レバンガ北海道 多嶋朝飛選手が積み上げるプロスポーツ選手としての価値<中編>~創り上げる過程を大事に~
B.LEAGUEに所属するプロバスケットボールチームレバンガ北海道に来シーズンで在籍8年目(プロ10年目)となる多嶋朝飛選手は、プロスポーツ選手としてできることと向き合ってきた。多嶋選手がファンとの新たな交流空間として挑戦するオンラインサロン『ASAHI TOWN』は、まもなく開設3ヶ月が経過する。サロンの中ではどのようなコミュニケーションが行われ、サロンメンバーはどんな風に楽しんでいるのか。そして、多嶋選手が大事にしていることとは...。
※前編はこちら。
◆クラブでも個人でも公には出ていなかった内容や姿を、ありのまま届けています。
多嶋朝飛選手(以下、多嶋):これまでに色んな内容の投稿や企画にチャレンジしてきていますが、僕のSNSやクラブの公式でも一般にはあまり公開されていなかった内容を発信しています。4月1日のサロン開設日にメディア向けの記者会見を行ったのですが、約30分の会見内容の全てを動画で公開したり、クラブでもあまり公開されていない自主練習の様子も見てもらっています。また、練習や取材、プライベートのことなど、僕がプロ選手として一人の人間としてどんな日々を送っているのか、その日の投稿で共有したりもします。
オンラインの良さはどこにいても繋がれて交流ができるところで、そういった点では、道外に住んでいるファンの方々にも楽しんでいただけるように、ローカルTV番組の収録の裏側を届けたり、オンラインサイン会(プレー画像などにサインを書いてプレゼントする)などの企画も行いました。
シーズンを振り返るロングコラムでは葛藤する想いが赤裸々に語られた
◆サロンの楽しみ方は人それぞれ。その中でも相互に交流できるような場所に。
多嶋:サロンの楽しみ方は人それぞれなので、日々の投稿を見て楽しむだけのメンバーも、積極的にサロン内で発言しているメンバーも色々います。その中でも、僕を含めたサロンメンバーで相互に交流することもサロンの特徴なので、LIVE配信でリアルタイムにコミュニケーションをとったり、全てのコメントに返信する特別な日をつくってみたり、サロンメンバーで協力して答えてもらうクイズ大会をしてみたりもしました。
来シーズンもレバンガでプレーすることが決まってからは、サロン限定のグッズ製作を始めていて、サロンメンバーのアイディアや意見をもらいながら一緒にロゴを創りました。また、開設前からサロンのコンテンツとして必ず入れようと考えていたオフ会イベントも、このオフシーズン中に開催しました。今回は新型コロナウイルスの影響でZoomを使用してのオンライン開催となり、想像以上に難しかったのですが、お互いに顔を見ながらリアルタイムにコミュニケーションをとれたことで、これまでよりもサロンメンバーを身近に感じることができました。
サロンメンバーと初めてLIVE配信をしたときの様子
◆毎日情報が発信され、ここでしか知れない特別感があり、距離感が近い。
広報・PRディビジョン 山本千枝子(以下、山本):開設から2ヶ月が経った頃に匿名でサロンメンバーの皆さんにアンケートをとらせていただきました。当たり前のことですが、会費や内容、他者との交流など、その人が思う価値観やその度合いが人によって異なる中での運用の難しさを改めて痛感しました。
その上で、「こんなにほぼ毎日投稿があると思わなかった」という更新頻度の多さや、「ここでしか聞けない本音や、ここでしか見れない姿がある」といった特別感、「イメージしていたよりもずっと多嶋選手との距離が近い」といったところに良さを感じてくださる声が多かったです。
また投稿数の半分以上が多嶋選手本人の投稿であることや、日々の投稿内容や企画ものの内容も多嶋選手が主体的に考え創り上げていますので、「少しでもサロンメンバーの想いに応えようと一生懸命なところが見れる」といった声もあります。
◆あっという間の2ヶ月。メンバーの声に耳を傾けて、考えや想いを伝えていくことを大事に。
多嶋:サロンを開設して1ヶ月が過ぎたあたりでは40-50人のメンバーが集っていましたが、始めの頃は反応があまりなかったです。ここに対して無理にコメントをお願いするというよりは、反応が見えることは素直に嬉しいのでその想いをありのまま伝えたり、普通のSNSとは違ってメンバーの想いも僕に直に伝わることで、それをもとに色々と考えることができるオンラインサロンの良さがどうやったら伝わるのかなと日々考えていました。
グッズ制作やオフ会イベントに関しても、今まではプロデュースする側でここまで深く関わったことがないので、一つ一つのことに対して主体となって考えていけることが増え、いい経験となっていることも確かです。
メンバーも人それぞれの楽しみ方があることは前提ですが、その上で投稿に対するコメントや企画ものの反応はSNSと異なるので、オンラインサロンの特徴を活かしながらやれている感覚はあります。発信内容そのものも、SNSでは公開しにくい少しディープな話も伝えていきたい想いはあって、そこもある程度できているという感覚です。
ただ、自分たちが考えている予想とは異なる出来事も起こるので、理想と現実のギャップも感じますが、これは実際にトライしてみないと分からないこともあります。上手く進まないことがあっても、サロンではメンバーの意見を聞いて創り上げていく過程を見せ、考えや想いを伝えていきながら進めていくことを大事にしていて、今後もこの軸はぶらさずにやっていきたいと思っています。
日々の投稿内容や企画の打ち合わせをする様子
◆チャレンジしていくことの軸はぶらさずにやっていきたい
多嶋:これから一番変化していくことは、メインであるチーム活動が始まることなので、今までやってこれた内容や頻度ができるかどうかがポイントになってくると思います。選手であること、コート上でプレーをして結果を出すことが第一優先の中であっても、忙しいからやらないということにはなりません。まだ見えていない部分ではありますが、今よりもクラブと協力して進めないとやっていけないと思うので、そこのバランス感覚は課題になってきますし、オンコート上の状態に都度合わせて臨機応変に対応していくことも必要になってくると思います。
ただ、これまでに色んなチャレンジをしてきたからこそ見えてきているものや掴めてきていることがあるので、チャレンジしていくことの軸はぶらさないでやっていきたいですし、そのことに対しての説明もメンバーにきちんとできるように続けていければと思っています。
※本記事の前編:『レバンガ北海道 多嶋朝飛選手が積み上げるプロスポーツ選手としての価値<前編>~ファンとの新たな向き合い方~』
※本記事の後編:『レバンガ北海道 多嶋朝飛選手が積み上げるプロスポーツ選手としての価値<後編>~プロ選手だから”今”できること~』
※レバンガ北海道 多嶋朝飛 オンラインサロン『ASAHI TOWN』お申し込みページ(https://www.onsalo.co.jp/salons/11)
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