英語の単位を落とした私が、英語で英語のアプリを作る!
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そしてなんといっても、コミュニケーションを円滑に進めるジョークの力が必要。
会話のテンポは、Slackというチャットサービスを使って仕事をしているので、
テンポがよく返していくことで身に着けた。
ジョークの力は、夫やその友人が、口を開けば常にブラックジョークを
言う人たちなので、それで身に着けた。
理解できないと会話が前に進まないから!!!
そして、私も仲間たちも英語は第二外国語。
お互いの間違いを認め合って、補い合って仕事をしている。
例えば、とっても甘えん坊のプログラマーは、私がオンラインじゃないと働かない。
しかもいきなり仕事をふると、それがわかってしまってオフラインのままなので、
世間話から始めることで、油断してオンラインにさせる。笑
最近どう?元気にしてる?こっちは寒くなってきたよー!
やぁ!元気だよ?あなたは?
私も元気!ありがと!ところでこことここ、直してくれる?
・・・任せて!
ありがとー!直ってるの見るのとっても楽しみにしてるわ!!!
こんな風に、雑談の中でさらっと仕事をお願いしてみる。
それでも、直ってくるのは半分以下なので、根気よく、
完璧!さすが!別のとこもお願いできる?ありがと!
と言う風に、できるだけ、褒めとお願いをサンドイッチするように気をつけている。
また、こだわりのある翻訳者と、翻訳についての議論もする。
私たちは音楽で言語を学ぶアプリを作っているのだが、
歌詞の翻訳には、個人の好みも問題もあるので、いつまでたっても平行線。
この場合は××でいきたいと思うんだけど。
普通は○○って教えてるよ。××なんて聞いたことない。
え、そうなの!どこで教えてるの?
学校でだよ。まぁ確かに、○○と××で迷う生徒さんいっぱいいるよ。
そんな時は、思い切って話題を変えて、人と人との関係を深めてみる。
そうするといつの間にか彼その国の教育の問題点を語り合ったりして、
なんとか解決しなきゃいけないよね!!!と
お互いの目標が一緒であることを確認し、前に進むことができる。
もちろん、仕事なので、話題ややりとりが真剣になることもある。
ここまだ直ってないよ。
君のソースが間違ってたからだよ
本当に!?あなたの部分だと思ってたわ!
ううん。
それはごめんなさい、私を解雇するわ。
あはは!そんなに謝らなくていいよ!
真剣なやり取りの中にも、ふっと笑える瞬間を入れることで、
イラッとしていた感情をお互いにほどいて、いつもの調子に戻ることができる。
そうやって、協力してくれる一人一人と、
一緒に働く上での信頼関係を築いていくことができた。
これも、英語ができなくても、仕事をするための一つの方法。
英語はできないけれども、人として信頼してくれてるから、
何を言ってるのかわかってくれる。
だんだんと、「Masakoはこういう性格だから、この場合、こんな意味だろう」と
察してくれているのだと思う。
音楽で英語を学ぶアプリ、Lyrikoをリリース!
そしてついに先日、Lyrikoという音楽で言語を学習するアプリをリリースした。
アメリカの移民向けに、スペイン語話者や、ポルトガル語話者が英語を学ぶ
バージョンに加えて、日本語話者が英語を学ぶバージョンもリリース。
そして先日、ついにインドネシア語話者が英語を学ぶバージョンもリリースした。
まだまだだけど、ずっと関わることが夢だった新興国に
自分たちのプロダクトを提供することができるような環境が整い、とても嬉しい。
もちろん、日本語話者が英語を学ぶバージョンは、
今このストーリーを読んでくださっている人のために。
楽しく英語を学ぶ機会がない(ということにもしかしたら気づいてすらいない)
日本の人たちが、世界中の人と働くときに大切な、雑談英語が身に付くように!
という願いをこめて、
毎日、英語の単位を落とした私が、英語で英語のアプリを作っている。
著者のShiotani Masakoさんに人生相談を申込む