「選ぶことができない・選択肢がない」という不幸から人々を解き放ち、幸福に貢献する。代表取締役が語る起業・サービス開発の裏側と今後の展望
株式会社チョイシーズは2020年1月に創業したスタートアップです。「ステークホルダー全てにとっての「選択肢」となるために、業態や領域に囚われずにサービス・商品を提供し続ける」というビジョンのもと、WEB集客ではできない低単価でのリード獲得のための「SIGNOW」というマッチングサービスの開発をはじめ、創業までに培ったWEBマーケティングの知識を活用し、幅広い選択肢を与えることができるサービス開発を主軸としています。
今回は、代表取締役の喜屋武盛智(きゃんもりとも)がサービスに込めた想いや今後の展望についてお話していきます。
〜独立・創業に込めた想い〜
中小規模事業者・フリーランスの選択肢を増やしたい
‐フリーランスのWEBマーケターとして活躍していた喜屋武さんがチョイシーズを創業し、「SIGNOW」というマッチングサービスを開発した背景はどのようなものだったのでしょうか?‐
「私は、沖縄で生まれ育ちました。今は少し違うかもしれませんが、私が生まれ育った時代はインターネットが今ほど発達していないこともあり情報が限られる時代でした。そのような環境下で私の周囲の人たちが“お金がないので進学できない”“働こうにも地元の中でしか働き方の選択肢がない”“さまざまな事情の中で、どんな選択肢があるのかすら想像することができない”というように、選択肢が少なく、目の前にある道を歩くことで生きていくしかないという状況を目の当たりにしてきました。
おそらくその頃から、“その人にとっての現在地がどこなのか”ということではなく、“そこを選ぶしかない”ということに理不尽さを感じていたのだと思います。たとえ現在がどのような状況でも、それが“選択できた結果”なのか、“選択の余地がなかった”のかによって、幸せの感じ方に差が出ると私は考えています。
私自身は大学を卒業して、漠然と世界的な企業で働きたいと考え大手家電メーカーへ就職しました。入社後は自治体や官公庁向けのシステムを扱う部門に配属され、最初の2年はSE、その後は営業を担当していました。営業時代は非常に充実していたのですが、家庭の事情で地元の沖縄に帰らなければならなくなり、入社後3年半で退職することになりました。
その後は様々な規模の会社での業務や、友人と共同創業を行う等幅広く仕事をしてきました。たくさんの経験を詰むにつれ、マーケティング領域のキャリアが自らのコアな部分になってきて、チームをマネジメントする役割も仰せつかる機会を得ることもできました。
しかし、ある電子書籍ECの会社を退職した後くらいに、マネージャーで終わるのではなく経営層を目指したいと思い、マネジメント経験をもっと摘むためにネット占いを手掛ける企業に転職しました。その会社では5つほどの部門を一人でマネジメントしていたのですが、組織が過渡期だったこともあって人の入れ替わりが激しく、非常に大変な思いをしました。その影響もあり、“組織の中で上のポジションを目指す”と言うことだけが本当に正しい働き方のスタイルなのだろうかと考えるようになりました。
そんな気持ちを抱えて転職したアパレルECの会社でも、マーケティング部門の部長として経営層とメンバーたちとの間に立つという経験が多く、双方のニーズを両立して叶えられず、辛い思いをすることもありました。
次第にフリーランスとして独立し、社内の立場ではなく、クライアントやユーザーにしっかりと向き合って仕事をする方が自分には向いているのではないかと思うようになり、独立するに至りました。
フリーランスとして働くようになって改めて、“選択肢”の有無は、個人においては進学・就職・転職・恋愛・結婚等、人生のあらゆる場面いかに重要かということを痛感させられることが増えたように思います。また企業活動でも、事業活動の戦略の転換、人材の採用、外注先の選定等の場面で「選択肢」の量と質が重要になることは言うまでもありません。“選択肢の提供を通じて、人々の幸福に貢献したい”という思いが強くなり、2020年に当社を創業いたしました。
創業当初というのは、思いのほか多くの業務、例えば登記をはじめとした数々のバックオフィス的業務、営業活動に時間を取られます。もちろんまず初めにインターネットで調べることから始めるのですが、リスティング広告やSEOなど、WEBマーケティングが強い会社ほど上位にきます。でもそのサイトにアクセスして、本当にそれが自社に合ったサービスなのかを調べるのに時間がかかります。また、一番知りたい値段に関してはフォームに問い合わせをするように誘導するところが多いのですが、そうすると電話やメールで後追い営業を受けることになります。スタートアップではとにかく忙しいので、本当に良い選択肢になっているのだろうかという疑問を抱きました。
また顧客が欲しい立場に立った時に、どこにも負けない良い商品があったとしても、潤沢な広告予算や優秀なWEBマーケターがいない限り、オンラインで顧客を獲得することが難しく、大手の物量作戦に中小企業が潰されてしまう現状にも理不尽さを感じ、発注者側も簡単に業者依頼ができ、受注側も安価でリードが獲得できるシステムを開発しようと考え「SIGNOW」をリリースするに至りました。
「SIGNOW」に込める想い
-どのような人にSIGNOWを使ってもらいたいと考えていますか?
「発注側としても受注側としても、WEBマーケターを有していない会社や個人事業主、フリーランスの方に使っていただきたいと思っています。総じて忙しい中、最適な発注先探しに苦労されている方が多いと思いますし、顧客獲得についても大手企業以外だと、WEBマーケティングをしっかりとやれる企業はとても少ないと思っています。良いプロダクトやサービスを持っている技術者集団、職人集団の方々のことをもっと世の中に知ってほしい。また、コロナ禍で対面での展示会や営業もできにくい環境になって、増々リアルでの顧客獲得が難しい状況になってきたと思うので、これまでそういうリアルな部分に頼ってこられた方々に使って欲しいですね。オンラインでの施策に費用や時間をかけすぎることなく、もっと商品・サービスの開発や企画に時間とコストを掛けることができれば、日本の産業の発展に寄与できるのではと思っています。
〜 今後の展望 〜
ビジネス向けにも個人向けにも様々な選択肢を増やしていきたい
「SIGNOWに関してはもっと利便性を高めより多くの人に登録をしていただきWEBマーケティングに一石を投じていけたらと思っています。
また現在、ビジネス向けの選択肢とは別に、個人の方向けへのサービスを企画しています。詳細はもう少し具体的になってからとなりますが、ずっと“自分だけなのか?”と数十年抱えてきた悩みについて、実は数多くの人々が共通して抱えるものであることが最近わかりました。40年余りの人生の中で初めてそこに気付いたということに大きな驚きを覚えましたが、すぐにこの課題を解決するサービスを作るべく動き出したところです。自分がこの悩みの当事者であること、またここ数週間で30名ほどの方へのインタビューを通じて、この課題は絶対に解決しなければならないものであるという思いを強く持っています。これはまさに、人の生き方の選択肢を増やす一助になると確信していますし、現在各所で叫ばれている“多様性”の重要性を示すものになると思いますので、スピーディに世に出したいと考えています。今後も“選ぶことができない・選択肢がない”という不幸から人々を解き放ち、幸福に貢献するべく活動していきたいと思っています。」
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