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自動で水が出る“蛇口”で子ども達を笑顔に ~コロナで変わる自動水栓「アクアオート」の需要傾向と学校の手洗い現場~

著者: TOTO株式会社

新型コロナウイルス感染症の流行が始まって2年が経過し、私たちの生活には様々な変化が起こりました。日常的なマスクの着用や手指消毒、体温計測といった生活習慣の変化に始まり、緊急事態宣言によってステイホームが推奨され、増えた「おうち時間」を有意義に過ごすために、少し凝った料理に挑戦したりガーデニングを始めたりと、趣味の幅を広げた方もいらっしゃるようです。

そしてもう一つ、感染予防の観点から気にするようになったキーワードといえば。それはある日のあなたの昼食風景にも関係しているかもしれません。


とある飲食店を訪れたあなた。

自動ドアを通り抜けると、そこには画面に顔を映すだけで体温が表示され、横に設置された機械に手をかざせば消毒液が噴霧されました。注文は専用サイトに接続する事で自分のスマートフォンからできるようで、ここまでに店員さんと接するタイミングはほとんどありませんでした。美味しい食事に満足したあとはトイレに立ち寄ります。トイレに入ると電子音と共に自動で蓋が開き、用を足したら自動で洗浄もされました。トイレを使った後は、石鹸も水も自動で出て来る洗面所で手を洗います。会計のためにレジへ向かい、スマートフォンを決済機に近づければすぐに支払いは完了。あなたは自動ドアを抜けて歩き出したのでした。


このお話のキーワードはなんでしょうか。そう、「非接触(タッチレス)」です。

手をかざすと自動で水が出る「自動水栓」をTOTOが最初に販売したのは1984年3月。水栓に手を触れなくても良いという清潔性と、無駄な水を出さない節水性がニーズにマッチして徐々に採用されるようになり、現在ではショッピングモールや駅、オフィスなど多くの公共施設で設置されています。最近では、神社の手水舎まで自動水栓になっているケースもあるようです。


新型コロナウイルス感染症の流行以前から公共施設では当たり前になっていたこの「自動水栓」ですが、それでも新型コロナウイルス感染症の流行前(2019年度4月~9月累計)と、流行して以降(2021年度4月~9月)を比較するとTOTOからの販売数は2倍以上になりました。さらに販売先の内訳を見てみると、なんと最もその数を伸ばしたのは「学校」だったのです。その伸長率は5倍以上と、コロナ前後で大きな変化が起きた事がうかがえます。

ここで、学校のトイレ事情に目を向けると、現状とコロナで起きた意識の変化が見えてきました。


文部科学省が2020年に調査を実施した「公立学校施設のトイレ状況調査結果について」によると、公立小中学校のトイレにおける洋便器率は57%。半分近いトイレはいまだに和式便器なのです。公共施設では当たり前になっている自動水栓や自動で水石鹸が出て来るオートソープディスペンサーなども珍しく、手でハンドルを回す立水栓にみかんネットに入った固形石鹸が設置された手洗い場が一般的という学校も多いのが実情です。

子ども達が1日の4分の1以上を過ごす学校は生活の一部であり、学校のトイレ環境も快適であるべきにも関わらず、他の公共施設に比べて遅れていると言えます。

トイレ関連の企業6社で結成する「学校のトイレ研究会」が2021年に全国の自治体に実施した調査によると、学校トイレの手洗い場に主にどの水栓がついているかという質問に対して、今後の方針(今後新築・改修予定)で「自動水栓」を選んだ自治体は79%にのぼりました。

新型コロナウイルスの感染予防で地域の公共施設のトイレや手洗い場を自動水栓化するため、国からの交付金や自治体の補正予算が組まれたことも後押しし、学校での自動水栓化は進んだと言えます。

このように、新型コロナウイルス感染症の流行で学校に起き始めた変化ですが、学校の水まわりの自動水栓化が進んだらどんな事がおきるのでしょうか?


もし公立小中学校の水まわりが自動水栓化すれば、1校当たり平均で300人以上の子どもたちの手洗いを衛生的な非接触にすることができるのです。

さらに、自動水栓には「節水」というメリットも。

1人が1日5回手を洗ったと仮定すると、1つの学校が自動水栓に切り替われば1校当たり1日平均1,000L以上の節水になるのです。

取り換え用「アクアオート」は中に乾電池を入れて使用するため電源工事が不要で、元々設置されていた蛇口から取り換えるだけで使用できます。こういった点から、学校では取り換え用「アクアオート」が多く採用されています。

また、水に空気を多く含ませることでさらに少ない水でも快適に手洗いできる「アクアオート」節水タイプにすれば、1日で2,000L以上の節水になります。

自動水栓化によって、子ども達の手洗いはきれいで快適になるだけでなく、学校にとっては大きな節水にもつながるのです。


2019年にトイレの改修を行った石川県 かほく市立外日角(そとひすみ)小学校では、トイレの蛇口が感染予防の観点からすべて自動水栓になり、児童からは「前は蛇口に石けんがついていることもあって、触るのに抵抗があった。自動水栓になって、手洗いが楽になった。」といった喜びの声が届きました。

水まわりは誰もが毎日必ず使うものだからこそ、TOTOには、きれいで快適、かつ環境に配慮した水まわりを普及させる使命があると考えています。

TOTOは子どもたちのため、よりよい社会の実現のために、1校でも多くの学校トイレ環境が改善することを願ってやまないのです。




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