You used to be my everything〜あなたは私のすべてだった〜episode 2

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著者: 佐々木 唯

朝、目が覚めると、彼からの「おやすみ」メール。



私が夜寝る前は、「おはよう」メール。



同じ地球なのに、毎日あべこべの挨拶をしてそれぞれの世界を生きる。




あの頃の私にとって、



時差と距離がネックだったけど、




同時に、 時差と距離が彼をより愛しくさせた。 




英語も自分なりに精いっぱい頑張った。





2時間目の休憩中に早弁し、

(これは単にすぐにお腹が空いてただけやけど)



昼休みは長い休憩を使ってアメリカ人の先生と英会話をしたり机にかじりついて勉強した。




学校の後、すぐにバイトへ行き、





夜遅くまで働いた。




辛くて涙を流しながら働いたこともあったけど、



それ以上に目指すべき目標が、




日々私を強くさせた。





隣のクラスの男の子と付き合っていたりする友達が少しうらやましい時もあった。





そんな日々が続き、




半年が経過し




三月になった。 




ついにイギリスだ!





始めの一週間は、母と湖水地方へピーターラビットに会いに行ったり、




野山でピクニックをしたり、 ロンドンでオペラ座の怪人を観たりした。





イギリスに着いてからは夜毎日電話し、会えるのがもっと楽しみになった。






そしていよいよ、彼の住む街、Birminghamへ。




翌日は、母がイギリスを経つ。





急に、怖くなった。






本当は、すっごく悪い人だったらどうしよう。





嫌われたらどうしよう。





路頭に迷ったらどうしよう。



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