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80代の著者さんもおられます。

銀行が挑戦した昔ばなし。auじぶん銀行が子どもたちに「金融」を教えるわけ

著者: auじぶん銀行株式会社

ー「人生100年時代」を豊かに生き抜くために、企業としてなにができるのかー

auじぶん銀行は、スマホひとつで銀行のすべてが使える、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したインターネット銀行です。社会の持続的成長に貢献する会社を目指し、SDGsの取り組みを強化しており、2020年9月に「未来を創る」をテーマにSDGs宣言を行いました。

今回は、auじぶん銀行SDGs推進室 室長髙橋、担当 村田、畑田、三田より、SDGs宣言の重点取り組み事項のひとつである「子供たちの未来を創る~青少年の育成~」の企画で生まれた、「金融昔ばなし」に関する誕生秘話を紹介します。

SDGsに取り組まれている企業のみなさまはもとより、教育関係のみなさまや子育て中のみなさまにもぜひご覧いただけますと幸いです。


auじぶん銀行 SDGs推進室

室長      調査役     調査役     主任

髙橋 彰子     村田 佳代    畑田 英里子    三田 優介






ー「子どもたち」というキーワードの真意

はじめに、私たちが重点取り組み事項に「子どもたち」というキーワードを取り入れたのは、SDGsが2030年の未来をターゲットにした世界共通の目標であり、未来の大人である子どもたちのために金融機関としてなにか貢献できないか、と考えたからです。

そこで、医療の発展によって寿命が延び「人生100年時代」と言われるようになった昨今、年金2,000万円問題に代表されるように長く豊かな人生を送るためには資産形成が不可欠となっており、金融機関として、未来の大人である子どもたちがこの「人生100年時代」を豊かに送るためにできることのひとつが、子どものころからの金融教育の提供ではないかと考えました。

実際、欧米諸国においては、小学校に相当する教育課程からお金に関する授業などの金融教育を受けて育ちますが、日本ではその機会が全くと言っていいほどありません。日本における家計の金融資産構成は、「現金・預金」が54.2%、「投資」が14.4%の一方、米国では「現金・預金」が13.7%、「投資」が50.8%と投資の比重が高く、その結果、欧米諸国と将来的な保有資産にも2倍近くの差が生じています。auじぶん銀行は、この現状を解決する一助になればと、子ども向けの金融教育に取り組むことにいたしました。


ー「金融」だけでなく「教育」の難しさー

金融機関作成の教育動画は、既に複数ありましたが、どれも子ども教育への専門性や、楽しさ・面白さなど見てもらうための検討が欠けていました。金融の知識を一方的に伝えるのではなく、「興味をもってもらう」「飽きさせない工夫」「知識を定着させるためのアクション」など、子どもの教育に欠かせない要素も取り入れたものにしなければならないと感じました。そこで、教育の専門家の監修を受けつつ企画検討を進め、子どもたちに馴染みのある昔ばなしに、金融の要素を盛り込んだオリジナルストーリーとして「金融昔ばなし」が生まれたのです。

人気イラストレーターの「PansonWorks (パンソンワークス)」を採用し、キャラクターデザインを行い、キャラクターの話し方もあえて口語を使うなど、子どもが非日常と認識しないよう工夫しています。このように映像編集も力を入れ、興味を引き、楽しく見てもらえるものに仕上げています。



さらに、重要なストーリーの要素は金融庁の「金融リテラシーマップ」に沿って、小中学校で学ぶべき金融項目を整理しました。加えて、日本FP協会のパーソナルファイナンス教育スタンダード等も参考にしながら、最終的に基本編として取り上げるべきテーマを6つに絞り込み全6話としています。1話10分程度の動画でYouTubeで無料公開しています。 動画の最後には、まとめのコーナーを設けてストーリーを振返り、学びのポイントを解説しています。



また、このコロナ禍において子どもの孤立が社会問題になっております。動画の中で「おうちの人と一緒に考えてみよう」などの投げかけをすることで、家庭内でのコミュニケーションを図るアクションも取り入れて仕上げました。

YouTubeでの動画配信だけでなく、子育て世代に届くよう、子育ての疑問や悩みを解決する情報アプリ「ママリ」にも動画を取り上げていただき、各話20,000回超の再生数となり反響をいただいております。

さらに、本教材を活用し、当行社長の臼井が講師を務める、公立小学校での出張授業「お金の授業」を実施しています。残念ながらコロナ禍のためリモートでの開催となりましたが、子どもたちが金融教育を受ける機会を作ることが、将来の「投資から資産形成へ」の第一歩に繋がることを願い、今後も本活動を続けてまいります。


ーauじぶん銀行が目指す未来ー

このように、2030年に大人になる今の子どもたちへの教育はもとより、私たち大人に向けた金融教育や、投資に興味関心を持っていただくための取り組みも複数行っています。例えば、毎月開催している「PMI(経済指標)を用いて相場解説するセミナー」をはじめ、「AIによる投資サポートツール」の提供、社長の臼井が投資に関して指南する「教えて!臼井社長」を開催するなど、多角的なアプローチを進めています。auじぶん銀行の取り組みをきっかけに、より多くのみなさまが投資への第一歩を踏み出していただき、人生100年時代を豊かに過ごしていただく一助になるよう継続していきます。

金融教育はSDGsの17の目標の「1.貧困をなくそう」「4.質の高い教育をみんなに」「10.人や国の不平等をなくそう」に該当し、この取り組みが豊かな未来につながっていくと考え、auじぶん銀行はこれからも活動していきます。




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