくって、さらさらで快適なのよ

私は肉体から離れて、この星に来ているんだけど、ビヨンドの海辺できらめく海を前にして、お昼寝するのがとても好きなのよ

とても気持ちよくて、地球に戻りたくなくなるときがあるわ 

「猫の独り言」は以上で完了するけど

まだまだ「秘密の扉」は続くわ、今後ともよろしくお願いします。

秘密の扉20へ続く

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