「必要な人へ正しい形で届けたい」。ドーパミンの元が摂れるムクナ豆茶の、素材との出会いから15年に及ぶ開発ストーリー。
紀州ほそ川グループの株式会社紀州ほそ川創薬は昔から受け継がれてきた梅、生姜、ムクナ豆(八升豆)など伝統食材の新しい使い道をつくり、人の役に立ち喜ばせることを理念にしている会社です。得意とする食文化の領域で、素材と科学的根拠にこだわった商品を開発しています。
やる気や幸福感を司る神経伝達物質ドーパミン。その元となるL-ドーパを豊富に含む伝統食材がムクナ豆です。弊社のブランドである「はたらくムクナ豆」は紀州ほそ川の前会長の細川清が2013年頃から地元のパーキンソン病友の会の方からお話を伺い、必要としている方にムクナ豆を正しい形で届けたい。という想いで開発した商品です。
2022年11月、大阪河﨑リハビリテーション大学との共同研究により日本で初めて※「熱に弱いL-ドーパを壊さず管理する」ムクナ豆茶の開発に成功しました。このストーリーでは、開発成功までの試行錯誤の秘話と商品のこだわり、魅力をお伝えします。
※自社調べ 2022年11月 インターネット検索結果、日本国内における『L-ドーパを管理するムクナ豆茶』として
ムクナ豆に豊富に含まれるL-ドーパとは。社会環境の変化に伴い、注目度が集まる。
神経伝達物質ドーパミンは加齢やストレスにより減少します。超高齢化社会が進む中、「いつまでもはつらつと過ごしたい」と願う方や、社会情勢変化によるストレスで不調を抱える方が増加しているのも、ドーパミンが注目されている大きな理由です。
ドーパミンの不足は生活習慣の見直しや食事による栄養補給によりある程度の改善が可能といわれています。
ムクナ豆は9種類の必須アミノ酸の他、ドーパミンの元となるL-ドーパを豊富に含んでいることが最大の特徴です。ここ数年でムクナ豆の注目度は急上昇しており(※1)、シニア世代のみならず、30代以降の責任世代からも幅広く支持されています。
ムクナ豆のL-ドーパの含有量はそら豆の約20倍(※2)で、原産地インドでは伝統医学のアーユルヴェーダに記載されるなど、古代から人々の健康維持に用いられてきました。
※1)2021年度のGoogleおよびYahoo!における「ムクナ豆」「八升豆」の検索ボリュームは2017年の約4倍。当社調べ
※2)総説「生理活性についての食用豆の機能)豆類協会星合和夫
ムクナ豆と紀州ほそ川グループの歩み。前会長の時代から、15年に及ぶ開発がスタート。
ムクナ豆は日本では「八升豆」と呼ばれています。豆自体がとても固く、調理が難しいことから、国産(日本在来種)のムクナ豆は江戸時代以降に一度は途絶えていました。紀州ほそ川の前会長である細川清が、その復興に取り組んだことがムクナ豆と私たちのはじまりです。
紀州ほそ川 前会長の細川清(故人)
2008年から東京農工大学でのアレロパシー研究、お茶の水女子大学での調理法の研究に次ぎ、和歌山県立医科大学でのパーキンソン病の研究に和歌山県農業試験場が協力し、ムクナ豆の試験栽培へ至ります。日本一の梅の生産地である和歌山県みなべ町の紀州ほそ川で、本格的な栽培がスタート。2013年頃には地元のパーキンソン病友の会の方からお話を伺いながら開発を行い、やがてその豆は全国に広がっていきました。
『お客様の声を聞き、ムクナ豆を必要な方へ正しい形で届けたい。必ず国産ムクナ豆を復活させる。』
強い想いで立ち上がった細川清前会長の志を継ぎ、質の高いムクナ豆産地の開拓、市場の拡大に務めることでムクナ豆産業の振興に寄与していると自負しています。
紀州ほそ川・紀州ほそ川創薬 代表取締役社長 細川達矢
質の高いムクナ豆でハツラツな毎日を
栽培が軌道に乗った2018年、弊社では「はたらくムクナ豆」のブランドを立ち上げました。和歌山県、熊本県、滋賀県など産地を分散、品質を追及し、当社基準を満たす国産100%の高品質ムクナ豆をお届けしています。
日本でいち早く栽培の工夫と研究を始めたリーディングカンパニーの私たちだからこそ、ムクナ豆に豊富に含まれる「L-ドーパ」を壊さない・管理する製品づくりが可能となっています。大学とともに研究・開発をすることで実現できた、美味しさとデータに基づく科学的根拠の両方を兼ね備えたムクナ豆製品が私たちの自慢です。
成分維持のこだわりが結実した、ムクナ豆茶の誕生へ
2018年にムクナ豆の焙煎粉末を販売開始。2022年11月には、大阪河﨑リハビリテーション大学との共同研究により日本で初めて「熱に弱いL-ドーパを壊さず管理する」ムクナ豆のお茶の開発に成功しました。国産100%のムクナ豆に黒豆をブレンドすることで飲みやすい、香ばしい味わいになっています。
「はたらくムクナ豆 お茶タイプ」の3つの特徴
1.国産100%のムクナ豆に、丹波産の黒豆をブレンドし風味豊かに
2.熱に弱いL-ドーパを壊さず焙煎し、安定した含有量を保持
3.手軽なティーバッグタイプ
失われてしまっていたL-ドーパ。ムクナ豆茶開発の試行錯誤
「外出先でもムクナ豆を摂取できるよう、手軽に持ち運べる商品が欲しい」
「日常のライフスタイルに合った方法でムクナ豆を摂り入れたい」
発売以降、このような既存のムクナ豆焙煎粉末タイプ愛用者の声が届きます。この反響を受け、大阪河﨑リハビリテーション大学と共に新商品開発をスタートさせました。
大阪河﨑リハビリテーション大学でのL-ドーパ測定の様子
開発チームはまず、はたらくムクナ豆【焙煎粉末】をティーバッグに入れて試飲します。
「これはお茶とは言えない…。」「お茶として風味良く美味しくお召し上がりいただくにはどうしたら良いのか…」
そこで、焙煎専門会社やお茶製造会社など、数社にムクナ豆を見ていただき調査しました。同時に、大阪河﨑リハビリテーション大学の協力のもと、他社市販品8種類を同条件で比較測定します。
通常、ムクナ豆重量当たりには4~5%程度のL-ドーパが含まれます。しかし、他社の市販品8種類を測定した結果、お茶用とされる多くの製品でL-ドーパが微量にしか含まれておらず、ほとんどの製品で0.1%を下回ることが判明しました。
L-ドーパが失われてしまう理由は何なのか。それは、美味しいお茶づくりの過程によるものでした。専門家曰く、お茶としての美味しさのためには強めの焙煎が必要ですが、L-ドーパは熱に非常に弱く、焙煎しすぎるとL-ドーパが失われてしまうのです。
口に運ばれる段階でL-ドーパが失われ、美味しくても本来のムクナ豆の魅力が届いていないことを危惧した私たちは、ムクナ豆を必要とする方のためにできることは何かと考え、日常の中でもっと手軽にLドーパが摂れる商品を。L-ドーパが安定して入った美味しいお茶を作りたい。という想いで一丸となって取り組みました。
そして、製茶店様のアドバイスも頂きながら吟味した末、開発チームは「ムクナ豆と黒豆のブレンド」という答えにたどり着きます。黒豆には【イソフラボン】【アントシアニン】など、体に嬉しい成分も含まれています。
その後も、大阪河﨑リハビリテーション大学の協力のもと、適切な焙煎温度や形状、ティーバッグの素材、抽出方法を実験し、L-ドーパを測定しながら試飲を繰り返し、試行錯誤しながら開発を進めました。
大阪河﨑リハビリテーション大学での実験・開発の様子
その結果、ブレンドによりお茶の風味豊かな味わいと、24時間経過後も L-ドーパが失われない、ティーバッグタイプのムクナ豆茶が誕生しました。
必要とする人へ正しい形で届けたい
2023年2月には「ムクナ豆を正しい知識でいつもの食卓に」をコンセプトに、「ムクナ豆」の情報を発信するWEBサイト『ムクナ豆とは?』を開設。また、2023年5月からは研究・開発を共におこなう大阪河﨑リハビリテーション大学とともにパーキンソン病友の会へ講演会もおこなっています。
『ムクナ豆とは?』URL:https://mucuna.online/
紀州ほそ川グループでは、2008年より日本でいち早く国産ムクナ豆の研究・栽培をはじめ、農地拡大に取り組んでおり、その取扱量は国内シェアNo.1(※3)です。
※3)2021年国内生産量の71.4% 当社調べ、全国の生産者ヒアリング結果
業界を牽引する企業として、これからもムクナ豆の認知拡大、正しい情報の普及と啓蒙をおこない、新商品の開発を通じてムクナ豆を必要とする人へ届けます。
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