茨城のフェス文化の灯をつなげ!初年度4億円の損失も、地方創生に貢献した夏フェス「LuckyFes」2023年開催へ
株式会社茨城放送は、2022年に新たな夏フェス「LuckyFes」を初開催。昨年に続き2023年も、7月15日(土)・16日(日)・17日(月・祝)、国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)で開催します。
LuckyFesは、「茨城のフェス文化の灯を消すな!」を合言葉に、2日間に3ステージで全67組のアーティストが出演。ロック、POPS、ヒップホップ等“音楽のクロスオーバー”を魅力的に演出し、フレンズ(来場者)は茨城県、関東エリアを中心に、北海道から沖縄まで全国各地から約2万人が参加するなど、初開催としては異例となる規模で成功裏に終幕しました。
LuckyFes2022 熱狂する会場
2年目となる2023年夏は、「茨城のフェス文化の灯をつなげ!」を合言葉に、3日間でフレンズ(来場者)6万人を動員することを目標に準備を進めています。
今回は、LuckyFes総合プロデューサー/グロービス経営大学院 学長の堀義人が、LuckyFes1年目の舞台裏を語ります。どのようにして、茨城の地方創生を牽引する音楽フェスが誕生し、どのようなインパクトが生まれたのか。これまで表に出ていなかったストーリーを深堀りします。
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LuckyFes総合プロデューサー/グロービス経営大学院 学長 堀義人
生まれ育った茨城のために!「やるっきゃねーべよ」と立ち上がる
昨年2022年1月5日、ROCK IN JAPAN FESTIVALの千葉移転という衝撃的な発表の2時間後、茨城放送は「茨城のフェス文化の灯を消すな!」を合言葉として、独自フェスの開催を発表しました。
(堀)
「ロッキンは20年ほど前から茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で毎年夏に開催されていて、開催期間中に30万人余りの観客が訪れた実績もある日本最大級のフェスです。その開催地ではなくなることによる茨城県民への文化面・精神面の影響は大きく、地域経済に与えるダメージも甚大です。僕らには、何もせずに指をくわえて寂しく夏を過ごすか、あるいは手を挙げて自分たちでフェスを開催するかの2つの選択肢しかない。僕は迷わずやる方を選びました。茨城の人たちを落胆させたくない、希望を持ってもらいたい。茨城を盛り上げたいという一心のみで決断しました」
音楽業界素人の無謀な挑戦!ゼロからのスタートで苦労の連続
意地でも5年間はやりきる覚悟。そして「ここで何もしなければ、水戸っぽの名がすたる」と考え、実現に向けて動き出しました。
(堀)
「音楽業界のコネクションはなく、大規模フェスに関しては新参者。音楽業界の関係者からは『プロでも準備に一年半はかかる。あなたたち素人が、半年間でできるわけない。やめときなさい!』と否定され、何度も悔しい思いをしました。経験もなく、組織もノウハウもなく全てゼロからのスタートは、予想を遥かに超えて大変で苦労の連続でした。こういう感覚があったなと思い出したのが、30年前のグロービスを創設したときです。
はじめての音楽・フェス業界、何からはじめていけばよいのかもわからない。そんなときに妻から『あなたは音楽業界素人かもしれないけど、経営とスタートアップのプロでしょ』と言われて。確かに自分には起業家として、これまで経営大学院・ベンチャーキャピタルなど、さまざまな事業を立ち上げてきた経験がある。『社会の創造と変革を行う』を掲げ、グロービス、そして経営大学院、ベンチャーキャピタルを作り、日本を良くする活動としてG1とKIBOWを創設しました。加えて地方創生活動として、水戸ど真ん中再生プロジェクトを立ち上げ、その流れでプロバスケットボールチームの茨城ロボッツと茨城放送のオーナーになり、そして今や音楽フェスの総合プロデューサーです。『LuckyFesはフェス事業のスタートアップなんだ!』と思うことで、勇気がわいてきました(笑)」
「可能性を信じる」温かいお言葉・ご支援を励みに、たった6カ月でゼロから創造
半年間の準備期間では、まずはLuckyFesのことを多くの皆さまに知っていただきたく、プレスリリースを通じて地道に毎週情報を発信、合計31本発表。クラウドファンディングでは627名、READYFORフェス史上最高額となる3,000万円近くご支援いただきました。その他、フェス立ち上げの仲間としてDJ DRAGON氏(企画プロデューサー)、矢澤英樹氏(運営プロデューサー)氏らを迎え、アーティストのブッキング、会場準備、アプリやウェブ構築などを急ピッチで進めていきました。
(堀)
「短期間にやるべきことが多く途方にくれることもありましたが、クラウドファンディングなどを通じて支援してくれた皆さまの言葉を読み、一つひとつ心を込めて返事をするたびに、勇気とエナジーが混み上げてくるのを感じていました。起業家は可能性を信じ、行動し続けるのみ。やれることはなんでもやろう!『やるっきゃねーべよ』と、ひたすら『ふるさと茨城のために』という思いで突っ走ってきました」
LuckyFes'22は2日間に2万人動員!
初回にも関わらずLuckyFesは、2日間に3ステージで2万人ものフレンズ(観客)が参加して、成功裏に閉幕することができました。
たくさんの子連れファミリーが来場
ファミリーエリアでは小さなお子さんも楽しく遊べる♪テントエリアもあります!
フードエリア「LuckyDining」フェス飯も充実!地元茨城の食も楽しめます♪
会場のアート、フォトスポットもたくさん♪
(堀)
「LuckyFesは『音楽と食とアートの祭典』をテーマに、グリーンへの配慮・音楽のクロスオーバー・テーマパーク的楽しさ・ファミリー・安心安全の5つをモットーにしています。子連れのファミリーや親子三世代で来場される方もおり、10代から60代まで老若男女問わず多くの方に来場いただけました。アーティストの皆様にはもちろんですが、第1回目のLuckyFesに足を運んでくださったフレンズの方々に深く感謝申し上げます。
【LuckyFes’22開会宣言】今年も昨年に続きお笑いコンビ「オズワルド」が総合司会に就任
LuckyFesの当日を迎えた23日(土)は、落雷警報が発令されて一時中断しましたが、雨が上がった後には虹が架かりました。その後も再び雨が降り始めましたが、ラストに予定していた花火は奇跡的に無事打ち上げることができました。子連れの親子が、帰り際に雨の中びしょ濡れになりながらも楽しそうにしていた姿が印象的でした。
国営ひたち海浜公園 翼のゲート付近から撮影した虹
翌24日(日)は終日天気に恵まれ、最後の『Lucky Star Light Show』の花火の打ち上げとともに、初回のLuckyFesの幕が閉じました。最後は自然と涙が出てきました」
茨城が誇る現代の名工「野村花火」
JX金属presents 『Lucky Music Star Light Show』
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★☆LuckyFesに対する期待のコメント☆★
茨城地元にゆかりのある方々から共感され、応援を受けるなど支援の輪は広がっていきました✨地元アーティスト、観光協会、旅行業、ライブハウスの方から、LuckyFesに対する期待のコメントをいただきました。
声優・俳優・アーティスト・いばらき大使 安達勇人(あだちゆうと)氏
昨年初開催となりますLuckyFesに出演させていただき心から嬉しかったです。普段アーティスト活動はもちろんですが、さまざまなまちおこしに携わる人間として、0→1の大変さは十二分に理解しております。そんな中、かなりの速さで堀さんを筆頭にこのLuckyFesが立ち上がり沢山の方々が熱狂しただけではなく、新たな可能性やヒカリをこのひたちなかに生んでくれました。そしてコロナ禍において多くの方々が上を向いて、改めて音楽やフェスの魅了を再確認するきっかけを起こしてくれたのではないでしょうか。
LuckyFesが立ち上がる前、ときわ邸M-GARDENで堀さんと二人で話したあの時のことを今でも強く覚えています。いつもお父ちゃんのように僕の話を真剣に優しく聞いてくれる堀さんに心から感謝しています。これからも沢山お世話になります。笑
このLuckyFesが続くにつれて多くの方々の心を結びつけ、地方創生という観念でも常識を覆す記憶を起こしてくれることを信じて、僕も出演者として会場をこれからも盛り上げていけたら嬉しいです。
まちおこしは人起こし。これからもLuckyFesの軌跡を見ていけたら嬉しいです。
これからも茨城県を!LuckyFesをよろしくお願いいたします!
LUCKYSTAGEに立つ安達勇人氏(LuckyFes’22)
ひたちなか市観光協会会長 海野泰司(うみのやすし)氏
昨年フードエリア「LuckyDining」では、食のクロスオーバーをテーマに、「茨城の食材と名店」にフォーカスを当て、茨城の食の魅力を伝える機会をいただきました。そしてたくさんの方々にお越しいただきました。私たちはその方々に、音楽はもちろんのこと、茨城、ひたちなかの魅力を、食を通じて体感していただくことに、精一杯つとめさせていただきました。そこで感じたことは、このような地域共生を軸としたイベントの積み重ねにより、たくさんの「交流人口」が生まれ、今後地域と多様な関わりかたをもつ「関係人口」へと育ち、地域社会に貢献できる「新たな地域づくり」が創出されるのでは、という大きな期待感です。
継続されるLuckyFesの開催が、ひたちなか市への親近感、文化や観光に興味を持ち、何度も足を運んでくれる人々との関係構築、そのような貢献をしてくれるものと信じております。同時に、多くの観光旅行者に訪れていただくことが、私たちの既存の観光資源の活性化にも繋がり、真摯に評価いただくことで、成長できるのだと考えております。
今後とも、ひたちなか市観光協会として、訪れるたくさんの「フレンズ」に、地域の魅力を体感していただけるよう最大限の支援をさせていただき、茨城のフェス文化を共に盛り上げていきたく考えております。
アーストラベル水戸(株) 代表取締役 尾崎精彦(おざききよひこ)氏グロービス経営大学院 茨城水戸特設キャンパス 単科受講生(1期生)
LuckyFesは地方創生に貢献する成功事例の一つです。特に、コロナ禍により傷ついた地域経済に対しては大きな貢献をしました。飲食店や宿泊施設、販売業にとって大きなビジネスチャンスとなったため、地元の人々にとっても大変好評でした。また、県民の誇りやアイデンティティの高まりにつながり、茨城県の知名度も向上しました。LuckyFesはロックインジャパンとは違った音楽のジャンルや出演アーティストを迎えることで、幅広い層の人々が楽しめるフェスだと思います。
今後も地元の人々が一丸となって、LuckyFesの魅力を高め、県外からのフレンズに茨城県の「食」「旅」「伝統文化」を伝える機会につながるよう期待しております。
水戸ライトハウス プロデューサー 稲葉茂(いなばしげる)氏
全国に数ある音楽フェスの中でも振り幅の広い異色のブッキングが面白かったという意見を聞きました。何より茨城の夏に大型フェスを途絶えることなく新たにスタートさせたことが一番の功績だと思います。
茨城の新たな夏の風物詩LuckyFesが、その名の通り茨城に幸福をもたらしてくれる存在になりますよう、「音楽と食とアート」そして世代を超えた「人」を繋ぐ大きな夏祭りの一つとして、更に茨城に根付く日本一の音楽フェスになってゆくことを願います。
また今後、夢を抱き活動している地元の若手バンド達にもラッキーフェスのステージに立てるチャンスを共に作ることが出来れば地元のライブハウスとして嬉しく思います。
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初年度4億円の損失!情熱と執念を持って未来につなぐ
立ち上げから開催まで半年という短い準備期間にもかかわらず、2万人以上を動員し大成功をおさめたLuckyFesですが、初年度は4億円の赤字になりました。
(堀)
「赤字のあまりの大きさに愕然となりました。最終的に茨城放送には迷惑をかけられないので、僕個人で損失を補填しました。お金よりフェス開催に準備が間に合わないことの方がこわかったので、初年度は“フェス開催を実現すること”を最優先で進めてきました。『ふるさと茨城を盛り上げたい!』という使命感から開催を決断したので、頑張って歯をくいしばりながら……情熱と執念を持ってこれからも未来につないでいきたいです!」
魅力度最下層の県から世界一のフェスを!
LuckyFesは、2023年3日間に3ステージで6万人のフレンズ参加を目指し、目標として掲げている「3年以内に日本3大フェスになる」を実現したいと思います。
(堀)
「ゆくゆくは世界からアーティストや観客が来るようなフェスを育てあげるつもりです!昨年 LuckyFesにご参加いただいたフレンズの皆さまには、一緒にLuckyFesをつくっていく仲間として、ぜひ多くの方々に感動を伝えるご協力をいただけると幸いです。LuckyFesは世代・ジャンルを超えた『音楽のクロスオーバー』をコンセプトに掲げており、LuckyFMの番組に連動させたPOPSやROCK、HIPHOP、JAZZ、アニソン、アイドル、そして世代を超えて人気があるアーティストなど多種多様なジャンルの音楽をお届けします。今年も大黒摩季、ORANGE RANGE、きゃりーぱみゅぱみゅ、クリープハイプ、ゲスの極み乙女、私立恵比寿中学、水曜日のカンパネラら魅力的なアーティストが多数出演予定!パワーアップしたLuckyFes'23を開催するべく頑張りますので、応援してください。この夏、LuckyFesで会いましょう(^^)/」
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「音楽と食とアートの祭典」であるLuckyFesで、音楽はもちろん、アートと食もお楽しみください。
≪チケット概要≫
(1日券)
大人:12,000円(税込)、中高生:6,000円(税込)
(2日通し券)※15・16日、16日・17日
大人:23,000円(税込)、中高生:11,000円(税込)
(3日通し券)
大人:33,000円(税込)、中高生:16,000円(税込)
プレイガイド:茨城放送チケット販売システム「いばチケ」・ローソンチケット
★☆★☆チケット販売ページ☆★☆★
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■LuckyFes2023 (https://luckyfes.com/)
茨城放送は「音楽と食とアートの祭典」をテーマに、7月15日(土)・16日(日)・17日(月・祝)の日程でLuckyFes2023を開催します。
【LuckyFes5つのコンセプト】
1 グリーン:地球環境に徹底的に配慮して
2 クロスオーバー:多様なジャンルの音楽を提供し
3 テーマパーク:地元茨城の食や国内外のアートも楽しめる
4 ファミリー:子連れ、家族でも安心して楽しめる
5 安心安全:コロナ対策や熱中症対策を万全にする
会場:国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市馬渡 字大沼605-4)
日程:2023年7月15日(土)・16日(日)・17日(月・祝)
時間:9:00開場 11:00開演(予定)
◇出演アーティスト情報
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■LuckyFM茨城放送 ( https://lucky-ibaraki.com/)
LuckyFM茨城放送は、 FM94.6MHz/88.1MHz、 AM1197kHz/1458kHzで茨城県内をカバーする唯一の民間放送局です。 2021年7月にFMつくば局(88.1MHz)が開局、 さらにradikoの無料配信エリアが1都6県(関東全域)に拡大したことで首都圏でも聴けるラジオ局になりました。 「ダイバーシティ溢れる音楽」「ローカルメジャー」「ニッチトップ」「ニュース」「スポーツ」の5つのコンセプトを軸にオリジナル番組の制作に力を注いでいます。 また、 LuckyFesを中心とした大型イベントやコンサート事業も展開しています。
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