SENCOの誕生秘話、なぜ令和の時代にこのサービスが必要なのか。
~「学問ミスマッチを無くしたい」その想いから始まりました~
OnTechは2020年7月17日に、先生の研究内容から大学選びができるマッチング診断サービス事業「SENCOβ版( 読み方:センコー)https://u-senco.jp」を発表しました。なぜこのサービスを作ろうと思ったのか、SENCOの事業責任者の河野恵子さんに話を聞きました。
大学入学後の私が学びたいことはこんなはずじゃなかった。学問ミスマッチを理由とした転学、中退者を減らしたい。
――SENCOとは、どのようなサービスですか?
「SENCO」は複数の質問に答えていくと、解答の結果によって自分の志望にマッチする学問を専攻している大学の先生(先公)が表示される、受験生と大学の先生を結ぶマッチング診断サービスです。
自分の学びたいことが学べる大学・学科を「先生の研究内容」から選ぶことで、入学後の学問ミスマッチを防ぎ、転学や中退者数を少しでも減らしたいという想いで開発しています。
――SENCOを始めたきっかけや背景は何だったのでしょう?
合同会社OnTechが運営しているモモンガビレッジ(デザイナー・エンジニアが450名以上集まるコミュニティ)に参加して、そのコミュニティの代表堀上さんと面談した時に「今までで何か困ったことやこれからやりたいと思う事はありますか?」という質問を受け、私が体験した学問選択のミスマッチの話をしました。私は理系の大学(国立大学)に入学しましたが、入学前に学びたいと思っていたことを専門としている先生がその大学にはおらず、結果的にその研究が出来ないことに入学後に気付きました。自分の調査不足の面もあったかと思いますが、転学はいろいろな面からも難しく、そのまま卒業はしたものの、その後悔はずっと心にくすぶっていました。
私のような後悔をしている人はきっと他にもいるはずーー
そこで前述の面談の中で「偏差値、知名度だけじゃない、先生の研究内容から大学を選ぶWebサイトを作りたい」と提案したところ賛同いただき、楽しみながら複数の質問に答えていくと、解答の結果によって自分の志望にマッチする学問を専攻している大学の先生(先公)が表示される、受験生と大学の先生を結ぶマッチング診断サービスを開発することになりました。
――宇都宮大学先行導入のきっかけはなんですか?
私が前職でお世話になっていた教授に、このサービスを作るにあたっての相談をしに行きました。最初は「市場調査と根拠が甘い。データが古い。」などご指摘を受けましたが、大学教授とのマッチングは多方面に応用が効く可能性を感じていただきました。このタイミングで、新型コロナウィルスの影響によりオープンキャンパスが中止となることが決まり、代替としてSENCOが使えないかと大学に提案していただき、導入する流れとなりました。
――ユーザーの実際の反応はどうですか
SENCOβ版を発表した後、以下のような反応をいただきました。
Aさん「第一志望の他にどんな選択肢があるの?ってところまで高校生が調べ尽くすのは難しいところがあると思うので、SENCOのようなサービスはすごく良いですね。自分も進路選択時すごく揺れたので視野が広がりそうで素敵ですね!」
Bさん「大学を先生や研究内容で選ぶ選択肢は大いにありです。知り合いが研究室で大学選びをして、大変充実した学生生活になったようです。しかし調べるまでがとても大変だったらしく、SENCOで気軽に調べられるようになれば多くの学生の助けになるはずです。」
Cさん「こういうサービスで先生を探せるといいなと思います。直感的に操作しやすいですので、全国の大学・学部の先生に対応できれば、かなり強力なサービスになるなと思います!」
このように嬉しい声をいただけて、よりたくさんの学生さんに使ってもらいたい、たくさんの大学に導入をしていただきたいという気持ちが強くなりました。
――SENCOの提供できる価値は何でしょう?
マッチング後のページには先生1人ひとりの紹介として「先生の研究分野」「研究の先にあるもの」「研究を始めたきっかけ」「研究の失敗談」等、人柄が見えるエピソードが多く掲載されており、直接会わずとも先生を近くに感じることができるようになっています。ページの最後には、似たような研究をしている他大学の先生がおすすめされるため、私はこの学問にも興味があるかも?と新たな視点を発見することができます。
新型コロナウィルスの影響でオープンキャンパスの開催が難しい現代に、大学選びの新しい方法として楽しみながら大学や先生を知るきっかけになります。
また、学生の保護者にとっても「うちの子にはどの大学のどの先生がマッチするのだろう」という使い方もでき親子のコミュニケーションのきっかけにもなります。
――SENCOの今後の展開はどうしていきますか?
まずはたくさんの受験生に使ってもらい、大学選びのきっかけになればと思っています。大学・先生側も知名度、偏差値のみによらない意欲のある学生が入学することで、より活発な研究の発展が望め、大学・先生と受験生双方がメリットを感じるものにしていきます。
さらに、今後の実装としては、先生の研究と産業界のマッチングも視野に入れ、先生の研究と企業を結ぶプラットフォームとしてもSENCOを応用していきたいと考えています。
――最後に河野さんの想いを教えてください。
すでに学びたい学問が決まっている高校生も、なんとなくでしか考えていない高校生も、まずはぜひSENCOを体験してみてください!
1人でも多くの受験生が自分の学びたいことを実現できる先生と出会って、充実した大学生活を過ごせる未来を作っていきたいと思っています。
■インタビュー編集者:佐藤笑美里
■会社情報:合同会社OnTech SENCO事業部
事業責任者 河野恵子(かわの・けいこ)
熊本大学工学部卒。太陽電池製造メーカー、食品会社での研究開発職を経て、大学研究室の技術、事務補佐として勤務。出産を機に育児に専念していたが、Web制作の勉強を始めたのをきっかけにモモンガビレッジへ参画し、合同会社OnTechの傘下でSENCO事業を立ち上げ。 2020年7月にβ版サービス開始。
この記事のリリースはこちら:
法人向けサービスページ: https://u-senco.jp/lp/
本件に関するお問い合わせ先:050-5857-8015
Email:official@u-senco.jp
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