“スタートアップの成長を加速させる” 税理士法人を新設したWARCの想い
株式会社WARCは6月5日、スタートアップ向けの税理士法人「WARC LIGHT税理士法人」を設立しました。設立の背景や想いについて、WARC取締役の石倉がお話しします。
- なぜ税理士法人を新設したのか
急成長するスタートアップの事業成長に欠かせないのが、コーポレート部門におけるスピード感のあるオペレーションです。自分自身が長年スタートアップ業界に深く関わるなか、会社のフェーズに最適なコーポレート部門を構築できないことが、成長スピードにブレーキをかけてしまうことを身をもって知りました。
例えば、会社の急成長フェーズでさらにアクセルを踏む際、経営管理側が売上・コスト・利益、各KPI、資金繰り等を把握できているか? データを元に経営陣や事業側にアイデアやリスクを提言できるか? その可否で事業成長のスピードは大きく変わります。
私自身、前職でCFOとして一番大切にしていたのは「事業成長のスピードを絶対に止めない」ということです。
以前、こんなことがありました。売上はまだ不安定だが、ここを乗り切れば事業のフェーズが変わるというタイミング。このタイミングは事業全体が拡大しているので、事業側は成長している高揚感から、さらに攻めるんです。一方、経営管理側は事業拡大に伴って増加する業務と、減少するキャッシュに向き合うタフな戦いが迫られます。入金タイミングやコスト、不測のキャッシュアウトの有無について、夢に見るほど神経を巡らせるのです。
この状況では、キャッシュアウトを減らし事業の成長スピードを緩めてしまえば楽なのですが……。経営陣や事業側が必死に頑張っているなかで私が決めたのは「この勢いを絶対に止めない。そのためには徹底的に事業と向き合う!」ということでした。事業が回るためにではなく、事業がより成長するためにどうすべきかにコミットしようと。
その後、個人でエンジェル投資をしたり、スタートアップ経営者とお話しするなかで感じるのは、ボトルネックは資金繰り問題が最も多い、ということです。
スタートアップは、初期フェーズでの数値管理を顧問税理士に依頼することが多いですが、スタートアップの成長に対応できるスピードとクオリティを兼ね備えた税理士事務所は、今までの経験上ごくわずか。そのもどかしさをずっと抱えていましたね。
専門性が世界の四大ファームであるBig 4レベルに高く、最先端のビジネスに対する事業理解も高く、スタートアップの泥臭さやスピード感を兼ね揃えた税理士法人が欲しいとも考えていました。
こういった想いを巡らせているタイミングで、ともにアカツキで上場準備や上場後の成長を支えた新地さんと再会し、また、KPMG税理士法人でシニアマネージャーだった稲垣さんと出会いました。
新地さんは監査法人出身で、アカツキの財務経理担当として上場準備に携わり、東証マザーズ上場を経験しています。急成長する事業と組織を支えた人材で、事業の理解度も高く、事業ファーストで支援できるプロフェッショナルです。さらに彼は、感情を大切にするエモさ全快のプロフェッショナルで、起業家にとって最高の支援をできる人材ですよ。WARCで税理士法人の新設を考えた時、最初に顔が思い浮かんだのが彼でした。
稲垣さんは税理士法人のシニアマネージャーとして、大手企業を中心にM&A、グループ内再編および再生案件における税務ストラクチャリング業務・PMI業務に従事したタックス領域のプロ中のプロです。司法書士事務所、国内投資銀行の経験もあり、幅広い観点から、アドバイスできるプロフェッショナルです。驚くほどの経験と知識量に、私も常に勉強させてもらっています。
「この二人がいるなら、理想の税理士法人ができる!」と確信し、税理士法人の新設に至りました。
- ハートフルな税理士法人の強みとは
急成長するスタートアップを実体験ベースで深く理解している税理士と、Big 4でダイナミックに大企業の税務上の課題を解決してきた税理士がタッグを組んでいるのが、WARC LIGHT税理士法人の一番の強みです。スタートアップの成長フェーズや事業の状況に応じて、臨機応変にバランスの優れたサービスを提供可能です。
また、スタートアップの想いに深く共感できるエモさを兼ね備えているところも、スタートアップの成長を支えるうえで、欠かせない強みになってくると考えています。
新地さんとはアカツキで一緒に仕事をしていましたが、彼が自分の感情にも他人の感情にも素直に真剣に向き合っていたのが非常に印象的でした。そのピュアな感性があるからこそ、スタートアップ経営者の事業に対する想いに心から共感し、想いの実現に必要なサポートができる税理士法人を創っていけると確信しています。
- 想いをカタチにできる世の中とは
スタートアップは通常、起業時に税理士法人と契約します。今回、WARCが税理士法人を持つことで、スタートアップを起業時から支援し、トータルで成長を支えることができるようになりました。
WARC LIGHT税理士法人とWARCのCo-WARC事業は、スタートアップの事業成長を税務と財務経理を中心に経営管理の面から支援。組織の拡大フェーズでは、タレントエージェンシー事業がプロフェッショナル人材の紹介で支援。M&A検討フェーズでは、M&Aアドバイザリー・サービス事業部がしっかり支援する。
このように、スタートアップの成長に合わせて、同じベクトルでコーポレート部門の足元を固めることができるはずです。
スタートアップにとってのインフラとなるべく、WARCではスタートアップ向けの支援強化を進めていきます。プロフェッショナル人材としての専門性と、スタートアップの事業に対する理解とコミット力のある人材を同時に携え、一気通貫での支援体制を構築していきたいです。
「アイデアはあるが実現方法に困っている」「会社を経営するためのノウハウがほしい」「成長を加速するために資金調達がしたい」等、起業家は常に課題を持っています。WARCがその課題に向き合うことで、我々のミッション「想いをカタチにできる世の中を創る」の通り、チャレンジする人が増える世の中になることを願っています。
日本の成長のためには、スタートアップ業界の成長が欠かせないということは広く言われていますが、多くの壁や不安要素の存在によるチャレンジしづらい風潮に危機感を抱いています。今はチャレンジする人が少なく、起業家がマイノリティの時代です。WARCがスタートアップ支援の役割を担うことで、チャレンジする人を全方位で支援できたらと考えています。WARCがスタートアップのためのインフラになれば、チャレンジする人が増えて、いつしかマジョリティになる未来もあり得ます。
「WARCがあるから大丈夫」「起業したいからWARCに相談に行こう」と思えるような未来。まさに「想いをカタチにできる」世の中を、WARCはこれからも創っていきます。
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