飲食店の「伝えたい」には必ず、物語があった。『食べ物語AWARDS&試食会 2022秋』受賞5店が語った作り手の思い
PR TIMESは2022年9月21日(水)、飲食店の情報発信を表彰する「食べ物語AWARDS&試食会 2022秋」を東京都内で開催しました。今回の「食べ物語AWARDS&試食会」では、健康志向な食品や、食を通じた地域貢献に取り組む店舗が数多く受賞。それらのプレスリリースにはどんな物語や思いが込められていたのでしょうか。表彰された5店舗が受賞時に語った”生の声”を、試食会の模様や参加メディアの反応とともにご紹介します。
「食べ物語」は、まだ知られぬ食の物語を、飲食店が自ら発信できるよう支え、世の中に広く伝えていくことで、飲食店と新たなお客様・地域・メディアとのつながりを生み、同じような飲食店にも励みや力になる情報として届ける、ポジティブな循環を目指すプロジェクトです。その一環である「食べ物語AWARDS&試食会」は、飲食店が発信したPR TIMESプレスリリース・PR TIMES STORY・PR TIMES TVの中からエントリーいただき、表彰と受賞店の新メニューをメディア関係者に味わっていただく合同試食会を実施するイベント。2022春、2022夏に続き第3回の開催となりました。
5店の受賞コメント
今回は、4つの部門賞において計5店舗が受賞に至りました。授賞式では、4名の審査員から部門賞の発表と受賞プレスリリースの講評、各店の広報担当者とシェフ・開発担当者へ賞状授与が行われ、それぞれの受賞店が喜びの声とこれまでの思いを語りました。
▼受賞結果の詳細はこちら
◆噛みしめたい文学センス賞◆
NAYAMACHI DONUTS 君に、あげる(株式会社コートレットフーズカンパニー)
<受賞コメント>専務取締役 黒河内楓さん(写真右)
「美味しいものに出会った時、大切な人にあげたいなと私は思っています。あげたいのその先に、大切な人と時間を共有したいであったり、その美味しさとか素敵なときめきを共有したいという気持ちがあるんじゃないかなと思っていて、お店のキャッチコピーを『ドーナツをめぐる君との時間を過ごしたかった』という風にしております。このように言葉にして伝わることがあると思うんですけれど、そのようなことを今回PR TIMESさんを通して伝えられたということに、大変感謝しております。」
▼受賞プレスリリース
▼開発の裏側STORY
◆シェフ(書き手)の熱い想いを味わえる賞◆
Mottene(株式会社UNIQUE HOMES)
<受賞コメント>代表取締役 阿部真美さん(写真中央)
「この賞をいただくに際して改めて感じたことは、美味しいものというのはひとりでは作れない、ということでした。生産者の方がいて、我々のような加工事業者、飲食店があって。どんなに美味しいものを作ってもそれをいろんな消費者の方に知っていただいて、食べていただいて、買っていただかなければ我々の事業というのは続けていくことができません。そんな中、従来では広告費を投じて大きな会社がやるような手法でしかできなかったところを、PRという手法によってメディアの皆様を通じて発信させていただけるということ。より多くの人に知っていただいて、共感いただけるという機会をいただけたことにとても感謝をしております。地方創生や6次産業化を進める中で、PRというのはとても大切なことだと思っております。今後とも頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします。」
▼受賞プレスリリース
▼創業秘話STORY
◆目にもおいしい読みごたえ賞◆
Lunch&Cafe 鹿珈(株式会社ワールドヘリテイジ)
<受賞コメント>広報 小島仁美さん(写真中央)
「鹿珈の、ローカル食でローカーボ食を作るというコンセプトは、鹿珈の運営にかかわっている社員だけではなくて、今までの会社の取り組みだったり、人とのつながり、アイディアというものが積み重なって出来上がりました。飲食店というのは、作って下さった生産者さんの食材を加工して、皆さま消費者の方に食べていただけるということですが、鹿珈の食を通して、奈良という地域の面白さをこれからも発信していければなと思います。本日は誠にありがとうございました。」
▼受賞プレスリリース
▼誕生背景STORY
◆目にもおいしい読みごたえ賞◆
マイバインミーbyグルテンフリートーキョー(株式会社ぽかぽかてーぶる)
<受賞コメント>代表取締役 音仲紗良さん(写真右)
「世の中にあふれている美味しい情報の中で、いかに埋もれずに、キャッチーに印象的に、一人でも多くの方に届くようにということをいつも意識して考えています。たとえばバインミーとグルテンフリーは、ジャンクとヘルシーという相容れないようなものなんですが、たとえば「ジャンクに負けない満足度。美味しく食べて体ととのう。新感覚の次世代バインミー」ですとか、「美味しい ヘルシー バインミー」ですとか。グルテンフリーって難しそうとか堅苦しそうとか、体にいいって美味しくないんじゃないかとか、ファストフードって結局はジャンクなものでしょというようなところを、キャッチーな言葉で共存できるようなかたちで発信したいと思っていたので、今回このような賞で評価していただいて本当にありがたいなと思います。」
▼受賞プレスリリース
▼創業者STORY
◆人に伝えたくなるおいしい話賞◆
Depot(CLASSIC INC.)
<受賞コメント>広報 原島康太さん(写真中央)
「私たちは、よい商品やよい企画を、適切にその価値を伝えることが広報の仕事だと考えております。その上で今回は、林さんというすべてのビールメーカーでビアマイスターの資格を持って、素晴らしい技術を持ち合わせている方がいらっしゃったことで、そのマニアックな世界観をより身近に感じてもらえるようにリリースを作成いたしました。今回の企画をより多くのお客様に見ていただけるきっかけになったのであれば、私としてはすごく幸いでございます。また今日(2022年9月21日)は水曜日ということで、今日も「ハヤシビール」を開催しておりますので、もしよろしければこのあと東京駅のDepotに足をお運びいただき、ビールを体験していただければ幸いです。本日はありがとうございました。」
▼受賞プレスリリース
▼ヒットの裏側STORY
メディアと飲食店がつながり、思いを波及させる場に
「食べ物語」では、情報発信に取り組む飲食店がメディアに直接想いと味を伝えられる場をつくり、「積極的な発信をきっかけにメディアに興味を持ってもらえた」ひいては「掲載につながった」という体験を生み、飲食店に自ら情報発信することの大切さを体感していただきたいと考えています。そこで、「食べ物語AWARDS&試食会」はその名の通り、飲食店表彰とメディア向け試食会がセットになっています。
前回6月の「食べ物語AWARDS&試食会 2022夏」では、受賞店が提供開始する新メニュー初解禁の場にし、メディア関係者にいち早く味わっていただくことで、実際に全店合わせて10媒体での受賞店掲載につながりました。
今回も、飲食業界紙や経済紙から女性誌、グルメ系やライフスタイル系のwebメディアまで、17媒体・20名のメディア関係者が参加しました。
参加メディアの声(アンケートより抜粋)
・美味しさとコンセプトの双方を追求、実現していてもっと色々な人に知ってもらいたいと思った(食品業界紙 記者)
・味や技術で決めるのではなく、プレスリリースを評価するというのが新しく面白い試みだと思った(ライフスタイル系Webメディア 編集者)
・普段足を運べない地方を含め、お店の方、作り手と直接話して訊ける機会があるのはいいイベント(お出かけ系Webメディア 記者)
・地域密着やSDGsに取り組むお店が選出されていて時流的に良かった(お出かけ系Webメディア 記者)
5店舗のブースを自由にまわっていただく立食形式で、飲食店も記者も肩ひじ張らずに、自然な会話から取材につながる場を目指しています。前回参加メディアのフィードバックをもとに、より快適に試食できる環境を整えたり、思わず写真を撮って発信したくなるフォトブースを設置するなど会場装飾からも発信を後押ししました。
飲食店どうしの交流から「ポジティブな循環」へ
今回新たな試みとして、前回の受賞店や、今回惜しくも受賞には至らなかった店舗も「食べ物語AWARDS&試食会 2022秋」へ招待し、これまで食べ物語に携わっていただいた飲食店同士の交流会も実施しました。新メニューや新情報の創出、メディアに掲載されるためのコツ、プレスリリースの書き方、広報人材の育成といった飲食店の持つ課題に対し、互いのリアルな経験をもとに情報交換が行われました。また、PR TIMESのPRパートナー事業部メンバーも参加し、ナレッジを共有させていただきました。さらに審査員として参画いただいた「月刊食堂」編集長の通山茂之さんも参加し、取材先選びのポイント、プレスリリースのどこを見ているか、情報収集の仕方など、メディア視点から飲食店の広報PRへアドバイスをいただきました。
齋藤孝先生と五十嵐美幸シェフが実食
また「食べ物語AWARDS&試食会 2022秋」では、各店シェフから発表される新メニューをそのこだわりポイントの紹介とともに、プロジェクトアンバサダーの齋藤孝先生と審査員の五十嵐美幸シェフにお召し上がりいただきました。
以下、各店の新メニューと齋藤先生、五十嵐シェフのコメントを実際の提供順にご紹介します。
▼Depot 秋の新メニュー「焼津産鰹のタタキ」
焼津市特産・脂ののった戻り鰹を、熟成ポン酢とおろし生姜、薬味でさっぱりと楽しむ、暑さが残る今の時期におすすめの一皿。齋藤先生は「ポン酢と薬味と鰹の味があっていてじわっと来る」「何か飲みたくなる」と、お酒との相性の良さもにじませました。
五十嵐シェフは、日々の料理の中で季節感を感じさせるのは大切だと話し、そぎ落としながらも旨みや香りが入っている点を評価。「本当にビールが飲みたくなります」と笑顔を見せました。
▼マイバインミーbyグルテンフリートーキョー 秋の新メニュー「NEXTハラミ肉の五香粉SOYソースバインミー」
代替肉を使用し、しっかりした味付けで満足感のあるヴィーガンのサンドイッチ。お肉好きで野菜だけだとちょっと、という齋藤先生も「本当にお肉のよう。これだとお肉だと思って食べきれる」と満足げでした。
五十嵐シェフはまず「米粉パンもここまで来たのかとびっくり」。中国の精進料理でもお肉の代わりに大豆を使うがどうしても美味しくない部分があることを踏まえ、「香ばしさ、旨み、香りがどんどんレベルが上がってきている。満たされますよね」と驚きの表情でした。
▼Lunch&Cafe 鹿珈 秋の新メニュー「菊岡漢方薬局監修 スパイス・キーマカレー&大和大鉄砲豆花と季節の果物プレート」
奈良で800年続く漢方薬局のスパイスを使ったカレー、そのあとにぴったりのさわやかなデザートにも地の物が詰まっています。齋藤先生はカレーとデザートのバランスの良さに「ずっと(交互に)食べ続けられる」、「豆花が優しい味」と気に入った様子でした。
五十嵐シェフは、漢方を使うと味のバランスが難しくなるが見事に整えていると称賛。奈良の食文化を大切にしつつ「食べる側の体を考えて作られているという、愛を感じるのが一番好きです」と嬉しそうでした。
▼NAYAMACHI DONUTS 君に、あげる 秋の新メニュー「君との全てが愛だった」
「ドラキュラがかつての恋人を想う愛」をイメージしたという、ハロウィンならではのちょっぴり切ない物語のある新商品。齋藤先生は竹炭の渋さやフランボワーズのアクセントにも触れつつ「相当複雑なドラキュラの恋」「恋の始まりから終わりまでが入っている」と表現。話を聞いたうえで食べると想像とともに味わいが増して「お得感がある」と感心していました。
五十嵐シェフも、もっちりした食感と味のおいしさに加え「物語も添えて人にあげたくなる」と話し、愛らしさや楽しさがプラスされているのが素敵とテンションが上がっている様子でした。
▼Mottene 秋の新メニュー「ふぞろいの林檎ちゃんたち」
間引きされ土にかえる青りんごが「もったいない!」。きび糖で軽く煮て、アイスと無添加の白玉こんにゃく、米粉クッキーに添えれば贅沢パフェ風に。りんごのソースが気に入った齋藤先生は「これがかかっていると大概のものが美味しくなる」「パンに塗っても美味しそう」と笑顔。
五十嵐シェフは、規格外のものをどうおいしく輝かせるかは腕次第だと話し、「すごく考えられている」と開発の努力をねぎらいました。
「食べ物語AWARDS&試食会」について
「食べ物語」プロジェクトは、PR TIMES主導でキリンビール株式会社、サントリー株式会社の2社の協力のもと2021年11月に発足しました。私たちは飲食店自らの情報発信によって、料理やお店に込められた食の物語が伝播し、新たなお客様との出会いにつながると考えています。一時的な客足増加ではなく、飲食店が自発的に情報発信を続けていけるよう支援することで、長期的に飲食業界を応援します。
プロジェクトアンバサダーに明治大学文学部教授の齋藤孝先生をお迎えし、プレスリリースでの言葉選びや文章構成など文学的観点から、共に食の情報発信を推進いただいています。
◆「食べ物語」プロジェクトページ https://prtimes.jp/pj/tabemonogatari
「食べ物語AWARDS&試食会」は、飲食店の魅力的な情報発信を表彰し、審査員からの講評と記念品進呈のほか、入賞店舗のメニューをメディア関係者に実際に味わっていただく合同試食会を実施するものです。2022年春、夏に続き今回が第3回の開催となりました。
今後も「食べ物語」PRセミナーやプレスリリース勉強会を通じて、食の情報発信を応援していきます。
【株式会社PR TIMES会社概要】
ミッション:行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ
会社名 :株式会社PR TIMES (東証プライム 証券コード:3922)
所在地 :東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ8F
設立 :2005年12月
代表取締役:山口 拓己
事業内容 :- プレスリリース配信サービス「PR TIMES」(https://prtimes.jp/)の運営
- ストーリー配信サービス「PR TIMES STORY」(https://prtimes.jp/story/)の運営
- 広報・PRの効果測定サービス「Webクリッピング」(https://webclipping.jp/)の運営
- クライアントとメディアのパートナーとして広報・PR支援の実施
- 動画PRサービス「PR TIMES TV」「PR TIMES LIVE」(https://prtimes.jp/tv)の運営
- アート特化型オンラインPRプラットフォーム「MARPH」(https://marph.com/)の運営
- カスタマーサポートツール「Tayori」(https://tayori.com/)の運営
- タスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」(https://www.jooto.com/)の運営
- 広報PRのナレッジを届けるメディア「PR TIMES MAGAZINE」(https://prtimes.jp/magazine/)の運営
- Webニュースメディア運営、等
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