コロナ渦、僕らにできることは何かないだろうか?!スタートアップ会社CEOが自ら語る「故郷への恩返し事業」のプロジェクト秘話
2020年、日本のみならず世界中が未曾有の困難に見舞われました。コロナによって。我々の事業も少なからず影響を受けました。3月の下旬から暗雲が立ち込め、「これからどうなっていくんだろう、どうすればいいのだろう…」と経営者として悩み葛藤しました。弊社は、「インターネット情報では追いつかない“リアルのオフライン情報”を提供する」というビジネスを行っています。IT企業ではあるものの、その調査手法は「人海戦術」。IT×人のチカラで、どこよりも早いミクロ情報を収集するため、フィールドワークとして日々調査しています。その調査員数、全国に約1000名超。不要不急の外出を制限される中、自社のフィールドワーク事業を不要不急と捉えるべきか否か、葛藤が続きました。結果、社員・アルバイト員の安全、そして世の中への感染影響の可能性を考え、主要都市でのフィールドワークを一時的にストップする決断をしました。そうすることによる自社売上の減少はやむを得ないと腹をくくるには、数日を要しました。
そしていよいよ緊急事態宣言が発令され、社員全員をリモートワーク体制とし、慣れない環境化での業務パニックが起こりました。日々の業務は止めることができないものの「この時期だからこそすべきことを行っていなかなければ」という想いに駆られ、社員全員をグループ分けし、様々なプロジェクトの任命を行いました。既存事業の見直しプロジェクト、新事業の立ち上げプロジェクト、社内オウンドメディアの構築プロジェクト…
すると、それらの各プロジェクトから同じ提言が出てくる。
「このコロナだからこそ、自社のアセットやスキームを使って、何か社会のために協力できませんか?困っている人たちがたくさんいる、役に立ちたい」
社員たちが、各々日々訴えてくる。彼らの想いを形にしたい。
そして急ピッチで企画を立案し、とある自治体様に企画のご提案をさせて頂き、本日プレスリリースを発表するに至りました。
コロナニュースが日々流れる中、「多くの大学生や専門生がアルバイトを失い生活費や学費、就活費に困っている」と見ました。多くは救えないかもしれない、でもひとりでも多くの困っている学生さんを弊社でアルバイト雇用させて頂き、これまでの調査スキームを使ってデータ収集し、どこかの街のミライに活かせないだろうか。今、多くの自治体がEBPM(エビデンスに基づく政策形成遂行:Evidence based Policy Making)に取組み始めています。そこにご活用頂けないだろうか。
そして、大阪府枚方市にご提案させて頂くことになり、今日を迎えました。
なぜ、「枚方市」なのか?
それは、我々が本社を置く大阪府の中でも、最も多くの大学・キャンパスを有している街であり、わたしが生まれ育った街でもあるからでした。
1977年、私は枚方市牧野にて生まれ、育ちました。
幼少の頃の枚方は、まだ田園風景が多くあり、堤防で虫取りをし、秘密基地を作り、淀川で魚釣りを、田んぼに入ってどじょうやカエル、カブトエビを捕まえたりして、時に怒られたりで、楽しい思い出ばかりが浮かび上がります。時が経ち、とても発展していく枚方市を肌で感じながら、嬉しい気持ちも、寂しい気持ちもあります。超巨大商業施設のくずはモールに行っても、昔の蒸気機関車があった時代を思い浮かべたりします。
地元の小学校、地元の中学校、地元の高校を卒業し、学業だけでなく、スポーツも、アルバイトも、遊びも、家族と過ごす時間も、この街と共に人生を歩んでまいりました。初めて就職した企業も枚方市の企業でした。友人もほとんど枚方在住です。
思えば、私の成長の全てが枚方市と共にありました。
我々も、スタートアップ企業であり、大きなことはまだできません。
しかしながら、少しづつでも、頂いたご恩にお返しができれば。
人生の折り返し地点を迎えた今、この大恩のある街に、これから私たちが愛し暮らしていく街の発展のお手伝いを、微力ながら続けていきたいと思っています。
株式会社Review
代表取締役CEO 藤本茂夫
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