高校中退したら無茶苦茶になった話 4

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そのヤクザっぽい男が部屋に入ってきた。
僕は唖然としていた。

男『おう。お前が友希の男か』

『は、はい....』

僕は呆気にとられたまま、
状況が掴めないでいた。

男『美咲悪かったな。急に電話番になったんや』

美咲『うんいいよ。お疲れ様』

男『俺ちょっと兄貴と出かけるからまた電話する』

そう言ってその男は出て行った。

電話番?兄貴?

やっぱりヤクザなのか?.....

僕は友希と美咲に聞いた。

『さっきの人なんなの?』

友希『美咲の彼氏だよ』

『.......そ、そっか。何してる人なの?』

美咲『ヤクザだよ』

そう言った時の美咲の目は、
僕が見たことない美咲の目だった。
目の奥が淀んでいるような、
底なし沼にはまってもなんとか
理性を保とうとしているようなー

『2人とも大丈夫なのかよ』

美咲『心配しないで。友希は大丈夫だから。都合良く使われてるのは私だけ』

都合良く使われている....

僕は深く聞くのをやめた。
聞く気力がなかった。まだ混乱している。

話を変えて疑問が残っていることを聞いた。

『この家はさっきの男が借りてんの?』

美咲『うん。そうだよ』

『.......』

やっぱりかよ....

『ここから逃げないのか?』

友希『逃げれないよ...』

美咲『逃げたら追われる』

僕は言っている意味がわからなかった。
ただやっぱり深く聞く気にならなかった。

中尾から聞いた。3Pの話から、
正直僕は心の整理ができてなかった。
中尾の話を聞いてから考えた。

それでもまだ友希のことが好きなのか?

好きなのかな俺...バカだな...

ただ信用できなくなったな....

それから友希に対しての思考はストップ
していた。
その話を聞かなかったら、
今の現状に対しての友希の状況を
心配していたと思う。

ただ僕は家出している。
帰る場所はここしかない。

僕はやっぱり友希のことも
深く考えないことにした。

外の空気が吸いたい。

『コンビニ行ってくる』

美咲『あ、ご飯なにがいい?』

『いいよそこまで迷惑かけれない。飯ぐらい自分でする。金ならあるから』

友希『遠慮しなくていいのに』

『ううん気にすんな』

僕はそう言い残しコンビニへ向かった。

飯のことも光熱費とかもあの男が
支払いしているんだろうと思っていた。
そこまで甘えるとどこか悪い予感がして
今自分ができることは自分で
しようと決めた。

コンビニでタバコと弁当を買った。
コンビニを出る前、求人誌が目に入った。

あの部屋にずっといるのも息苦しいな...

仕事探そうと求人誌を手に取り、
アパートに帰った。

友希と美咲はご飯を作っていた。

僕は求人誌を広げながら弁当を食べる。

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