累計台数120万台を突破したシロカのホームベーカリー。「おいしくて健康」をコンセプトにした「おうちベーカリー」の開発秘話に迫る。~開発担当者とレシピ開発担当者へインタビュー~
シロカから、2020年9月3日に「シロカのおうちベーカリー」が発売されました。
「シロカのおうちベーカリー」は、1⽄サイズで置き場所に困らないコンパクトなボディに、多彩なメニューが搭載された商品です。本体のプリセットメニューには、シロカ独自の「糖質オフパン」メニューや、160年以上の歴史を持つ「発酵のプロ」マルコメ株式会社監修の、お料理にも使えてそのまま飲んでもおいしい「甘酒」メニューといった、健康に配慮したメニューもご用意しています。
今回は、健康的な毎日を実現できる「おうちベーカリー」の開発秘話について、小川大助さんと溝上直枝さんよりお話を伺います。
開発本部 開発部 開発グループ グループマネージャー 小川大助
2016年12月に入社。約1分で焼けるトースター「すばやきシリーズ」の開発担当や、開発グループのマネージャーとして活躍をしており、雑誌やTVでも多数取り上げられている。「製品を使っていただくお客様が少しでも買ってよかった!」と思っていただけるよう作る側のわがままにならない開発を心がけている。
・開発本部 開発部 開発グループ リーダー 溝上直枝
2003年1月に入社。入社当初は、人事としてシロカに携わり、採用などを担当。その後、シロカのレシピ担当として、ホームベーカリーや電気圧力鍋などシロカの商品で作る「おいしい」レシピの開発を行っている。お客様が毎日使えるよう、出来る限り手に入りやすい食材・飽きのこない味を意識してレシピ開発をしている。
●「おいしくて健康」というコンセプトとマルコメさんとの出会い
―この商品は「おいしくて健康」がコンセプトということですが、どのような背景があったのでしょうか。
小川:With コロナというライフスタイルの変化を一つの機会と捉え、調理家電においては、健康面を配慮した商品、また季節家電、生活家電においては、衛生面に配慮した商品開発を行っております。今までもシロカの調理家電は「おいしさ」を追求して参りましたが、お客様のライフスタイルを豊かにするためにも、「健康」でないと生活を豊かにすることはできません。そういった意味でも「健康」というキーワードは、お客様のより豊かなライフスタイルを送っていただくための重要なキーワードになると考えております。
溝上:健康的な暮らしを実現するには、やはり体を考えた食生活を常に意識しなければなりませんし、一時的に「健康」を取り入れても、健康にはなれません。一般的に体に良い食べ物は塩分や糖分が少なく味が薄かったりとおいしくないと思われがちですが、そもそもおいしくなければ続きませんし、続かなければ継続的な効果は得られません。
そこでシロカとしては、「おいしい」ことに加えて、「健康的」な毎日の食生活を実現いただくべく、味と健康面のバランスが取れる商品開発を常に模索しております。
―そもそも、糖質が多いといわれているパンを作る「ホームベーカリー」で健康というキーワードを実現するのはなかなか難しい気がするのですが、今回の「おいしくて健康」を実現させた取り組みについてお話をお聞かせください。
小川:シロカのいいくらしに新たに「健康」というコンセプトが追加され、ホームベーカリーの企画担当者から商品のコンセプトでもある「おいしくて健康」を実現するホームベーカリーの話を聞いたとき、はじめは糖質が多いパンにどうしたら、「健康」を再現できるのか、本当に毎日悩んでおりました。そんな中、当社がこれまで販売してまいりましたホームベーカリーに寄せられたお声として、糖質オフパンの作り方や当社のホームベーカリーは、パン以外のチーズやヨーグルトなども作れることから、「甘酒を作りたい!」などのお客様のお声が多く、今回の機種ではお声を反映させていただき、「糖質オフパン」や、「甘酒」メニューといった「健康」をコンセプトにしたメニュー、レシピの開発をすることになりました。
溝上:「糖質オフパン」や「甘酒」といった健康を意識した食べ物を求めるお客様も増えております。2010年より、当社はホームベーカリーを販売しておりますが、発売を開始した当初は「健康」というキーワードは今ほど目立っておりませんでした。改めて、お客様の健康意識の高まりを感じております。
―お客様の「健康」というお声をもとにしてできた商品ということですね。
たしかに、「甘酒」は、著名人のかたも生活に取り入れている様子が注目されております。「甘酒」をマルコメさんが監修しているのも魅力の一つだと思うのですがどのようなご縁だったのでしょうか。
小川:以前、当社の圧力鍋とマルコメさんの糀甘酒のタイアップイベントでのご縁がありました。そのイベントにご参加いただいた主婦のかたから、お料理に使うお砂糖の代わりに甘酒を使うことで、お料理にコクがでるという感想や、砂糖を使わないので、健康にも配慮された料理が作れるのは嬉しいというお声をいただきました。そういった、イベントを通し、飲む甘酒もさることながら、ごはんを作る、調理シーンまで拡張性のある甘酒に、調理家電メーカーとして大変注目しておりました。そこでホームベーカリーの新しい企画についてマルコメさんへご相談したところ、甘酒に関する監修を快く引き受けてくださいました。
●ホームベーカリーで作る甘酒モードのこだわり
―ホームベーカリーで甘酒を作る際に苦労した点などございますか。
小川:鍋などで作る場合と異なり、やっぱりホームベーカリーでは熱の伝わり方も異なるため基本レシピをベースに時間や温度を何度も検証しました。
なかなか家電メーカーの知見だけでは追いつかない点をマルコメさんに補っていただき、マルコメさんも認める「甘酒」ができました。
溝上:甘酒をご家庭で手作りしようとすると、温度管理や時間管理などが難しいので、お米と乾燥米糀とお水を入れてスイッチを押すだけでできるのは魅力の一つです。
―甘酒メニューですが食感も2種類お楽しみいただけるように「つぶつぶ甘酒モード」と「さらさらの甘酒モード」を搭載したということで、どのようなこだわりがあるのでしょうか。
小川:普通の甘酒メーカーにはモーターや羽根がないので、「つぶつぶ」と「さらさら」の作り分けはできませんが、ホームベーカリーの羽をうまく活用してお好みの粒感をお選びいただけます。お客様の嗜好性も様々で最近は「つぶつぶ」タイプの糀甘酒の人気も増えていると、マルコメさんに伺いました。
おうちベーカリーで作る、「マルコメ監修甘酒」。
左から「さらさら甘酒」、「つぶつぶ甘酒」。
溝上:最近では、お料理として「甘酒」を使う方も増えておりまして、「つぶつぶ甘酒」では、粒感を楽しめるドレッシングなどがおすすめです。
あとは、砂糖替わりとしてであったり、お肉を柔らかくするためだったり、当社のレシピ本には甘酒で作るレシピも搭載されております。
甘酒の照り焼きチキン。
●糖質オフパンのこだわり
―他に健康にこだわった点についてもうかがっていきたいと思います。
健康に配慮された機能として糖質オフパンメニューがありますが、ここにはどのような点に工夫されたのでしょうか。
溝上:「糖質のオフ率」と「味自体のおいしさ」、それと「おいしい見た目」のバランスを取るのが大変でした。通常のパンは強力粉を使用しているのですが、糖質が高く、、、。今回は糖質を抑えなければいけないので、強力粉は極力使わないで作ることにしたのですが、強力粉のタンパク質がパンをふくらませたりしてくれる役割をしているので、使わないとなると、まったくふくらまず、ふっくらしたおいしいパンの見た目にはなりませんでした。
ふくらまなかった糖質オフパン(検証期間中の写真)
ふくらんだ糖質オフパン(検証期間中の写真)
溝上:ふくらますための秘密として、「小麦タンパク」を使用し、ふくらませることに成功しました。
味もふすま粉だけだとエグミがでてしまうので、バランスをとるためにも、極力強力粉を減らし、毎日おいしく食べたいと思えるパンになるのか、そういった点は大変苦労しましたね。
結果的には、糖質40%オフを実現しながら、味も見た目も大変良いレシピに仕上がったと思います。
おいしそうな見た目でないと食べていただけないですし、食べておいしくなかったらホームベーカリーを使ってもいただけないとなると、「食べたいと思われる見た目」、「毎日リピートできるおいしさ」にこだわってレシピ検証を重ねました。
●発売後の反響について
小川:おかげさまで発売後、約2か月ですがたくさんの方にお使いいただいておりまして、また、メディアでも取り上げていただき、本当にありがたいです。
溝上:お声の中には、「レシピの豊富さ」へのお言葉もいただいておりまして、様々なレシピを「おうちベーカリー」で作っていただいているのはとてもうれしいですね。「健康」を継続していただくための、「おいしさ」そして、「毎日作りたくなるようなメニューの豊富さ」にこだわったので、おうちベーカリーで無理なく、簡単に「健康」を実現していただきたいと考えております。
シロカから登場した「シロカのおうちベーカリー SB-1D151」。
本体サイズは約232×295×253mm(幅×奥行き×高さ)
シロカ、マルコメの両社の熱い想いが込められた本商品がたくさんの方の暮らしを豊かにすることを願っています。
・「シロカのおうちベーカリー」のブランドサイトはこちら
https://www.siroca.co.jp/feature/bakery/index.html
・「シロカのおうちベーカリー」リリースはこちら
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ