不動産会社がホテル運営に踏み出す理由 ~持続可能な地域社会を作るために~
■「Willows Hotel 大阪新今宮」公式サイト〉〉 https://willows-hotel.com/
ディープな魅力が詰まった大阪・新今宮。この地に2021年9月10日、新たなホテルが誕生します。全227室を備えた「Willows Hotel 大阪新今宮」です。賑わいあふれるエリアにありながら、高級感漂うシックな雰囲気のもと、くつろぎのひとときを過ごせる空間をご提供します。
運営するのは当社、日本ユニスト。2011年の設立以来、デベロッパーとして不動産開発事業を行ってきましたが、この度初めてホテル運営に挑戦します。
なぜ不動産会社が新今宮にホテルをオープンするのか。その問いの答えは、当社が和歌山・熊野古道で行っているもう1つの事業「地方創生事業」と関係があります。
このSTORYでは、ホテルオープンに至る道のりと今後の展望についてご紹介します。
◆ホテル運営に挑戦する理由
さかのぼること3年前。この度ホテルをオープンするのと同じ新今宮で、当社は全186室のホテルを開発し、売却することに成功しました。
この実績によりホテル開発の知見を得たことで、「運営も自社で行うことで新たな事業の可能性が開ける」と確信。これが「Willows Hotel 大阪新今宮」プロジェクトの始まりでした。
契約から着工までを進めていた2018~19年当時、日本を訪れる外国人観光客の数が急増していたことも追い風に。新今宮は関西空港をはじめ、京都、神戸、奈良、和歌山まで乗り継ぎなく電車1本でつながっています。加えて、通天閣という大阪のランドマークを臨めるホテルとあれば、外国人に対してもインパクトがあると見込みました。
ホテル運営という新たな事業に踏み出す理由はもう1つあります。それは「土地を売り買いする単なる不動産会社から脱却したい」という思いからです。当社は長期的な経営計画としてコングロマリット戦略(様々な業種の事業を多角的に展開すること)を掲げており、不動産と高いシナジーを発揮する異業種の事業の確立を目指しています。その戦略を実現させるための最初の一歩として、ホテル運営への挑戦は欠かせないと判断しました。
ホテル運営プロジェクトの始動と前後して、当社は和歌山の熊野古道に宿泊施設「SEN.RETREAT」を建設する計画にも着手しました。熊野古道沿いの宿泊施設は民宿など小規模なものが多く、ハイシーズンにはどこも満室になってしまいます。そのため、数日間かけて歩きながら巡礼する観光客は、1日でも宿泊できなければ巡礼ができなくなってしまうという課題がありました。この問題を解決するべく、最も参詣者が多い中辺路ルート沿いに4つの町宿をつくり、すべての宿を一括で予約できるシステムを実現させようとしています。
遠く離れた地で始まった別々の事業。2つのプロジェクトは「地方創生」という共通理念のもと、この先重なり合うことになります。
◆「自由な旅」、そして地域の活性化へ
ホテルは2019年10月に着工。訪日外国人がうなぎ上りに増え、すべてが順調に進んでいると思った矢先の約半年後、コロナ禍が世界中を襲いました。宿泊客のターゲットを外国人に想定していた当ホテルも、計画の変更を余儀なくされました。
さまざまな環境変化を経て決まったホテルのコンセプトは、「自由な旅」。自由の象徴である柳(英語でwillow)のように、枠にとらわれることなく柔軟な発想や遊び心で、ゲストの期待を越える“価値ある滞在”を演出したい。ホテル名にはそんな想いが込められています。
グランドオープン後は、ホテル前のオープンスペースに設ける出店や周辺の飲食店を飲み歩くイベント「街バル」のほか、西成で盛んなウォールペイントに参加できるイベントなどの開催も計画。周辺地域で最大規模となるホテルの力を生かし、新今宮に根付く文化を受け継ぐ場とすることで、地域の活性化につなげたいと願っています。
ホテルは2021年6月22日にプレオープンし、約3カ月後のグランドオープンに向けて、寄せられたご意見をもとに準備を進めてまいります。
◆新今宮と熊野古道とのつながり
宿泊客のターゲット層は、オープン当初はビジネスマンやカップルの方を想定しています。これに加えて、ゆくゆくは熊野古道を訪れる方にも宿泊していただきたいと考えております。
熊野古道の町宿「SEN.RETREAT」はコロナ禍でまだオープンに至っていませんが、将来的には「Willows Hotel大阪新今宮」から熊野古道までバスでご案内するプランや、ホテル内にも熊野古道に興味を持っていただく仕掛けづくりを行うことを計画しています。
新今宮と熊野古道。約100㎞離れた2つの地で行う事業の共通理念は,
「持続可能な地域社会を作りたい」という思いです。
コロナ禍で失われたにぎわいを新今宮に復活させ、アートなどの文化を次世代へとつなぎたい。過疎化が進む熊野古道では、宿をつくることで地域観光を活性化させ、雇用を生み出すことを目指しています。新今宮から熊野古道への誘客ルートを確立させれば、さらなる相乗効果が期待できると見込んでいます。
私たちの考える地方創生とは、地域に根差したビジネスを創出すること。当社はデベロッパーの目線を生かして不動産を軸にビジネスを展開することで、「持続可能な地域社会の実現」に寄与してまいります。
◆株式会社日本ユニストについて
当社は、大手不動産3社を経験した代表の今村が、2011年に設立したベンチャー企業です。”不動産業界を活性化させたい”という思いのもと、不動産デベロッパーとして「不動産開発事業」「地方創生事業」の2つの事業を行っています。不動産開発事業では、各地に眠る「リーズナブル」「利便性」の2値を包括するホテル開発エリアを選定。旅行者にとって「心から満足できる滞在経験」を演出します。
今後は現在の事業を発展させ、行政と連携した地方創生プロジェクトや、行政に対する不動産活用提案、海外と日本を結ぶ不動産プラットフォームの開発などを行い、あらゆる面から付加価値の高い不動産を提供したいと考えております。
▼熊野古道プロジェクト:https://www.n-unist.co.jp/projects/sen-retreat-takahara/
▼新今宮ホテルプロジェクト:https://www.n-unist.co.jp/project/story/shinimamiya/
▼日本ユニスト instagram https://www.instagram.com/nihon_unist/
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