コロナで売上33%に減少から、黒字回復へ。2万食突破のデリバリー事業誕生秘話
■株式会社WEEDS
【美味辛厨房まるから・手羽唐旨もん手羽市・九州の旨かもん旨か酒くすお】など飲食店を展開している会社です。2万食を販売する大ヒットで会社の再起にかける思いを紹介します。
■きっかけ
2020年の未曽有パンデミックにより飲食店の通常営業ができなくなってしまいました。2002年に開店した韓国料理屋【美味辛厨房まるから】の業態統括責任者である太田陽介が、この先今までと同様の営業が難しくなると考え、今後の戦い方を模索した。彼は韓国料理はブームが大きく左右される為、日ごろから韓国ソウルや新大久保への調査を欠かさなく継続していました。
その為自社他業態が苦戦する中【美味辛厨房まるから】は行政からの要請に従いながらの時短営業になっても流行に敏感な方からの反響が良い状態を継続できました。
■七転び八起き
ただし飲食業を営む株式会社WEEDS全体とすると2019年度と比較し2020年度は50
%以下に激減する状況でした。その打開策として、ドラマやアイドルなどで人気が高まる韓国料理を活用して、新たな戦略としてのデリバリー事業に着目しました。
居酒屋を中心とした飲食事業1本で運営していた為、コロナ禍からのフードデリバリー事業は全くの素人集団として新規参入になりました。自分達で作りたい物、食べて欲しい物を抜粋して創ったのがデリバリーヴァーチャルレストラン【韓国屋台かんから】でした。出前館を中心に開店しましたが、期待と裏腹に反響がほとんど無く3ヵ月で閉店をせざる追えない状況になってしましました。会社の危機回避と今後の新規事業として、立ち上げたにも拘らず失敗でした。敗因を研究し、今までは対面できるお客様との商売であった為、対面出来ないお客様の要望などを考えていなかった事がその一つであると判明し、そこから韓国料理人やデリバリー事業に長けた方などにも相談しながら、韓国のチキンを主体とした【韓国ヤンニョム専門店鶏王(チキング)】を開発する事ができました。
■一筋の光明
2020年の12月から本格スタートし2021年3月までに1万食、6月までに2万食の販売を達成できました。2021年4月に日本唐揚協会主催の第11回からあげグランプリでは、921店舗応募があった中8店舗だけが選らばれた、今年度から新たに創られたNewWave賞を初出場で受賞する事ができました。ヤンニョムチキンを中心としたラインナップは受賞を機に更なる進化を遂げ、大手FCチェーンが大きく勢力を伸ばすヤンニョムチキン市場で、自社ブランドの直営店だけで銀座・門前仲町・柏・西船橋・千葉・幕張本郷・千葉・成田の7店舗に拡大できました。ここで満足ではなく、現在更にチヂミなどの新商品も開発中です。そしてお客様からの要望が大きかった【美味辛厨房まるから】をテイクアウトやデリバリーでも食べられる様にして欲しいという声に応えるべく太田が動きました。
ここの料理は店内でスタッフが仕上げる事も多く、家で召し上がって頂くには満足いくクオリティ維持が最大の問題でした。現在闘病中で一人親として太田を育ててくれた母親が、病気であるがコロナ禍でもある為に外食も出来ない中、ある日「あんたのお店の料理食べたいな~」と言われ、他にも待ってくれている人がいる方の話も耳にし、そんな方々に是非美味しい料理を召し上がっていただきたい、その一心で試作を繰り返し、火力や道具が違くても近しい物をと5月より本格的にフードデリバリーでも【美味辛厨房まるから】の料理を食べていただける様になりました。
■これから
店舗で20年変わらずに愛されている【韓国ホルモン鍋コプチャンチョンゴル】はまだデリバリーでは完成できていませんが、店内でも大人気の【サムギョプサル】を長年供給してくださっている精肉会社とコラボレーションしてご自宅でも楽しめるセットの商品化にも成功しました。7月21日前後を目途に千葉店・柏店・成田店で販売を開始します。
沈みかけていた状況からまだ小さいかもしれないが光明を導きだしている、太田は言いました「これは目的のゴールではなく、新時代で生き抜く戦い抜く為に動きだした小さなスタートの一歩です。これからもっと色んな事を学び吸収し、もっともっと色んな事へ挑戦していきたいです」
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