オリンピックの舞台裏:競走馬はどのように来日したか
東京2020オリンピック大会に出場する競走馬たちは、巨大な航空機でヨーロッパから来日しました。
次の写真は、馬が出発する前の選手たちの様子です。
こちらは、競走馬ダレラが出発する前の、イエシカ・フォンブレドベルント選手。
シャーロット・フリー選手は、彼女の競走馬エバーデイルの手入れが十分に行き届いているかを確認していました。
オリンピック大会に先立ち、競走馬たちは、エミレーツ航空SkyCargo Boeing 777-Fに搭乗し、ヨーロッパから日本まで安全に運ばれ、競走馬の第一陣として羽田空港へ降り立ちました。
総重量およそ22トン、36頭の馬場馬術参加の競走馬たちは、デンマーク、ドイツ、英国、オランダ、日本、ブラジル、モロッコそれぞれの国を代表する競走馬です。
馬たちはパスポートを保持しており、ビジネスクラスに相当する広さの空間で、2頭で1つのパレットもしくは航空機内の馬専用の小部屋に入れられます。
馬たちの快適さや安全性を担保するためにフラインググルーム(馬の世話を担当する人)や獣医師も同行します。人間の搭乗者と異なり、搭乗中に機内食は提供されず、昼寝している時を除いては、飛行中ずっと干し草かヘイレージ(水分サイレージ)が間食用に与えられています。
航空機は13.5トンの馬具と12トンの飼料(空輸中の飼料を除く)、そして1頭につき40リットルの水を乗せて運びました。
全ての馬は、60日間の健康監視期間、7日間の輸出隔離期間を経てから出発しました。輸出衛生証明も保持しており、搭乗前には獣医師が検診を行っています。
動画:
東京2020オリンピック大会、馬場馬術の競走馬たちが東京にやってきた!#Tokyo2020
羽田空港の広報担当者は、次のようにコメントしています。
「羽田空港に競走馬たちが到着した様子を目にするのは、本当に歴史的な事です。単なる馬ではなく、オリンピック大会に出場する競走馬だということを思うと、一層特別に感じられます。羽田空港、特にカーゴ担当チームにとっては最高の夜になりました。東京2020オリンピック大会直前の大切な節目の一つを目の当たりにしました。」
大事な馬を乗せたカーゴは、日本中央競馬会(JRA)が保有する最新式エアコンが搭載された15台のトラックに乗せられ、隊列をなして羽田空港から、最終目的地となるへと輸送されました。馬事公苑の厩舎は、競走馬界のスーパースターたちが滞在する、いわば馬たちの選手村です。
オリンピック・パラリンピック大会に向けて、馬場馬術、総合馬術、障害馬術の競走馬、計328頭が移動するための大規模な空輸に伴う、複雑なロジスティックを管理・調整してきた輸送機関はPeden Bloodstock社です。1960年のローマ大会からオリンピック・パラリンピック大会の馬の輸送を担当してきており、FEIの競走馬輸送に関する公式パートナーです。
数週間滞在する厩舎へ、競走馬たちが入る様子。
東京2020オリンピック大会関連情報はこちら。
https://olympics.com/tokyo-2020/ja/sports/equestrian/」
写真:中西祐介、Leanjo de Koster
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