今こそ考えよう、目の健康寿命 ~異業種コラボレーションで人生100年時代をより豊かなものに~
人生100年時代の到来により、健康寿命をいかに伸ばすかが大きな社会課題となっています。食生活や運動、口腔ケアの重要性については認知が広がる一方、まだ関心が高いとは言えないのが「目の健康寿命*1」。
そんな現状を変えようと、このたび住友生命保険相互会社(以下、住友生命)とジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー(以下、J&J)とがタッグを組み、目の健康について考えてもらうための取り組みを始めました。異業種コラボレーションによって目指す「ウェルビーイング*2への貢献」と、なぜ「目」に着目したのか、住友生命 社長の高田とJ&Jプレジデント森村が語り合います。
*1 目の健康寿命:「自分の目が健康であると自覚している期間の平均」(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーによる定義)
https://www.jnj.co.jp/media-center/press-releases/20240205
*2 ウェルビーイング:身体的・精神的・社会的に良い状態であること
ウェルビーイングへの貢献。
それは人々の健康と接点をもつ企業の使命
――住友生命もJ&Jも「ウェルビーイングへの貢献」を自社の役割の一つに掲げています。その意図するところや取り組みについてお聞かせください。
高田(住友生命) 当社は「保険を通じた安心の提供」という保険本来の役割に加え、人生100年時代を見据えた「お客さまのウェルビーイングの向上」や「健康増進への貢献」に取り組んでいます。現在、平均寿命と健康寿命との間には男性で9年、女性で12年のギャップがあり、その差を埋めていくことが社会的な課題となっています。これは健康診断受診の億劫さや自身の健康への過信などの理由で健康管理が後回しにされていることも1つの要因と考えています。健康寿命の延伸に貢献していくことは、お客さまと長きにわたってお付き合いをしていく生命保険の性質上、事業との親和性が高く、本来的に取り組んでいくべき分野です。そこで我々は、お客さまの健康寿命の延伸に向けた行動変容を促す仕掛けが必要だと考え、2018年に健康増進型保険“住友生命「Vitality」”を発売しました。この保険は、生活習慣の見直しや運動に取り組むことで「保険料の割引」やさまざまな「特典(リワード)」が受けられるのが特長で、8割の加入者様から「生活の質が高まった」とご好評いただいています。
高田幸徳(住友生命保険相互会社 取締役 代表執行役社長)
森村(J&J) 使い捨てコンタクトレンズ「アキュビュー® 」を主製品とする当社は、特に「目の健康寿命」に着目しています。人は情報の実に8割を視覚から得ていると言われおり、「Quality of Vision (視覚の質)」を保つことが生活を楽しみ、生きる気力、つまり「Quality of Life (生活の質)」につながるためです。実際、緑内障や白内障で視覚が失われると外出の機会が減少し、生活習慣病や認知症になるケースも報告されており、目はウェルビーイングに大きな影響を与える器官と言えます。当社の調査では「目の健康寿命」が実際の寿命と比べ20年も差があることが分かっており、この差を縮めることでウェルビーイングへの貢献を果たしたいと考えています。
目の健康寿命を伸ばしたい。
そのトリガーとなるのが、生命保険業界初*3「めまもりほけん」
――両社の協業により、コンタクトレンズ「アキュビュー® 」の利用者対象に眼科治療の保障をする医療保険「めまもりほけん」の提供が始まりました。誕生の背景には、どのような思いがあったのでしょう?
森村 目の疾患は自覚症状が得にくいため、違和感を覚えたら直ちに受診することが重要です。しかし現実では、老化による視力の衰えなどと自己判断し、放置する方が多い。このため当社は長年、早期受診を促す啓発活動を行ってきましたが、情報発信の域にとどまらない、何か行動変容につながる仕掛けが必要だという課題認識を常々持っていました。
高田 “住友生命「Vitality」”が死亡率や入院率の抑制に寄与することがVitality加入者のデータから分かり、当社内には「健康を支える保険」の可能性をさらに追求したいという思いがありました。そのような中で、眼科治療に特化した保障をコンタクトレンズの利用体験に付帯する発想が生まれました。損害保険業界では、例えば自転車購入時に自転車保険を付帯するといった「組込型保険」が広く普及していますが、生命保険業界では、個人保険における「組込型保険」は前例がなく、J&Jという素晴らしいプロダクトを持ち、かつ、ウェルビーイングへの貢献という共通の理念を持つパートナーを得たからこそ開発できた商品です。「めまもりほけん」は、①目の治療に特化 ②組込型保険という2つの生命保険業界初の特徴を持つ、画期的な保険です。
森村 対象の方に、「保険が付帯しているのなら受診してみよう」という気になっていただくことで、「めまもりほけん」が行動変容のトリガーになり、眼科疾患の早期発見・早期治療が進み、目の健康寿命の延伸につながることを期待しています。
森村 純(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー 代表取締役プレジデント)
高田 開発からローンチまで3年かかりました。ここまで、業界初の試みを実現させる難しさやコロナ禍など幾多のハードルがありましたが、「ウェルビーイングへの貢献」という両社の想いが一致していたため乗り越えられました。これから「アキュビュー® 」をご利用のお客さまのもとに「めまもりほけん」が届けられることを嬉しく思います。
*3 住友生命調べ(2024年10月時点)
理念を共有する企業の連携が
社会を変える大きな力になると信じて
――最後に、今後の展望をお聞かせください。
高田 ウェルビーイングへの貢献は、個々の企業による単独の活動で解決する課題ではありません。「日本の健康寿命の延伸」をCSV(Creating Shared Value:社会の共有価値)プロジェクトに掲げる住友生命は、パートナー企業とも連携しながらウェルビーイングに貢献する様々なサービスをエコシステムとして展開することで、住友生命ならではの価値として実現していきます。今回の協業もそのひとつのきっかけとして、今後も多種多様な企業がそれぞれの得意領域を持ち寄るウェルビーイングのエコシステムづくりを進めてまいります。同じ理念を共有する企業が連携すれば社会を変える大きな力になると信じ、パートナー企業とのシナジーでお互いの企業価値を上げ、未来に向けたイノベーションを共に築く所存です。
森村 当社には、約80年も前から大切にしてきた果たすべき社会的責任を示す企業理念「我が信条(Our Credo)」があり、「すべての活動は質的に高い水準のものでなければならない」と示されています。「めまもりほけん」を通じて得られたデータと各種統計データを掛け合わせて分析することで、目の健康寿命を延伸するヒントを得て、さらに水準の高い製品・サービスの創造につなげていきたいと考えています。また、目の健康寿命を伸ばすことで一人ひとりのウェルビーイングに貢献するのはもちろん、日本全体に視点を移したときには、労働生産性の向上や日本の経済成長にもつながることを期待します。
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「めまもりほけん」
正式名称:無配当眼科医療保険〈一時払い〉
「めまもりほけん」は、目の治療に特化した組込型保険(エンベデッド・インシュアランス)で、住友生命相互保険株式会社が2024年10月10日に発売。ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の使い捨てコンタクトレンズ「アキュビュー® 」製品利用者向け会員プログラムの「Myアキュビュー® +」を通じて提供されます。
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高田 幸徳 Yukinori Takada
住友生命保険相互会社 取締役 代表執行役社長
1988年に住友生命保険入社。2007年秋田支社長。09年営業企画部次長兼営業企画室長。11年営業企画部長。17年執行役員兼企画部長。18年上席執行役員。18年執行役常務などを経て21年4月から現職。大阪府出身。趣味はVitalityへの加入をきっかけに始めたランニング。
森村 純 Jun Morimura
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー
代表取締役プレジデント
2006年にシニア マーケティング リサーチャーとしてジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーに入社。2014年には戦略担当シニア ディレクターに就任し、新たなビジネスモデル構築の基礎を築く。2018年5月からは、グループ企業・米国ヤンセンファーマシューティカル インクのコマーシャル データサイエンス チームにおいて人工知能などのモデル開発に従事し、2019年から同チームを統括するバイス プレジデントを務め、2020年より現職。東京都出身。趣味はランニング。
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会社概要
■住友生命保険相互会社
設立:1907年5月
代表者:取締役 代表執行役社長 高田 幸徳
本社所在地:大阪府大阪市中央区城見1-4-35
事業内容:生命保険業およびその他付随業務
https://www.sumitomolife.co.jp/
■ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー
事業開始:1991年4月
代表者:代表取締役 プレジデント 森村 純
本社所在地:東京都千代田区西神田3-5-2
事業内容: 使い捨てコンタクトレンズ製品の輸入・販売
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