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ストーリーの著者は、読者でもあります

「失敗する成長者でありたい」スタイルクルーズで辿り着いた自分らしさ

著者: 株式会社スタイルクルーズ


「自分らしさ」「自分のスタイル」を再定義することで、人生の新しい船出を応援する

個人向けのコーチングプログラム「スタイルクルーズ」。


スタイルクルーズ創業者の瀬田千恵子が、スタイルクルーズ4期生小川真弘さんに受講後の変化や辿り着いた自分のスタイルなどについて聞きました。


会社を通して何を成し遂げたいのか?

瀬田:4期が終わった2022年4月ぶりですね!いつものようにまささんと呼ばせていただきますね。改めて、まささんがスタイルクルーズの基礎コースを受けようと思ったきっかけを教えてください。


小川:私は祖父がつくったアパレル会社の経営をしています。いつも何か目標があって達成して、また次の目標が現れて達成して…と、刺激があって、達成感を得ていると感じる日々ではあるんですが、満足感があるとは思えませんでした。この達成感を積み重ねれば、それが満足感に変わるのだろうかと…。


また、このまま会社の売上や利益など数字を追いかけても、絶対に満足しないだろうと確信していました。世間一般の評価とか、会社の規模とか、そういうことではなく、自分自身がこの会社をどうしたいのか、この会社を通して何を成し遂げたいのか。それを上っ面の言葉ではなく、自分の言葉で納得して覚悟を決められるようになりたい。そのために背中を押してもらいたいと考え、スタイルクルーズの受講を決めました。


瀬田:実際に受講してみていかがでしたか?


小川:私のテーマは「人の成長」。人の成長って仕事の成長だし、ひいてはみんなの幸せだと考えています。自分がそれに貢献することが自分のスタイルだと気づいたのですが、同時に「できていない自分」が見え、それと同時に「前に進んでいる自分」もオンタイムで実感しながら、なんだかデッドヒートという感じでしたね(笑)。


経営者の自分が評価される材料として、一番わかりやすいのが決算書だったりするわけです。前年比や売上規模だったり、いろんな指標があるんですけど、そういったものを追い求めて、決算書の内容で喜一憂して。「だから何なんだろう?」と気づいたきっかけがスタイルクルーズです。



瀬田:まささんがスタイルクルーズを受講する同じタイミングで、ご自身の会社の社員の方々が、中竹と私が運営する別の研修(ヒューマンスキル研修)を受けることになったんですよね。まささんがコーチングをやっていたということで、まささんにもコーチとして入っていただくという異例の研修スタイルでしたが、会社のメンバーとの関係や考え方などに変化はありましたか?


小川:私の会社では、「トライが先、利益は後」をスローガンとして掲げているんですが、「社長はあまり体現できていないよね」と思われていたんじゃないかと思います。社員には「失敗してもいいよ」と言っているのに、自分は失敗しないようにやっていたし、できていないことがあれば、何でもかんでもやらなきゃ…みたいな感じでどんどん突き進んで、これまでは失敗しにくいオーラが出ていたかもしれませんね。


スタイルクルーズで学んだのは、全部をやろうとする必要はないんだってことです。これまで自分が追いかけてきたものは、他人の期待が集まった虚像というか、本当の自分の理想ではありませんでした。私自身が講座やログブックを通して気づき、変化する体験をしている最中だったので、社員たちにも「失敗してもいい。失敗しなきゃ学べない」という姿勢が伝わったのではないかと思います。


100年企業にふさわしい文化づくりこそが使命


瀬田:講座が進むにつれ、小川さんの表情もどんどん変わってきましたね。経営者として、そして小川さん個人としてのお立場で、スタイルクルーズを通して小川さんに起こった変化はありますか。


小川:中竹さんに「経営者としてのあなたは置いておいて、小川まさ●●個人として考えてみてほしい」と言われた時に、あんまり出てこなかったんです。悩んで悩んで、悩まなくていい答えが1つありました。やっぱりこの会社で成し遂げたいことが自分にとって人生のミッションだとはっきりしました。ということは、やっぱり自分にとって最重要なのは売上の規模や利益とかではなく、この会社で何を成し遂げるかだと気が付きました。

これまで目標達成を続けながらもずっとモヤモヤしていた理由に気づくことができたのは大きかったですね。


瀬田:ズバリ会社として成し遂げたいことを言葉にすると?


小川:一番大きなお題目は、やっぱり「人が成長できる会社」。ログブックを通して、会社の3代目として自分に課せられたものは何か?という問いに対して見えたのが“100年企業”です。僕が80歳ぐらいのときに会社が100周年を迎えるんですが、自分が引退をしてから10年以上が経ったあとになります。自分がいなくても、その組織に残る文化を創りたい。100年企業にふさわしい文化をつくる、その礎をつくるというのが自分の使命というか、やりたいことです。


瀬田:4期生は全くバックグラウンドが違うんですけど、愚直にログブックを書き続けるとか、問いを持つことで変化していく方がいらっしゃったり、お互いから学び合うこともすごく多かったなと思っています。


「失敗する成長者」

小川:4期のメンバーは、大きい組織の中で働いている方が多かったんですよね。自分の力が及びにくい環境で、自分のやりたい方向に向かっていく姿勢には大きな学びがありました。


瀬田:逆に言うと、自分の会社を持って、自分が導く立場であるまささんがいらっしゃったというのも、他のメンバーにとっては刺激があったと思います。

全体のシェアやセッションの時でも、まささんの意見って的確なんですよね。皆さんの観点をちょっと変えるような発言もあったりと、やっぱりまささんの存在って結構大きかったんじゃないかなあって。


小川:嬉しいです。あの時に言って欲しかったですね(笑)。

いつも会社でも司会や進行役になるので、スタイルクルーズではみんなの発信を受けて学ぶ機会にしたいなと考えてました。


瀬田:スタイルクルーズでご自身に向き合う過程で、苦しさや難しさは感じましたか?


小川:基本的にはあまり苦しさは感じなかったです。ただ、一時的なものではありましたが自己認識が高まるにつれて自分のマネジメントの穴とか、中途半端さとか、情けなさみたいなものが浮き彫りになって「経営者として二流だ」なんていうログブックも結構多かったんですよね。だけどつらいっていうよりは、気づけた喜びや楽しさの方が多かったです。


毎日ログブックを書く時間を確保するのはしんどかったですね。そんな時には、4期のメンバーがみんな頑張っている姿が見えるのはよかったなと思います。


瀬田:まささんは自己認識をして定義するのがすごく早かったですしパワフルだった印象ですね。


小川:実は自分では気がついていることもあったと思います。気づいているのに気づかないふりをしていたんですよね、そのほうが楽なので。ログブックは書き出すことで振り返りをして、1週間に1回それを読み返すことで、振り返りの振り返りができる。そういった機会をつくるのは大事ですよね。こういうシーンを自分の生活に取り入れたことが自分の変化に繋がった大きな要因だと感じます。


瀬田:まささんが思う「自分らしさ」とは?


小川:人の成長に関わる人生を送る、がテーマです。自分はコーチングスタイルというよりは、自分自身が率先してチャレンジし成長する姿を見せていくのが自分のスタイルです。「率先して失敗する成長者」ですね。


瀬田:そう言い切れる経営者がいる会社って力強いですね。失敗しないと生まれないこともたくさんあるので、どんどん失敗する姿を見せて、さらに成長して行っていただきたいと思います。ありがとうございました。



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