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マネジメント支援サービスのClipLineが、創業10年を迎える節目にVisionを作りValueをアップデートした理由

著者: ClipLine株式会社


ClipLine株式会社は、動画で組織実行力を高めるマネジメント支援サービス「ClipLine」を提供しているスタートアップ企業です。2013年7月の設立から、間もなく10年を迎えようとしています。


この10年間に事業が多角化し、また社員数が100名の大台を見据える規模に拡大する状況において、さらに高いステージを目指し成長を遂げていくために、社員が共通して目指すべき目標として新ビジョンを策定し、その行動指針としてバリューの改定を行いました。


ミッションである『「できる」をふやす』は継続して追求していきます。


なぜ、バリューを改定するのか

創業期からの数年間は、ミッションすら存在しない当社でしたが、各自が目の前の目標に向かってひた走っていれば事業成長に直結していたので特に問題はありませんでした。しかし、事業や組織の拡大に伴い多彩な人材が増えていくにしたがって、自社の立ち位置や存在意義をステートメントとして表明し、経営と社員の想いを一つにしていく必要性を強く感じるようになりました。それがミッション策定のタイミングでした。


その後数年を経て、事業が多角化したりコロナ禍を境に働き方の変化があったりと、外部環境も内部の状況も大きく変化しましたが、その中でも組織は拡大を続けており、個人と個人、部門をまたいだコミュニケーションの頻度や密度が課題となっていました。


社員のエンゲージメントを高めるため、オフィスの移転を検討したり会議体の見直しを行うなどの施策や制度を実行する一方で、行動指針であるバリューを再検討する必要があるのではないかという話が出始めました。「ユーザーファーストを貫こう」「考え抜き、やりぬこう」「チームワークで解決しよう」という3項目でしたが、抽象度が高く人によって解釈の幅があるため、もっと自分ごととして捉えられるような、個人の実務に直結しているバリューへ改定することになったのです。

新ビジョン、新バリュー策定までのプロセスを振り返る


・ミッション『「できる」をふやす』を再理解してチーム力を高めよう

・いま現在の目指す姿としてビジョンを明確化、明文化しよう

・日々現場でもっと使えるバリューにアップデートしていこう


 この3点を目的にプロジェクトを開始し、社員全員が参加しました。12チームに分かれ、自己紹介を通した相互理解から始まり、事業への思いや課題を共有し合いながら議論を重ねました。議論の結果をチームごとにまとめ発表し、投票で候補を絞っていきました。

 



今回こだわったのは、ミッション策定時と同じように「全員参加型」であることでした。これは代表である高橋のこだわりです。「全員の力を合わせ、会社も事業も組織も創っていきたい」。そういった想いを背骨としながら、6ヶ月に渡るプロジェクトが始まりました。

横のつながりを強化する「自分語り」

当社はコロナ禍になってすぐさまオフィスを手放し、フルリモートワークに移行しました。この瞬時の判断が話題となり、テレビや雑誌にも多数取り上げられました。採用における強みにもなり、多くの優秀な仲間が入社してくれました。それから2年経ち、2022年4月時点では半数近くの社員がリモートワーク移行後の入社でした。優秀な仲間が増えた一方、コミュニケーション不足の問題も浮上していました。


仕事で高い成果を出すには、人と人との関係性が重要になります。信頼関係をベースにしっかりと議論でき、新しい発想や行動を生み出していけるようなコミュニケーションが成果につながります。


そこに課題感を感じていたこともあり、このプロジェクトでは社員同士の関係性をより良いものにしていこうと決め、互いを知り合うための対話の場を多く設定しました。


小さいころの自分は?趣味は? 好きなこと、嫌いなことは? 得意なこと、苦手なことは? どういう会社で、どういう仕事をしてきたの? 何を大切にしてきたの? これからどうしたい? どうなりたい?


こういった問いを立てて、何度もメンバーを入れ替えながら、ZOOMと対面を交ぜたハイブリット方式の対話の場を展開しました。今まで話したことのない人とできるだけ話ができるよう部署を超えたチーム分けを意識して進めました。

ミッション対話

その対話のなかで、以下のような問いを立ててミッションについても語り合いました。ミッション『「できる」をふやす」』をどう捉えている?いつも意識できている?使えている?

『「できる」をふやす」』というフレーズはとてもシンプルで、解釈は人によって異なると考えられていたので、一人ひとりがどう捉えているかを知り合うことが目的でした。そうやって、ミッションの意味の落とし込みをしました。

トップが語る5年後のビジョン

次に、5年後のClipLineのありたい姿について、代表の高橋がWord5枚くらいで物語風にまとめ、社員に共有する場を設けました。どんな組織になっていてどういうことをしていたいか。そして、創業時からの目標でもある「世界に出て行きたい」という想いや夢を改めて言語化し、全社員に語りました。

ビジョン対話

高橋の話を聴き、最初は戸惑う社員も少なくありませんでした。「5年後ビジョン」は、あまりに大きな構想だったため、現状とのギャップに戸惑いが出たのは当然とも言えます。揺らぎが起きました。

ただ、揺らぎは進化に必要な過程です。乗り越えられたら、次の次元に上がれます。


戸惑いを放置するのではなく、感じたことをしっかり吐き出し、理解を深めるために、聴いたビジョンについて語り合う時間を設けました。その後も2週間くらいかけてGoogleドキュメント上で全社員から質問を募り、高橋自ら丁寧に回答していきました。ひとりひとりの疑問をなくし、理解を深めるために必要な工程でした。


このプロセスを経て、「5年後ビジョン」に対する理解は深まっていきましたが、社員の中からは「物語風だと長いからもっとシンプルにしてほしい」といったリクエストも出てきました。そこで、ビジョンもシンプルな言葉にしようとなり、そこもプロジェクトのターゲットとなりました。




▲12チームの発表内容。Zoomでプレゼンテーションを行った

全社員でバリュー案作成

ミッションを再理解、ビジョンを共有したあと、全社員が6-7名の12チームに分かれ、約2カ月かけて、バリューを考えていきました。何度も何度もZOOMや対面で議論を重ねていきました。部署を超えてチーム編成したので、いままで顔を知っていただけの関係から、互いの人となりや価値観、目標を知り合い、信頼関係が築かれていきました。その成果は比較的早く現れ、日々の仕事での連携も起き始めていきます。各チームには、「一度バリューを仮決めして、それを意識して2週間過ごしてください」といったお題も出しました。実際に「使える」バリューかどうか検証してもらうことが目的です。トライアンドエラーを積み重ね各チームでバリューを仕上げていきました。

ビジョン策定・バリュー改定で感じた難しさとは

部署を超えて自分語りをしながらお互いを知り、ビジョン・バリューという重要指針を決めていくプロジェクトでしたので、まずお互いを知りあうフェーズでかなり気疲れや体力・精神力の消耗があったと思います。議論に入る前にメンバーそれぞれの認識や目線合わせをする必要もあったでしょう。その上で「5年後ビジョン」に向けて自分たちがどうすべきかを考え、繰り返し議論し、言葉選びやプレゼンテーションの仕方まで決めていったので、ひたすら脳に汗をかく活動であったことに疑いの余地はありません。

ただ、そこまでやり切ったからこそ全員に腹落ち感のあるビジョンとバリューに仕上がったこともまた事実だと思います。

ClipLine株式会社の、新しいビジョンとバリューが決まりました






最終的には、社員が大事にしたいと考えていることを尊重した上で経営陣が新ビジョンと新バリューを決定しました。新ビジョンは、これまでも行っていたことを「目指すもの」として再定義し、明文化しました。新バリューは「あらゆる場面で使えること」をコンセプトに制定されました。さらに詳細なプロセスはこちらでもお読みいただけます。


 今後は人事評価や採用指標などにバリューを反映し、人材育成や事業成長につなげていきます。そしてさらに多くの『「できる」をふやす』を実現できるよう一同尽力してまいります。


 

■「ClipLine」について

ClipLineは30秒から1分程度の短尺動画を使って、多店舗・多拠点を展開するビジネスの生産性を向上させるプロダクトです。本部から店舗への業務指示、店舗から本部への業務報告、マネージャーと店舗スタッフのコミュニケーション、店舗ノウハウの水平展開、スタッフの新人教育・スキルアップなどに貢献し、売上増、人件費削減、離職率削減などの財務効果を創出します。




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