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ストーリーの著者は、読者でもあります

地元の文化や歴史を受け継ぐ「松本山雅×山屋御飴所 りんごバターミルク飴」開発ストーリー

著者: 株式会社松本山雅

松本山雅FCでは、地元の新春伝統行事「松本あめ市」に併せて、松本市内の老舗飴屋「山屋御飴所(やまやおんあめどころ)」にご協力をいただき、 松本山雅オリジナルの「りんごバターミルク飴」とオフィシャルマスコットのガンズくんの巾着をセットにした「松本山雅×山屋御飴所 りんごバターミルク飴」を、 1月16日(土)より販売します。


1/16(土)より「松本山雅FC×山屋御飴所 りんごバターミルク飴」を販売

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000044377.html


今回の「りんごバターミルク飴」を飛び込み営業で提案し、販売までこぎつけた(株)松本山雅 商品企画部の桑田有未に開発までのストーリーを聞きました。

松本の新春伝統行事「松本あめ市」

―今回の「りんごバターミルク飴」はどこで販売する予定だったんですか?

桑田:毎年1月の第2土日に松本山雅FCのホームタウン松本市の市街地で開催される「松本あめ市」での販売に向けて準備してきました。


―「松本あめ市」はどんなイベントですか?

桑田:江戸時代から受け継がれてきた伝統行事で、新春の風物詩になっています。起源については諸説あるようですが、1月11日の初市の行事の際に、市の神様を祭っていた神社の神主が塩を売るようになり、それが「塩市」と呼ばれ、今日の「あめ市」になったと言われています。

戦国時代に上杉謙信が敵である武田信玄を「塩」で救ったという有名なエピソードで『敵に塩を送る』という故事で知られていますが、その送られた塩が松本に届いたと言われる1月11日を記念して開催された「塩市」が起源とする説も伝えられています。

毎年、中心商店街を歩行者天国にし、戦国時代の衣装をまとった時代行列や神輿のお練り、太鼓や舞踊などが行われるほか、縁起物の福だるまや老舗飴店による福飴などが販売されます。2日間で10万人くらいが参加する新春の一大イベントなんです。私も楽しみにしていたイベントの1つです。

松本山雅のオリジナル飴が登場

―「松本あめ市」に松本山雅も参加してきたんですね?

桑田:もともとは、イベントに集まる皆さんにクラブのPRを行ったり、マスコットのガンズくんが参加して市民のみなさんとの交流を図ってきました。クラブを応援いただくファン・サポーターの方々にも、だんだんと「あめ市」での出展を楽しんでいただけるようになりました。そこで、松本山雅でもオリジナルの飴を考案し、飴を販売することになりました。


―どんな飴を販売してきたんですか?

桑田:これまではマスコットのガンズくんの金太郎飴を作ってきました。サポーターの皆さん。特にガンズくんを好きな方々には、毎年並んで買っていただいています。

地域のためにやれることを

―今回は地元の老舗飴店とコラボした飴を作ったんですよね?

桑田:金太郎飴もご好評をいただいたんですが、せっかく作るのであれば、地元の食材を使ったり、地元のお店の方とご一緒できないかを模索していました。私たちは全国各地のサッカークラブやサポーターのみなさんを松本にお迎えして、年間で約20試合を開催します。訪れていただいた県外の方々に信州の良さを知っていただくことも私たちの大事な役割だと思っていますので、グッズの領域でも何かきっかけを作ってもらえるように、いろんなアイデアも考えています。一昨年、川崎フロンターレとの対戦の時には、フロンターレさんが“お風呂”をPRをされているので、山雅オリジナルの風呂桶を販売したんです。昨年は温泉で有名なザスパクサツ群馬さんとの対戦があったので、「今度は木曽檜で作ってみよう」とか。今年の「あめ市」の準備を進めていた時に、次の飴の展開では、地元とコラボできないかを思案していました。


―山屋御飴所さんにアプローチしたのは?

桑田:松本で働くようになってまだ3年目なので、休日に街中を散策するのも楽しみのひとつなんです。松本は城下町なので、昔ながらの伝統あるお店も多く、今回コラボを実現することができた「山屋御飴所(やまやおんあめどころ)」さんも、昔ながらのお店の雰囲気と伝統的な手作りの飴屋さんということで、個人的に気になっていたお店の一つでした。


―どうやって山屋御飴所さんにアプローチしたんですか?

桑田:電話でアポとって、その日のうちにお店にご挨拶に行きました(笑)山屋御飴所さんのことを調べたら、江戸時代から続く由緒ある飴屋さんということで、勝手に敷居を高く感じていました。連絡をとっても実現は難しいのかなと思っていましたし。同僚が「ダメ元で電話してみれば」と後押ししてくれて。あまり準備期間を長く取れなかったのですが、山屋御飴所さんは、「できるかどうか試してみます」と私たちのリクエストを受け止めてくれました。

産地にもこだわり、この街をPR!

―こだわったところは?

桑田:長野県の特産品を原料に取り入れました。オフィシャルマスコットのガンズくんの好きな食べ物が「りんご」なので、ぜひりんごが使えないかなと。あとはクラブカラーの緑。この2つは形にしたかったです。

私からリクエストさせていただき、山屋さんから「シナノゴールド」というりんごをご提案いただきました。長野県で誕生した品種で、皮が金色なんです。ちょうど2020年はユニフォームのコンセプトもゴールドだったので、ピッタリだなと(笑)

こちらに来るまでは、シナノゴールドを知らなくて。地元の方からクラブに差し入れでいただいてはじめて食べたんですが、甘酸っぱい味がとても美味しかったので、すごくいいご提案をいただけてとても嬉しかったです。

いきなり飛び込みでお願いしたのに、いろんなリクエストを叶えていただきました。本当に感謝です。


シナノゴールド


―一生懸命準備してきましたが、「松本あめ市」が中止になってしまいました。

桑田:中止になってしまったことは、これまで「松本あめ市」を継承するために努力されてこられた方々が一番残念に思っておられると思います。でもこんな時だからこそ、松本山雅をつかって、「松本あめ市」のことや、地元のお店や特産品のことを知ってもらうチャンスになってほしいと思い、ネットショップとクラブが運営する喫茶山雅での販売に切り替えました。

「松本あめ市」を楽しみにされていた方にもぜひ味わっていただきたいです。

もちろんガンズくん好きな方にも引き続き手に取っていただきたいのと、飴を食べ終わった後にも使っていただけるようにオリジナルデザインのガンズくん巾着に入れています。あと新年のイベントなので、和柄のデザインとちりめん風の素材にこだわりました。

―今後の展開は?

桑田:昨年は、コロナ禍で地元でお困りの方々との繋がりを持って寄り添った活動をしたいということがクラブ内でも加速し、「One Soul, One Heart」というプロジェクトがスタートしました。

私自身も少し視点を変えてアプローチすることを、これまで以上に強く考えるようになりました。クラブでオリジナルのマスクを販売した際も、県内に工場をお持ちの会社に製造協力をいただいたり。

私たちはサッカークラブなので、地元を中心に多くの方々からチームを応援いただけるようになりたいのですが、そのためには、まず私たちが地域のためになることをやっていかなければなりません。サッカー観戦時に応援で使うグッズを作ることがメインにはなりますが、私が担当しているグッズ開発でも、どうやったら貢献できるのかなということは日々考えていきたいです。




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