我が家は焼肉屋さん 焼肉李苑物語
昭和61年の新宿6丁目、20席ほどの小さな焼肉屋さんがオープンしました。店名は焼肉李苑、日本テレビゴルフガーデンの並びにひっそりと佇んでおりました。ガレージを改造して、作りました。家の中に焼肉屋さんをオープンした感じがとてもいい感じでした。
初めの頃は全くお客さんが来ないお店でした。それはそうで、近くに駅はなく、最も最寄りの駅から15分くらい歩かないと辿り着けないお店でした。
ある日、シェフが変わりました。それからというもの、たくさんの人がお店に来る様になりました。私は子供ながらにそのことに驚きました。全く同じ焼肉店なのに、作る人が変わるだけでこんなに結果が変わるなんて・・・それもその通り、お肉ももちろんのこと、とてもとてもタレが美味しく、白いご飯に究極に合いました。タレとご飯だけでも食べることができました。タレと最も相性が良いお肉はカルビでした。骨つきだと尚のこと美味しかったです!
そして私の友達が家に遊びに来るときは、必ず帰る時にお店のキムチをお土産で持って帰ってもらいました。みんなとてもとても喜んでいました。あそこの家に遊びに行くとおいしいキムチを持って帰ってくるということで、たくさんの友達が集まる家になりました。毎週土曜日にはキムチポッカを作りました。キムチポッカは辛いのが苦手な人も食べられるおいしいキムチの鍋でした。ご飯があれば無限に食べることができました。食べても食べてもご飯をおかわりしていました。李苑の名物メニューでした。
いつの間にか友達の家族がお店に焼肉を食べにくる様になりました。いつもキムチを持って帰ってくるから、それが美味しくてお店に来てみたかったの、と言われました。友達が来るのでお店を手伝うようになりました。お皿やグラスを洗ったり、網を掃除したりととても忙しかったです。ただ美味しそうに友達の家族がご飯を食べているのが嬉しかったです。
焼肉酒家李苑
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