自分の才能に気付かず、ギターに挫折した全ての人に捧ぐ

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著者: 宇野 成人

まず初めに。



僕はこのギターに死ぬほど憧れました。


ギターの演奏が出来るようになるには、

ひたすら練習と訓練を重ねれば、誰でも習得出来ます。


東大に現役で合格するとか、

プロ野球選手になるとか、

歌舞伎町でNo.1ホストになるとか。

それに比べれば、ギターを弾くなんて、

鼻くそほじるくらい簡単です。


比べる対象がズレてることは、よく理解しております。

まあ、要するに「ギターを弾く」が途方もなく難しいと、

勘違いされてる方も多いので。




僕の従兄弟に、出木杉君みたいな人がいます。

親戚中で1番頭が良く、独学でパイロットの資格を取得し、

運動神経も抜群。さらに人柄も優しい。まさに出来すぎ。





僕は、3つ年上のそんな彼を尊敬していますし、大好きです。

まだ高校生だったある日、彼の家に古いガットギターがあるのを見つけます。


その頃、僕はちょうどエリック.クラプトンにハマっていた頃で、

アンプラグドというアルバムのコピーをしまくってました。

その中にガットギターで弾いてる曲があり、

それを従兄弟の家で弾いて遊んでいました。


従兄弟
お前!凄いな!!


え、何が?
従兄弟
ビックリするわwwギター弾けるんか!俺は楽器とか全くあかんから、ホンマに尊敬するわ。



ビックリしたのはコッチや。

(二人とも関西出身です)


僕からすれば、彼は全てのスキルにおいて自分の斜め上をいく、

自慢のスーパーお従兄弟ちゃん。な訳です。

その憧れの人から尊敬されてしまう程、

ギターが弾けるって凄いことなのか?


彼は、「ギターに挫折した人」でした。


彼から見た僕は、自分に出来なかった事を成し遂げた、

凄い奴に見えたわけです。


ああ、同じなんだ。



自分には出来ない、出来なかった事を出来る人間を見て、人は尊敬する。

てことは、全ての事において「凄い事」って無いんじゃないか?


と、少し生意気に悟ったことを今でも覚えてます。

多分、人生初のメンタルブロックが外れた瞬間でした。



さっきも書いたように、

東大に入るとか、プロ野球選手になるのは、

競争というフィルターを挿む(はさむ)ので、

単に努力だけで何とかなる物でも無いでしょう。

しかし、たかが「ギターを弾けるようになる」くらいのことは、

誰でも習得出来ます。


ロックスターになれますとは、死んでも言いませんが。



さて、では何故僕はギターが弾けるようになったのか。


これが冷静、且つ論理的に分析出来れば、

今までギターを諦めてしまった人や、

これからギターを弾いてみたい人に、少しでも役に立つのでは?


そんな思いで、この記事を書いております。

相変わらず、クソ長い前書きみたいですいません。


僕は小学生の頃、

キカイダーというTVヒーローが持っていた、ギターという楽器の形を見て、

単純にかっこいいと思いました。




※ちなみに、同時にバイクもかっこいいと感じてしまった為、

後にギターとバイクに夢中になる典型的な、

先生が嫌がる高校生になったきっかけもこれです。



ギターに触りたい、弾いてみたい、という欲望が有りましたが、

子供から見たギターはあまりにも非現実的で、

固執する対象ではありませんでした。


これが、僕のギターとのファーストコンタクトです。



高校生になり、

先輩が学園祭でバンドを演ってるのを見て、
絶対に自分も出る!と決断しました。


理由?

超絶に鉄板でモテると確信したからです。



我ながら、とても素直なモチベーションだったと自負しております。


次に目指したのは、誰を手本にするか?です。

バンドで学園祭に出るのが目標ですから、

どのバンドをコピーするか?

これは重要な選択ですね。


ギタリストがカッコいいバンドが条件です(笑)

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