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M&A仲介会社で父親の会社を売ろうとした息子がM&A仲介比較サービスを立ち上げた理由

著者: 株式会社M&A Do

父親からの久しぶりの電話

私は以前大手M&A仲介会社にて譲渡企業様の譲渡支援を行っておりました。

その後独立し、現在は株式会社M&A Doの代表として「M&A仲介会社比較サービス」を譲渡企業様に提供させていただいております。

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会社名:株式会社M&A Do

代表取締役:濱田 啓揮

所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス2F

事業内容 :最適なM&A仲介会社紹介、M&A案件の一括検索サイト運営

コーポレートサイト : https://ma-mado.com/

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これまで30件以上の企業様のM&Aを支援させていただき、累計500社以上の社長様から譲渡相談を頂いております。


M&Aで譲渡した社長、特に奥様から特に感謝をされ本当に良い仕事だなと感じていましたが、2020年の4月頃からはコロナで赤字の企業様からの相談が多く、M&Aで売り切れず廃業する企業様も多くみており経営者様の人生をお預かりする本当に重要な仕事であるとも再度認識をし、日々営業活動を行っておりました。


そんな中、普段はほとんど連絡をとっていない父から


「うちの会社でも相手は見つかるのか」


と電話で相談を受けました。


父は板金加工を行う企業の社長であり、コロナの影響を相当受けているようでした。


父の会社には幼少期の頃、よく遊びに行っており従業員の方も皆さん可愛がってくれていました。工場の2階の休憩室には当時卓球台が置いてあって、父も従業員の方もよく相手をしてくれていたのを覚えています。


(もし、コロナで倒産となれば思い出の場所もなくなってしまうのか...)


そんなことを思って電話をきり、その週末父の会社に訪問することとなりました。


いざ、父の会社へ

父の会社に行くのは3年ぶり程で、相変わらずでしたが、卓球台は端に追いやられ埃をかぶっていました。


社長室に入り、ドキドキしながら父の決算書(月次試算表)を見せてもらうとそもそも事業継続できるのかといった決算内容であることが分かり、頭が真っ白になったことを覚えています。


(もしかしたら、親父の会社なくなっちゃうのかもな..)


しかし、倒産ぎりぎりまでM&Aで相手を探していくことは可能です。

私も何度か倒産ぎりぎりのタイミングで売却ができ、従業員の雇用も維持したまま事業継続をされている社長を何度もみてきました。


父の会社は、財務状況は悪いですが、立地と業種柄、買い手企業は出るだろうと思い、


「親父、うちで相手探そう」


と父に提案しました。

しかし提案したと同時に、あることに気が付きました。


(着手金を払えるような財務状況ではない...)


私の勤務していた大手M&A仲介会社は、着手金が最低100万円かかり、父の会社はその費用もままならない状況であったのです。


「ごめん親父、うち着手金が100万円かかるんだ」


と伝えると、5秒ほど沈黙がありました。

もっと長かったかもしれません。


「他の仲介会社で探してもらおう」


と競合にはなりますが、信頼出来る着手金がかからない、かつ手数料の安い仲介会社をすぐに父に紹介しました。


仲介会社の担当者はその日に駆けつけてくれて(仲介会社は土日も働いている方が大半です)、私も面談に同席し相手を探していこうという契約を行うこととなりました。


父は

「ありがとうな」と一言だけ言って、工場に戻っていきました。


自分には何ができるのか、何がしたいのか

父が工場に戻っていく背中を見た時に、私の中で大きな気づきがありました。


「自分のやりたい仕事はこれだ、自分がM&Aの仲介業を行うのではなく、M&Aを届ける仕事をしたい。父の会社はまだ売れるかわからないけれど、その可能性はちゃんと残すことができている。」


父は私がM&A仲介会社で勤務をしていたため、いざという時に、第三者に売却するという可能性を持って経営をしておりましたが、そもそもM&Aを知らない、自社が売却できる可能性を知らないオーナー様が多いのが今の中堅中小企業様の現状かと思います。

帝国データバンクの統計によると、国内企業の約65.1%は後継者がいらっしゃらないというデータが出ておりました。その結果、黒字廃業を余儀なくされ、2025年まで約650万人もの雇用が失われるという予測もあります。


日本が持つ独自の文化・技術が廃れることの無いよう【会社の存続 = 事業承継】をより真剣に考える必要があります。

考えなければならないのは社長だけでなく、社長の家族、従業員様も同じです。

「会社が倒産しそうになってから」「社長が病気になってから」ではもう手遅れです。


親族承継でも従業員承継でもない、【第三者への承継】の可能性を私は全ての企業様に届けたいと思っています。

どの企業様に企業売却の可能性は必ずあります。

当社サービスを通して、そもそもM&Aを知らない、自社が売却できる可能性を知らない中堅中小企業のオーナー様のお悩みを解決していきたいです。


【事業承継にて”M&A(第三者承継)”を検討するのは当たり前である】


そんな世界になることを目指して今後も活動していきます。





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