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女性一人ひとりの悩みに寄り添う第一三共ヘルスケアのセルフケア情報メディア「健康美塾」リニューアルの裏側。企業と生活者をつなぐ“ハブ”を目指して―

著者: 第一三共ヘルスケア株式会社

第一三共ヘルスケア株式会社は、当社が運営するセルフケア情報メディア「健康美塾」を6月1日(木)にリニューアルオープンした。

「健康美塾」は、季節やライフスタイルに合わせたスキンケア方法や、よくある女性の悩み・症状の対処法、市販薬の正しい使い方の知識などを発信するメディアで、近年ではSNSを活用するなど発信の幅を広げ、企業がファンとつながる場としての役割も担ってきた。

そこで今回は「健康美塾」がリニューアルによってどのように生まれ変わったのか、新たな魅力をWebメディア担当の加藤に聞いた。

製品の魅力のみならず企業の魅力も伝える場としてリニューアル。「健康美塾」の13年の歩み―

コンテンツマーケティングが流行していた2010年、「健康美塾」も女性向けメディアとして産声をあげた。当時はスキンケアに関する情報を中心に発信していたが、時代の流れと共に内容も進化してきた。

2016年の一度目のリニューアルでは、Facebookの公式アカウント開設や、スキンケアアイテムの選び方・使い方、薬の正しい使い方を漫画でわかりやすく発信するなど、発信力の強化を図った。

大きな転機が訪れたのは、2021年のことだったという。

加藤:「健康美塾」は、当時マーケティング部門が中心となり、管理・運営を行っていました。そのため発信する情報は、「製品の魅力を伝えること」を重視していました。しかし、2021年に私が所属する広報部門に移ったことで、製品だけでなく企業の魅力も感じてもらえるような、「企業とファンがつながる場」として一翼を担っていくようなりました。


2016年に開設したFacebookは約2.3万人、さらに2022年11月に開設したInstagramのフォロワー数は約9,000人に上り、多くの生活者と接点を持つことができた。

今回はさらに「企業がファンとつながる場」を意識したメディアにするため、これまでの「健康美塾」を一新し、全面リニューアルを行うことになった。



氾濫する情報のなかで、「道しるべ」となるメディアを目指して―

リニューアルではコンセプトも一新。これまでの「あなたと大切な人が、より美しく健やかに暮らせるように」から、「『からだ』のことをともに考え、道しるべになる情報を届ける」に変更した。

この「道しるべ」という言葉には大きな意味がある。

加藤:最近は、WEBやSNSなどで無数の情報が溢れており、個人で正しい情報を取捨選択することが、非常に難しくなっていると思います。特にフェムケアに関する情報を検索すると、さまざまな情報サイトが乱立しており、中には情報の信憑性が低いものも散見されます。そのため、まずは正確な情報を発信していく必要があると考えました。当社のような製薬会社がしかるべき専門家の監修をつけて発信する情報は、生活者にとって有用なものになると思っています。氾濫する情報に困っている方の助けになるような、「道しるべ」となるメディアを目指していきたいです。


さらには、「どのような情報を伝えていくか」を考えることも重要である。企業目線で考えた情報になっていないか、押し付けになってしまっていないか、ということに気を付けているという。

加藤:生活者の目線で考えることで、読んだ方が「私の知りたかった情報だ!」と自分ゴト化できる情報を発信していかなければと思っています。自分ゴト化することで、納得して次の行動に移せると考えているからです。当社では、「くすりと健康の情報局」というメディアも運営していますが、こちらは”辞書”的な役割を担っています。例えば生理痛について調べたら、生理痛が起こる原因やその仕組み・対処法などが分かります。一方、「健康美塾」は“雑誌”的な存在であると考えています。ライフスタイルや年齢などによって、悩みは人それぞれ。だからこそ「健康美塾」では、一人ひとりに寄り添っていきたい。例えば「生理」を一つとってみても、さまざまな働き方に応じた生理との向き合い方があったり、人によっては生理痛よりも生理前のPMSの悩みが深かったり、いろいろな側面で伝えるべきことがあります。そのため、その人それぞれの「気づき」につながるものにしていきたいと考えています。


新たなコンセプトとともに、生活者一人ひとりの体と心の悩みに寄り添った、セルフケアのパートナーとなるサイトにしたい―。その考えは当社のコーポレートスローガンである”Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ”が根底にある。


「セルフケア」と「フェムケア」、両輪でのコミュニケーションを図る―

これまでは「製品に関連した情報」が中心だったが、リニューアル後は日常で感じる症状に対する「日常のセルフケア」と、生理やPMS、更年期、妊娠など女性特有の健康課題に応じた「フェムケア」の2軸で情報を発信していく。また、生活者の声を反映したコンテンツ企画も発信していく予定だ。

加藤:「日常のセルフケア」「フェムケア」という括りのなかで、当然テーマによっては当社製品を訴求することもあります。ただ、それに限らず、たとえば妊活や更年期など、第一選択が市販薬ではない解決策だった場合でも、まずは悩みを切り口にして、生活者の視点に立って情報を発信していきたいと考えています。また、アンケートなどで寄せていただいた内容を記事へ活用するなど、生活者のリアルな声をお伝えできればと思っています。「健康美塾」を通して、世の中のリアクションや生活者の声を社内にもフィードバックし、生活者とコミュニケーションを図っていきたいです。



女性誌媒体の編集部と共に意見を交わして進めたコンテンツづくり―

10年以上運営してきた「健康美塾」ではあるが、今までは当社情報の2次利用によるコンテンツが中心であったため、0からコンテンツを企画・制作するのは初の試みであり、試行錯誤しながら取り組んできた。記事制作は社外の編集部とタッグを組んで進めてきたが、そのなかで気づかされることもあるという。

加藤:女性誌媒体の編集部と共同制作していることで、最新のキーワードがテーマに挙がることも。その時に当社側で言葉の定義が一致しないまま進めていたことがありました。例えば、”ルッキズム”という言葉について、一部のメンバーが「美しいことを是とする考えですよね?美しいことを目指す姿勢自体は良いと思う」と発言したところ、編集部から「ルッキズム=容姿や外見による差別を指していて、その考え方には誤解がある」と指摘を受けました。この時に、言葉の意味まで含めて、正確に情報を伝えていかなければいけないと改めて感じました。


一方で、当社の想いとして、編集側に要望したこともある。

加藤:企業サイトとして、「誰も傷つけず、より多くの方に寄り添えるような内容」が理想的だと思っています。同じ言葉をとってみても、その人の状況や環境によって、ポジティブに受け取る人もいれば、ネガティブに感じる人もいるかもしれません。そのため、表現には最大限気をつけ、生活者の方へ最新のキーワードも含めて”一つの意見”として提案しつつ、記事を読んだ人が、他の選択肢も含めて次のアクションを起こすきっかけにつなげられる記事を目指していきたい、と編集の方と目線合わせをして臨んでいます。


異なるバックグラウンドをもつ両社だからこそ、お互いに意見を交わすことで、よりよいコンテンツ作りへと切磋琢磨できるのだ。

トライ&エラーで企業とファンをつなぐ場に―

今回のリニューアルを機に、改めて企業とファンをつなぐ場になるように力をいれていく。新たなコンセプトの下、その試みを手探りで進めていくことになる。

加藤:10年以上続いている「健康美塾」ではありますが、まだまだ多くの生活者にご愛読いただいているといえる段階ではなく、これからがスタートだと思っています。同時に、今回のリニューアルによってウェブサイト自体が大きく変わることになりますが、実は、今回メールマガジンを一旦終了し、6月からの新メールマガジンをお知らせしたところ、1,000人を超えるこれまでの読者さんが即座に登録してくれました。プレゼントアンケートの回答でも、「再開を待っていました」というリピーターの方や、「自分のからだと向き合おうと思った」と、私たちが伝えたい想いをくみとっていただいた方のお声を読んで、心が震えました。同時に、「これまで愛読してくれた皆さんを裏切れない、期待にこたえたい」という責任感もより一層強まりました。

この先、どのような反応があるかはまだ分かりませんし、どうやってファンとつながる場にしていくか、試行錯誤が続くと思います。これからの1年間は試験的な年と捉え、どのような方が新しくファンになってくれるのか、何を受け入れてファンになってもらえたのか、その辺りの知見を蓄積していきたいと考えています。最終的には「健康美塾」をリピートしてもらえる、第一三共ヘルスケアのことを好きになってもらえる「理由」を確かめられるようにしたいです。未だ答えがない中では、トライ&エラーでやっていくしかないと覚悟しています。



生活者と第一三共ヘルスケアの接点としての「健康美塾」のこれから―

「健康美塾」は6月1日(木)のリニューアルオープンに合わせて3つの記事を同時公開しており、さらに次回以降の記事制作のために、現在も奮闘中だ。そして、これからの「健康美塾」像についても描き始めている。

加藤:まずは生活者の方に寄り添っていけるコンテンツ作りをしていくことで「健康美塾」のファンに、第一三共ヘルスケアのファンになっていただきたいです。そしてゆくゆくは生活者のみならず、社員自身が「健康美塾」を誇れるようになってほしいです。「健康美塾」で集まった生活者のお声が製品づくりの参考になればと思っていますし、社内でチャレンジしたい企画があれば、まずは「健康美塾」で試して生活者の意見を聞いてみるなど、「健康美塾」を使ってさまざまな展開が期待できると思います。そうやって、「健康美塾」が当社と生活者をつなぐ“ハブ”のような存在になれたらと考えています。ただ単にコンテンツとしての接点にとどまらず、生活者と第一三共ヘルスケアの接点を目指して、今後も皆さんに愛されるコンテンツづくりに邁進してまいります。


リニューアルを迎えて新たな一歩を歩み始めた「健康美塾」の行く先が楽しみだ。


<関連情報>

◆第一三共ヘルスケア ニュースレター

製薬会社発の信頼性の高い情報をお届け セルフケア情報メディア「健康美塾」を全面リニューアル

フェムケアに関する情報を加えて、7年ぶりに大幅リニューアル

URL:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/newsletter/info_npr_2306_00903.html


◆第一三共ヘルスケア株式会社について

第一三共ヘルスケアは、第一三共グループ(※)の企業理念にある「多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」という考えのもと、生活者自ら選択し、購入できるOTC医薬品の事業を展開しています。

現在、OTC医薬品にとどまらず、機能性スキンケア・オーラルケア・食品へと事業領域を拡張し、コーポレートスローガン「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」を掲げ、その実現に向けて取り組んでいます。

こうした事業を通じて、自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」を推進し、誰もがより健康で美しくあり続けることのできる社会の実現に貢献します。


※ 第一三共グループは、イノベーティブ医薬品(新薬)・ジェネリック医薬品・ワクチン・OTC医薬品の事業を展開しています。




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