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"娘の骨髄移植が生んだ使命感" コロナ後も大活躍!猛暑にこそ付けたくなる、顔を冷やす&冷たい空気を吸えるマスク『COOLスポーツマスク』で特許を取得し商品化にいたるまで

著者: 株式会社エンズウェル

ファッション小物の企画・製造・販売を手掛ける株式会社エンズウェル(所在地:千葉県松戸市、代表取締役:佐柁雄巳)が、このたび、立体マスクに関するアイデアで特許を取得した。(特許第6858292号 発明の名称「立体型マスク」)

この特許に基づくマスクは、通常使用に加え、濡らしての装着が可能。濡らして装着することで顔まわりを冷やし、気化熱で冷やされた冷たい空気を吸うことできるという。本特許を基に同社ではスポーツ用マスクを開発、「COOLスポーツマスク」の名で商品化した。

「COOLスポーツマスク」は今年、2021年7月下旬に一般販売開始予定、7月14日までMakuakeで予約受付中である。


☆「COOLスポーツマスク」予約サイト: https://www.makuake.com/project/coolsports-mask



はじめまして。「COOLスポーツマスク」の開発者の佐柁ユウ巳です。

「COOLスポーツマスク」を完成させるまでのストーリーを語らせてください。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。



1.娘の骨髄移植

実は僕の娘は生まれてすぐ心臓に奇形がみつかり、6カ月の時に手術を行いました。

それからしばらくは何事もなく平和な日々を送っていたのですが、4歳の時、突如、血液の異常が確認されました。そこで初めて、この子がファンコニー貧血という遺伝性のDNA異常を持って生まれて来たことが判明、心臓の奇形もDNA異常によるものだったことがわかったんです。

それからは定期的な輸血を繰り返しながら身体が大きくなるのを待って、10歳になって骨髄移植を行うことになりました。



2.骨髄移植とマスクかぶれ

骨髄移植で辛いのは、まずは高熱です。高熱にうかされて目の焦点が合わない様は、まさに、生死を彷徨っているという感じでした。

骨髄移植の副反応として髪の毛が抜け落ちることはよく知られていると思いますが、髪が抜け始めるは、身体的に一番しんどい時期を抜けた後からです。うちの子の場合、身体的に最も辛かったのは高熱が終わってからやってくる「唾液が呑み込めないほどの口内炎」や、「重度のアトピーのような皮膚疾患」でした。

皮膚疾患では特にマスクをしている口周りのただれが酷く、血がにじむほどでした。親としてそんな娘の顔を見るのは本当に辛かったです。

幸い、うちの子は回復が早い方で、辛い時間もそれほど長くは続きませんでした。

そして時は流れ、当時10歳だった娘も成人し、今では過去にあんな経験をしたとは思えないほど元気で毎日を過ごしております。



3.マスク開発を決意

病気から離れ、我々一家は平凡な日常を送っておりましたが、世界は昨年、突如現れた新型コロナウィルスの影響で未曽有のパニックに陥ります。でも、コロナが始まった頃、「大変なことになった。」とは感じているものの、正直いって僕は、どこかそれを対岸の火事みたいに思っていたところがありました。

ところが何気なく見ていたテレビで「コロナ禍、一日中マスクを付けていることでマスクかぶれを訴える人が急増中」というニュースが流れたんです。それを見た瞬間、12年前のマスクかぶれで頬に血がにじんだ娘の顔がフラッシュバックしました。

そして、マスクかぶれに悩む人々の姿と、当時の娘の痛ましい姿が重なり、居ても立っても居られないような焦りを覚え、一つの使命感が沸き起こりました。

「かぶれないマスクを創り出し、それを一日も早くお届けせねばならない・・・」と。



4.プロテクトボーンのアイデアを思いつく

着手に当たって、まず、なぜマスクでかぶれるのかを調べたところ、主に摩擦、つまり、皮膚がこすれることが原因ということがわかりました。

摩擦を起こさないためには、口元とマスクを接触させないよう、マスクが口元から浮いていることが大切と考えました。であれば、形状としては既に市販されている「立体マスク」と同じでよいはず。でも、既存の立体マスクは蒸れて湿ってくると息を吸った時に山が潰れて口元に張りついてしまいますよね。

これを解決するには、マスクの山を潰れさせないための支柱になる「ボーン」が必要と考えました。

そこで、アパレルではフリルの裾にうねりや張りを持ったせるためにナイロンテグスを入れる技法があるのですが、これにヒントを得て、僕はマスクにナイロンテグスを入れてみることにしたのです。


では、マスクのどこにナイロンテグスを入れたら良いか。単にマスクの山を形成する縦中心に直線状に入れると、テグスの先端が鼻の頭とアゴ先に当たって不快感の原因となります。

鼻の頭やアゴ先には当たらず、それでいて隙間なくフィットする形状をいろいろ模索し、最終的にテグスを、下の画像のように、マスクの左片と右片の外周をそれぞれ一周するように入れ込む方法を採用しました。そして、このように内蔵したボーンを「プロテクトボーン」と名付けました。



5.特許取得

プロテクトボーンの構造を思いついた時、とても良いアイデアだという自負はありましたが、同時に、どなたか既にこのアイデアを思いついてらっしゃった方がいて、その方の権利侵害になっていないかという心配もありました。そこで、先行発明を調べてみたのですが、類似する特許を自分ではみつけられなかったので、白黒はっきりさせる意味で特許を申請してみたのです。そうしましたところ、やっぱり類似する先行発明は無かったようで、特許をいただけることになりました。

※個人情報に当たる箇所は伏せました



6.スポーツ用マスクとして商品化

プロテクトボーンを入れ込むことで「顔に張りつかないマスク」は出来ましたが、張りつかないこととラクに息が出来るかどうかは同義ではありません。本マスクが張りつきはしないけれど、ろくに息ができないマスクではどうしようもありませんから、蒸れても呼吸が出来るか、今度はそれを検証する必要がありました。

そこでまず、マスクをベチャベチャに濡らし、最も呼吸しにくい状態にして装着してみました。

すると、不思議なことに、とてもラクに呼吸が出来ます。全く息苦しくならないどころか、冷たい霧の中で深呼吸しているかのようなミスティは空気が吸えて新感覚の気持ち良さを感じました。

通常、マスクは、蒸れれば蒸れるほど息苦しくなり、完全に濡れた状態で穏やかに呼吸することは到底無理です。それが、このマスクはその常識をひっくり返したのです。

僕は、この発見に一つの可能性を感じました。

このマスクは顔周りを冷やす目的で使用できるのではないかと。マスクの新しい使い方を編み出したと感じました。

猛暑だからこそ付けたくなるマスク。マスクが「熱さまシート」や「冷えピタ」の商品名で知られる「冷却ジェルシート」のような役割を果たせば一石二鳥ではないかと。

当たり前ですが冷たい水で濡らしたものは冷たいです。そして、濡れたものが乾くとき、気化熱で周りの温度が下がります。

実験で濡らしたマスクを付けたとき、顔が冷やされ、気化熱で冷やされた外気より冷たい空気を吸えたので、マスク着用前より涼しくなった気がしたのです。それは額に冷たい濡れタオルを当てた時のような気持ち良さと、「打ち水」をしたかのような涼しさでした。


肌荒れ防止効果のあるマスクの開発を目指してきたのですが、「肌荒れを防ぐ効果がある」といった医薬的効能を謳うことは法的に禁じられておりますし、むしろ、濡らして使えるという画期的な機能を生かしてより多くの方の健康に寄り添うことができるならば本望です。特に、ステイホームでの国民の基礎体力の低下が懸念されているいま、体温が上がりやすい運動時に使用していただくことで、マスクを着用しながらの運動が快適になるのであれば何よりではないかと。それで、本発明をスポーツ用マスクとして世に送り出すことに致しました。


※なぜ本マスクがベチャベチャに濡れた状態でも快適に呼吸ができるのか、原理はわかりませんが、おそらく、濡れた生地が顔に張りついてしまうと張りついた面からは空気が通過できず、鼻の穴の部分しか空気を通過できないが、生地が張りついていないと、全部の面で空気を通過させられるので抵抗が少ないのだと考えます。



――終わりに

有難いことに大変なご好評をいただいておりまして、現時点で予約は250万円を超える勢いです。

「COOLスポーツマスク」予約サイト: https://www.makuake.com/project/coolsports-mask


サンプルを使っていただいたモニター様からは

「一昨日、昨日と暑い日でしたが呼吸は快適でした。汗もたくさんかきましたが良い感じに吸湿速乾してました。途中からは水で濡らして更に快適でした。」

「濡らして使う事で、涼しい使用感がとても良いと思います。」

「こちらのマスクはつけ心地が軽くて口元に余裕があるので長時間つけていても楽でした。とにかく良いマスクに出会えたと思います。」

「バスケットボールの練習で使用しました。不燃素材のマスクは汗をかくと呼吸困難で大変なことになっていましたが、このマスクは濡れていても呼吸が出来ました。スゴイ!」

といった評価をいただいております。


ワクチン接種が加速し、ようやくマスクとお別れできる日も近そうですが、この「COOLスポーツマスク」はコロナと関係なく、毎年夏に冷却機能を期待してご活用いただけると思います。

濡れているマスクは冷たいです。気化熱による冷却効果で冷たい空気が吸えてとても気持ちが良いです。それは乾き切るまで続きます。

冷たさを味わうグッズとしてのマスクという、これまでにない発想をたくさんの方にお試し頂ければ幸いです。




【問い合わせ先】

株式会社エンズウェル info@endswell.net

TEL: 047-710-6581 FAX: 047-710-6582

代表サダ直通 090-6564-6017




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