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創業150周年を迎えた2022年入社の社員が語る 「来たる150年のビジョン」~「PEOPLE FIRST」の現場で働くからこそ湧き出る、熱い思いとは~

著者: 株式会社資生堂


1872年、東京・銀座にて創業した資生堂は、今年2022年に創業150周年を迎えました。「美しさとは、人のしあわせを願うこと。」という変わらない思いを大切に、次の150年も輝き続けるために新たな第一歩を踏み出していきます。

当社は「PEOPLE FIRST」という言葉が表すように、創業以来「人」を価値創造の源泉と捉えてきました。企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の実現においても、人財はきわめて重要な資産であり、価値創造をけん引するものと考えています。


そこで今回、創業150周年という節目である2022年入社の社員4名に「150年後も輝き続けるために、自分たちにできることとは」というテーマで話を聞きました。



「美の多様性を尊重し、人の気持ちを応援するものづくりを」

―マーケティング領域 ファム ミン ツアン



― ファムさんが大切にしている価値観は?


ファム:「Embrace the differences(違うことを尊重する)」。

母国ベトナムから日本の国際系の大学に入学し、色々な国の人と日々過ごす中で気づきがありました。それまでは、自分の中で美しさの固定観念がありました。肌の色、口の形、目の形はこう……といったように。

ですが美しさとは一つではなく、人それぞれが持っているもの。さらにそれは外見だけではなく、考え方や物の見方にも当てはまります。個々の違いが新しい価値を生み出す、今ではそう思います。


― なぜ資生堂に入社を決めましたか?


ファム:同じカラーリップを塗った多様な国籍の女性12人それぞれの個性が際立ち、美しく輝く姿を表現したあるビジュアルに感銘を受け、化粧品業界に興味を持ちました。


そして前職を経て転職活動をする中で、特に資生堂は多様性を大切にしていると感じました。入社記念のギフトには「LOVE THE DIFFERENCES.」が謳われており、「自分の思っている通りの多様性を大事にする会社だ」と改めて思いました。


多様な国籍やバックグラウンドを持つ人が多く働く職場環境であるため、多角的な視点からの気づきやアイデアも多く、peopleの力が強い企業だと思います。


― 次の150年に向け、資生堂で取り組みたいことは?


ファム:シンプルさや奥深さなど伝統的な日本文化のよい部分を、モダンに発信するチャレンジをしたいです。

さらに、これから先はよりメタバースな新世界となっていくでしょう。よい側面がある一方、加工的な美しさを日々目の当たりにすることで抱えるソーシャルプレッシャーも大きい。そのような時代だからこそ、化粧品はセルフケアの新しい価値や体験を提供することが重要になってくると思います。

一人ひとりが自分らしく輝き、幸せを実感できる社会を実現することが私たちのミッション。これまでの150年で世の中は大きく変わりましたが、これからの150年でも変わらないのは「人の気持ち」です。


化粧品を使うときのワクワクやドキドキのような原点の感情を大切にしながら、人々の幸せにつながるような商品開発、情報発信をしていきたいです。期待していてください!


<プロフィール>

ファム ミン ツアン(2022年7月キャリア入社)

本社 SHISEIDOグローバルブランドユニット マーケティング部所属。

ベトナム出身。他社で化粧品の商品開発に携わった後、入社。現在は、ブランド「SHISEIDO」のマーケティング業務に携わる。




「研究開発の力で選択肢を増やし、よりハッピーになれる未来へ」

―研究領域 木原后紀




― 木原さんが大切にしている価値観は?


木原:価値観とは少し違いますが、ずっと興味があることがあります。それは、曖昧なことや定義しづらいもの、例えば「美しさ」「面白さ」「心地よさ」「流行り」について考えることです。

趣味で人物画を描くのですが、「顔には黄金比があるのになぜ流行りがあるのか」「パーツがミリ単位動くだけで顔の印象が変わるのはなぜなのか」と感じることが多くて。印象にまつわる抽象的な感情を分析し、その理由を知りたい。そんな思いがずっとあります。


― なぜ資生堂に入社を決めましたか?


木原:人が抱く印象について考え続けられる環境、場所だと思いました。

あるとき「研究員もマーケターであれ」という、『fibona(資生堂の研究所が主導するオープンイノベーションプログラム)』の記事を読みました。

研究員は生活者視点から遠くなりがちといわれる中、資生堂の研究所では、流行や人の求める美しさを考えながら研究することが推奨されています。

ここなら、長年気になっていたことを追求できると思いました。


普段の興味を仕事に活かし、逆に仕事で考えることを普段の思考のヒントとする。それこそが、自分にとって幸せなことです。


― 次の150年に向け、資生堂で取り組みたいことは?


木原:より多様な価値観が共存する社会になっていく中、これからの未来に向かって一直線に走るというよりは、多角的に広げながら走る視点を持ちたい。

例えばモノ選び一つとっても、これまでは「サステナブルだから」という視点で選ぶ価値観はあまりありませんでしたが、今やそれは世の中のスタンダードになりつつあります。価値観の多様化にあわせて、そこに刺さる商品やサービスをこちら側が提供しなければならない。

たとえば、市場に目を二重にするアイテムはありますが、一重にするアイテムはない。

そういった時代や人々が作った価値観に違和感を持つこと、そして多様な価値観に対して選択肢の幅を広げることで、一人ひとりの幸せに繋げることができたらと思います。


<プロフィール>

木原后紀(2022年4月新卒入社)

ブランド価値開発研究所 開発推進センター所属。 

大学では植物の細胞について研究。現在は、スキンケア製品の処方開発などの業務に携わる。



「国内外関係なく、欲しい商品を受け取れるボーダレスな世界へ」

―サプライネットワーク領域 野澤秀行



― 野澤さんが大切にしている価値観は?


野澤:どんな人に対してもフェアに接すること、最初の一歩をまず踏み出し、やりながら柔軟に修正していくことを大切にしています。

その感覚は、海外での仕事経験で培いました。前職でアメリカ駐在となり、はじめは全く英語が話せない状態からのスタートでした。

言語の壁は思いのほか大きく、環境に馴染むのも難しかったのですが、失敗を恐れずに、思い切り飛び込もうと決めました。そうすると道が拓け、チームワークで仕事ができるようになりました。

年齢・性別・国籍……。それらを分け隔てなくエンパワーし合える環境で仕事をすることが、価値を生み出せると思っています。


― なぜ資生堂に入社を決めましたか?


野澤:海外でのビジネス経験と多国籍の人々とのチームワークを通して得た経験を日本で活かすべく、さらに生活者と密接に繋がることのできる業種を視野に入れて転職活動をしました。

その中でも資生堂は積極的なグローバル採用や英語の公用語化を目指すなど、果敢に日本から世界に向けて発信しようとする姿勢を強く感じました。


― 次の150年に向け、資生堂で取り組みたいことは?


野澤:次の150年は、より世の中が便利になり、モノ・情報・手段が溢れていることでしょう。お客さまに商品やサービスを届ける時間も、よりオンタイムになります。

とはいえ、150年経っても「お客さまが使うものを提供する」という根本は変わりません。今後、時代を経て変わっていく人の嗜好や価値観に対応していくことが求められると思います。

そのために、社内で異なる領域やキャリア同士が掛け合わさり、イノベーションを起こしていく必要があります。


150年先は、想像の上をいく世界があるでしょう。

お客さまがバーチャル空間でご自身の好みでカスタマイズしてオーダーした商品がその日のうちに作られ、その日のうちに地球の隅々に届く……。ドローンが空を飛び回る……。少し大げさかもしれませんが、そんなことが普通になるのかもしれません。

逆に言うと、そうなるからこそ、本当に良いものを提供していくことが大切になるのだと思います。

私はこうしたお客さまの多様なご要望や時代の流れに対応できるサプライチェーンを構築できるように取り組んでいきたいと考えています。


<プロフィール>

野澤秀行(2022年2月キャリア入社)

本社 購買部所属。

前職の食品メーカーにおいてアメリカ駐在の経験などを経て入社。現在は化粧品パッケージ、OEM製品に関する取引先との交渉、調整などの業務に携わる。



「美から幸せを掴み、誰もが自分を好きになれるきっかけ作りを」

―営業領域 小川彩恵



― 小川さんが大切にしている価値観は?


小川:「意志あるところに道は拓ける」。人生のターニングポイントにおいて、恩師にかけてもらった言葉でした。

自分の可能性を信じて進み、意志を貫いた自分を想像する。そうすると自ずと言動も変わり、なりたい自分に近づく。部活や大学受験で自信を失いかけているとき、その言葉が後押しとなりました。


― なぜ資生堂に入社を決めましたか?


小川:「外見の自信が、内面の自信に繋がる」ことを自らの経験をもって感じたことが大きく、化粧品業界に興味を持ちました。

大学に入学して以来、周りと比べ、自分に自信をなくした時期がありました。ちょうどその時、デパートのカウンターに行く機会があり、初めてトータルメイクアップをしてもらうことに。そこで垣間見たのは、いつもとは全く違う姿の自分でした。

外見が変わったことの自信が、自分の内面に大きく左右しました。「いつもよりまつ毛がくるんと上がった!」「今日はファンデーションのノリがいい!」そんな些細なことでも、前向きな気持ちになれたんです。


資生堂は、「美の力で自分に自信を持って一歩踏み出せる人を増やしたい」という私の思いを叶えられる場所。

私がそう感じたように、より多くの人が化粧品や美容を通じて「あと一歩」を踏み出せるよう、後押しをしていきたいです。


― 次の150年に向け、資生堂で取り組みたいことは?


小川:さらに多様化する価値観やお客さまの美しくなりたいという気持ちの変化に寄り添い、誰もが幸せを実感できる社会を実現するために、社会課題の解決に向けたイノベーションを自ら起こしていけたらと思います。


昔から相手に合わせたコミュニケーションを取ることが得意で、自分の強みとしてきました。それを活かし、ひとや社会にまっすぐ向き合い、よりよくしていきたい。

仕事では色々な経験を積み、自分の力が発揮できる場所を見極めていきたいです。

そして、生活者の目線を持ち続け、より多くの人が美の体験から幸せを掴めるような手助けをしたいです。誰もが自分に自信を持ち、自分らしく歩める未来となりますように……!


<プロフィール>

小川彩恵(2022年4月新卒入社)

資生堂ジャパン株式会社 プレステージブランド事業本部 専門店部所属。東海地区の専門店の本部担当業務に携わる。





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