工場の自信とこだわりをカタチに。ハウス食品リモート工場見学ノベルティ製作(デザインフィル)
[左:パッケージそっくりなメモ、右:実物]
株式会社デザインフィル コマーシャルデザイン事業部では、メーカーとしての自社製品である紙製品や文具等をベースに、企業様のPR商品や販売品を「企画」から「パッケージ化」まで総合的にプロデュースをしています。企業の先にいるエンドユーザーの皆さまが、もらって嬉しいもの、手にしたときの驚き、ずっと使いたくなるような心地よさなどを感じていただける「オリジナリティ」を企業様とともに作り上げています。
このたび、ハウス食品本社株式会社(以下、ハウス食品さま)の新たな挑戦、「リモート工場見学」を支えるノベルティを製作させていただきました。今回製作を担当した、コマーシャルデザイン事業部企画部デザイナーの高橋貴根と製造担当の松浦花江のコメントを交えながら、製品の開発ストーリーをご紹介します。
きっかけはコロナ禍で始めたリモート工場見学
コロナ禍、対面での工場見学が休止となる中、工場の担当者から「楽しみにしている小学生のために何とか違う形で行いたい」ということでリモート工場見学がスタート。せっかく新しいチャレンジをするのなら、リモート工場見学ならではの新しいノベルティを用意したい!という強い想いがあり、当社にご依頼がありました。
ハウス食品の新たなチャレンジにふさわしいグッズが完成
小学生が使って楽しく、親御さんにもファンになってもらえるグッズとは?
担当デザイナー、製造担当がいろいろなアイデアを巡らせ、実物パッケージを再現したメモや、かわいいイラストのシールを製作しました。
[まるで実物?!完成した文具]
ハウス食品の見学いただく工場で働く社員の製品に対する自信やこだわりや、その想いを大切にしたいと考え、事前にそれぞれの要望を伺うことから始めた広報担当者。「単なるノベルティではなく、見学に来た小学生に喜んでいただき且つ自社ブランドのファンを広げたい」という想いをしっかり受け止め、カタチにしました。
工場見学参加者だけでなく、工場の皆さんにも喜んでいただけるものにしよう!と進めた今回のノベルティ製作。何よりも作っている自分たちが楽しくて、現場はいつも笑顔であふれていました。
[企業の先にいるお客さまの喜ぶ顔を思い浮かべながら取り組んでいます。
左から、営業・守田、デザイナー・高橋、製造・松浦]
今回手がけたのは、静岡、関東(栃木)、奈良、福岡の4工場のノベルティ。
それぞれ、工場の主力製品をモチーフにしています。
○静岡工場:『バーモントカレー 天のりメモ』、『とんがりコーン ダイカットメモ』
小学生に馴染みの深い『バーモントカレー』のパッケージをそのままデザインした天のりメモ。カレーのルーと同じように真ん中に点線が入っており、二つに切れるデザインになっています。
[『バーモントカレー』のパッケージをそのままデザインした天のりメモ。メモ用紙の左側はルウを表現している]
[メモを折りたたむと『とんがりコーン』が完成]
○関東工場(栃木):『プロ クオリティ ケース付おてがみメモ』
『プロ クオリティ』のパッケージを忠実に再現したジッパーケース付きメモ。中には折りたたむとカレーが出来上がるメモと、具材のシールが入っています。自社の印刷オペレーターが細かな調整を行い、ルウの色合いも再現しました。
[パッケージを忠実に再現したジッパーケース付きメモ。メモを折りたたむとカレー皿になるよう設計]
○奈良工場 『ロールシール(特選本香り 生わさび・一味唐がらし・マカロニグラタンクイックアップ・プリンミクス)』
奈良工場で生産している複数の製品をイラストに描き起こしてアソートにしたロールタイプのシール。「どれも一押し製品なので一つに絞れない」という悩みをかわいいイラストにすることで解決しました。完成品をご覧になった工場の方が、「どれか一つだけがモチーフに選ばれると思ったら、いろいろ入っているシールだった!特別感もあって嬉しい」と、大変喜ばれていたそうです。
[複数の製品を描き起こしてアソートにしたロールタイプのシール]
○福岡工場:『うまかっちゃん ケース付おてがみメモ』
『うまかっちゃん』のパッケージを忠実に再現したジッパーケース付きメモ。麺とスープ、調味オイルで構成されたシンプルなおいしさを『おてがみメモ』の柄で表現しました。パッケージがそのまま小さくなったケースも魅力です。
[『うまかっちゃん』のパッケージを忠実に再現したジッパーケース付きメモ]
アイデアが浮かんだ瞬間に紙を切っていた!
ハウス食品さまの製品は、デザイナー高橋や製造担当松浦にとって、子どもの頃から馴染みが深く、アイテム選定が終わった瞬間からワクワクしながら製作を進めていきました。
「誰もが知っている、他にはない形状。サイズ感も紙製品にするのにぴったりだったので、『とんがりコーン』が頭に浮かんだ瞬間に紙を切っていました」(高橋)
[既存の天のりメモをカットし、出力を貼りつけた手作りサンプル。ほぼ完成に近い形]
「イメージが固まったところで、スーパーに走り、本物の『とんがりコーン』を自社製品『厚みを測れる定規』(デザインフィル/ミドリ)で計測。よく見ると、きれいな円錐形でなく、縦に2本〝バリ“のような線を発見し、こういった細かなところも表現しています。(メモの折線のように見えますが、つなぎ目を表現しています!)」(高橋)
[『とんがりコーン』の厚みを測り、最適なサイズ感・デザインを考えた]
[サンプルは実物大で作ったが、少し大きくしたのはメモとしての機能を重視したから。折線部分は「バリ」を表現]
「具材が煮溶けたソース仕立てなんです」
「『プロ クオリティ』は4食入りのカレー。このパッケージをそのまま『おてがみメモ』のパッケージにできるかもしれない。中に入るのはレトルトカレーのパッケージのようなシンプルなデザインのメモ…。頭の中でどんどんデザインが浮かびました。カレーのイメージで具材がゴロゴロ入ったカレーライスを描いてしまい、ハウス食品の担当者から[『プロ クオリティ』は具材が煮溶けたソース仕立てなんです]と指摘が…。慌てて本物を食べて、そのクオリティに納得し、忠実に再現しました」(高橋)
「『おてがみメモ』は折ったときに絵柄が完成しないといけないので、もともと設計が難しいアイテム。展開図ではパズルのように絵を配置していくのですが、ごはんやソース状のカレーなど、ちょっと入れ替わるだけでは分かりにくい柄になっています。出力して折って…を何度も繰り返し確認をしました」(松浦)
[お皿に盛られたカレーになるよう、何度も折って完成形を確認した]
自社製品開発経験を生かしたインハウスだからこそ、さまざまなアイデアをカタチにすることができる
デザインフィルでは「ミドリ」をはじめとしたさまざまなステーショナリーブランドを展開しています。これらは全て社内のクリエイティブチームが手がけています。
千葉県流山市にある自社印刷・製本工場を持つことも強みの一つ。企業様の目的に沿ったご提案が可能です。
[営業担当も加わり、実物と比較しながら細部の色味まで入念に確認]
[各種印刷や製本、加工機能に加え、商品管理の拠点、流山工場(1964年竣工)。
ものづくりに対するチャレンジ精神は今も受け継がれている]
ハウス食品ご担当者さまより
製品パッケージのデザインを使用することは確認に時間を要することなどもあり、あまりトライしたことがなかったのですが、生産部門とお客様をつなぐものであり、見学を終えた後も、折に触れて使用していただくことで、ブランド想起になるので思い切ってチャレンジ。結果、本物かと思うような仕上がりになり、大変満足しています。製品もノベルティも社員に「欲しい!」と言われるものを作れたら大成功!と考えているのですが、役員やブランドを管轄する部署などから声があがり、良いものが出来たなと実感しています。今回、デザインフィルの皆さんが楽しみながら取り組んでいた様子が印象的でした。
[クラスの人気者になること間違いなし!(松浦)]
デザインフィルでは、さまざまな企業のニーズに対応する製品開発と使用シーンに応じた多様な提案を行っております。コマーシャルデザイン事業部公式サイトでは、さまざまな企業様の事例をご紹介していますので是非ご覧ください。
「ハウス食品」リモート工場見学グッズをデザインフィルが製作 に関するプレスリリースはこちら。
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