自宅でお酒をもっと楽しむために。おうちカレーに最も合うスパイスリキュール『アンドカレー』の誕生秘話。
バーとカクテルの専門WEBメディア「バータイムズ」を運営する北澤企画事務所は、これまでにない全く新しいスパイスリキュール『アンドカレー』を開発しました。2023年6月12日よりMakuakeにて先行販売を行っています。
3種類のボタニカルを使用し、炭酸で割ったハイボールスタイルにすることで、ハーブやスパイスが立ち上がり、カレーのスパイスとマッチ。最後のひと口までカレーのスプーンが進むように設計されたお酒です。
このような今までにない形のリキュールを生み出すにあたって、元バーテンダーで現在は岩手県金ケ崎町でハーブ園とお酒造りに精通する老川さんとの出会いがありました。本ストーリーでは、『アンドカレー』が誕生するまでのストーリーをお伝えします。
コロナ禍で広がった、自宅でお酒を嗜む時間に合わせて。家庭料理の代表格、カレーに着目。
北澤企画事務所では、バーをこよなく愛す、バーテンダーとバーファンのためのWEBマガジンとして「BAR TIMES」を運営してきました。その活動の中で、トップバーテンダーがつくるカクテルをボトルに詰めた「ボトルドカクテル」の販売も行っています。『ベンフィディックマンハッタン』や『ティグラートコーヒー』といった商品を発売し、自宅で本格的なカクテルが飲めるとあって、カクテルファンから好評いただきました。
コロナ禍において自宅でお酒を飲むシーンが定着しました。外食や買ってくる酒の肴ではなく、家庭料理とよく合う食中酒があれば、もっと食事の時間が豊かになるのではないか。次の商品をプロデュースするにあたって、そのようなことを私たちは考えました。そして、家庭料理の代表格として思い浮かんだもの、真っ先にたどり着いたのはカレーでした。
おうちでカレーを食べる時、一緒に飲むお酒は何か。やはり、一杯目はビールでしょうか。しかし、カレーのスパイスにビールのビター感は相性が良いものの、すぐにお腹が膨れてしまうので最後のひと口までカレーを美味しく楽しめません。
そんな課題から私たちが求めたのは、カレーのスパイシーな味わいを引き立てる爽快ハイボール。ソーダとともに立ち上がるハーバルな香りの食中酒です。「みんな大好きなカレーだからこそ、カレーによく合う食中酒をつくりたい」という想いから、2022年8月に開発がスタートしました。
カレーに合う食中酒を造るため、ハーブにも精通する老川さんの元へ。
『カレーのためのスパイスハイボール』の開発パートナーとして真っ先に思い浮かんだのは、金ケ崎薬草酒造の老川和磨さん。彼は元バーテンダーで、カナダやアメリカを舞台にバーテンダーとして腕を振るっていました。その間に訪れた地産地消型の蒸溜所に感銘を受け、帰国後は出身地である岩手県金ケ崎町で「K.S.P 薬草ファーム」としてハーブ園を運営。国産ハーブを中心に現在50種類以上のハーブを自社栽培し、日本の四季の恵みをそのまま閉じ込めた新感覚のリキュール『和花』も製造しています。
老川さんであればバーテンダーとしてお酒の味覚にも精通し、様々なハーブも栽培していることから、まさにこれ以上ないパートナーです。きっとカレーに合うハーブやスパイスの組み合わせをバーテンダーの視点で提案してくれるはずです。早速カレーに合うリキュールの開発を相談すると、興味津々。二つ返事で共同開発いただけることになりました。
試作品をつくるにあたって、ボタニカルや味わいについていくつかリクエストしました。カレーと相性の良いボタニカルで、食中酒のためそれほど甘くなく、炭酸割りでおいしく飲める、などなど。そして、何度か打ち合わせを重ねること約1ヶ月、いよいよ3種類の試作品があがってきました。それが「ユズ×生姜×クミン」「カカオ×ほうじ茶×ブラウンカルダモン」「ドクダミ×実山椒×カレーリーフ×グリーンカルダモン」。やはり老川さんに依頼してよかったと思えるほど、素材の組み合わせやバリエーション、味わいの方向性はとてもバラエティに富んでいました。実際にカレーと合わせ、私たちがもっともぴったりだと思ったのが、「カカオ×ほうじ茶×ブラウンカルダモン」でした。
(老川さんが提案した試作品3種。)
キャップを開けるとカカオを思わせるほんのり甘い香りが漂い、ブラウンカルダモンのスーッとした清涼感が際立ちます。液色は美しいブラウン。ボタニカルの持つ色合いが見てとれます。
製法は、浸漬製法。成分が抽出されるまでそれぞれのボタニカルをアルコールに漬けます。ボタニカルによって抽出時間が異なり、カカオはおよそ1〜2週間、ブラウンカルダモンは1週間、ほうじ茶は2日間じっくり浸漬させます。成分が抽出されたアルコールを一つのステンレスタンクに移して合わせ、最後にアルコールのボリューム感を出すために少しの甘味を足して味わいを調整します。
浸漬に使用するステンレスタンクは、200リットルと小型のため、一度に生産できる量には限りがあります。人の手によって丁寧につくられ、これまでにないユニークなボタニカルの組み合わせの『アンドカレー』は、小規模生産だからこそ実現できたクラフトリキュールです。
(実際の製造現場。中央のタンクでそれぞれの素材をアルコールに浸漬し、右の大きなタンクに移しひとつに合わせます)
カレーのプロや、カレー好きも納得させる味。試作品を通じて固まってきた方向性。
試行錯誤を重ねる中で、少しずつ完成に近づいた2022年12月。試作品を多くの人に試してもらいたいと思い、“スパイスのプロ”の意見を聞きに都内で評判のカレー店に伺いました。
テイスティングをお願いしたのは「マロロガバワン(中野区)」。オーナーの磯邊和敬さんとソムリエである奥様の麻由さんに、テイスティングいただいたところ、高い評価をいただきました。「強めのスパイスやハーブを使ったカレーでも負けない」「特に玉ねぎをじっくり炒めたコクのあるカレーに合う」と太鼓判を押していただきました!
また、カレー好きの方々にもテイスティングいただき、簡単なアンケートをお願いしたところ、「飲んだあとのビター感が心地よく、カレーがすすむ」や「ドリンクにコクがあり、料理の味に深みを与える」など、様々な感想をいただきました。たくさんの方々に満足いただき、私たちも自信が湧いてきました。
ただ、食中酒としてはやや甘い印象があったため、甘味の加減を調整するなど、この段階でブラッシュアップしていきました。
(「マロロガバワン」で磯邊ご夫妻が実際に試作品を試している様子)
遂に完成した『カレーのためのスパイスハイボール』。ハイボールスタイルで召し上がれ
企画からおよそ8ヶ月が経過し、ついに商品が完成しました。その名前も『アンドカレー』。“カレーと一緒に合わせる”というコンセプトのもと、ネーミングは「withカレー」「カレーと。」など様々な候補が挙がりましたが、ゴロがよく言葉にしやすいという理由から『アンドカレー』に決定しました。
また、ラベルデザインは、カカオとカルダモンをイメージしたイエローの地紋に、キーボタニカルであるカカオのイラストを配し、視認性を意識しゴシックで商品名を表示。全体的にどことなくカレーを想起させるデザインとしました。
『アンドカレー』は、リキュールと炭酸を1:2の割合で合わせます。この割合はジンフィズと同等の糖分になるよう計算されています。テイスティングすると、やさしい味わいに驚きます。カカオのビター感を舌に感じ、ブラウンカルダモンの清涼感が鼻から抜け、後からほうじ茶の渋味や香ばしさが追いかけてきます。全体的に味に丸みがあり、喉を通り過ぎるとコクが余韻となって残ります。お酒が弱い方は1:3もしくは1:4で割るなど調整してみてください。
『アンドカレー』は、おうちでつくる具だくさんカレー以外にも、牛肉と玉ねぎを使った甘みとコクのあるカレーや、残ったカレーでつくるカレードリア、カレーうどんとも相性抜群。残ったおうちカレーをアレンジして、『アンドカレー』と一緒にお楽しみください。
『アンドカレー』は家庭料理と合わせる食中酒として開発しましたが、全国のカレー店でも楽しんでいただけるスパイスリキュールに発展できればと願っています。また、もしかすると「キーマカレーに合う」「グリーンカレーに合う」といった新しい切り口で『アンドカレー』の第二弾、第三弾を開発するかもしれません。今から次回作への夢が広がります。
▪️マクアケ プロジェクトページ
https://www.makuake.com/project/bar_times_02/
▪️BAR TIMES
【会社概要】
会社名 : 株式会社北澤企画事務所
事業内容 :小売業
代表者 : 松渕健二
所在地:東京都文京区後楽2-21-6 花川ビル1F
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