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みんながストーリーを持っている

負けん気だけで生き抜いた話(15)
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(3)

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銀座のスタイル銀花に採用されてから、1週間が過ぎた。ボーイは店の中で指示しながら席を座り歩く銀髪長身の伊藤と、カウンターの中で簡単な料理やカクテルを作る斉藤の2名で、女の子は一番古株のユイ、ハナ...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(5)

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銀座の働き方伊藤は店のある裏路地から並木のあるきらびやかな通りに出ると、そのまま長い足で大きな歩幅を作りながら歩く。私は取り残されないように、早足でそのあとに続いた。銀座8丁目。多くの銀座のクラ...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで

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ある晴れた秋の夜空の下である晴れた秋の空の下で、私は銀座八丁目の交差点である人を待っていた。10月の銀座の夜。頬に撫でる風が心地よく通りすぎ去ってゆく。立ち止まった私とは裏腹に、目の前を通り過ぎ...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(4)

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接客がわからない伊藤は私をエレベーターホールに連れ出して、銀花の扉を閉めてからこちらに向き直った。その顔には張り付いたような笑顔が浮かんでいる。その笑みは私に遊園地のピエロを思い浮かばせた。伊藤...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(6)

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ユイの一言その客は、入ってきたときから機嫌が悪かった。ケイシーいらっしゃいませ伊藤と銀座のアイの店で飲んでから3週間がたち、私はだんだんと銀花の接客にも慣れてきていた。あの夜アイに魅せられたよう...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(13)

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訪れた転機2010年の冬、大島と出会ってしばらくたってからのことだった。そのころには私はある程度、プラネットに来るお客の顔も覚えていて誰が誰のお客なのか、誰には営業をしてはいけないのか、そういう...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(14)

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泣いても笑っても泣いても笑っても月曜日はきて、そこにはいつもと変わらない日常があった。ただ、唯一いつもと違っていたのは私の内側だった。泣き腫らした目をしたままそれを厚化粧で覆い隠し、私は夜の銀座...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(7)

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後輩のアラレちゃん。夜の世界の人の移動は早い。私は銀花に入店してから数週間で、すでに先輩になっていた。私のあとに入ってきた女の子は、ヨウコちゃん。まるでアニメのアラレちゃんのようなぱっつんとした...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(9)

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店を変える銀座の中にも、いちおう職歴というものはある。どこそこの店で働いていたとか、夜の仕事を何年やっているのだとか。ただ、地方都市で夜の仕事の経験があるというだけでは平凡な女性はなかなか雇って...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(2)

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銀花銀花と書かれた重い扉を開けると、長方形の扉の向こうには真っ暗な空間が広がっていた。薄暗いエレベーターから出て、まさかさらに暗い空間に入るとは思わなかったし、その暗闇に目が慣れるにも数秒かかっ...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(8)

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マヤちょっと、伊藤さん、ヨウコちゃんはどうなってるんですか??私はたまりかねて、閉店後の店で皆が帰ったしんとした店内で伊藤につっかかった。伊藤どうって、なんのこと??伊藤はまるで、詐欺師がとぼけ...
Cathy Kei
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素顔10代な平凡OLが銀座ホステスとして売れっ子になるまで(10)

185
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出会いは思いがけない時にやってくるその夜、私は黒地に大柄な赤いバラの花をあしらった派手なドレスを身に着けていた。木曜日の夜は週末でもないのに混みあっていて、客は席からあふれてカウンターで待ってい...
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