地方の飲食店が地域を活性化する“地域デザイン会社”に。地域の食を通じて目指す「みんながうれしい地域循環」とは
私たちSUZU GROUPは『UPDATE OUR LOCAL.』というテーマのもと、地域の食の魅力を通じて地域循環やまちづくりを創造する、新潟発の地域デザインカンパニーです。
私たちが目指しているのは「みんながうれしい地域循環」。日本各地にある、先人の知恵や工夫から生まれた郷土の文化=魅力を見つめ、それらをもっとカジュアルに、新たなスタンダードにアップデートしてくことが、その土地に住む人々やその地の自然といった“みんな”の暮らしを豊かにすることにつながると考えています。
このストーリーでは、私たちの事業ついてご紹介するとともに、そこに込めた想いをお伝えします。
私たちの始まりは、長岡の顔馴染みが集まるような、一軒の大衆居酒屋でした
SUZU GROUPの歴史は、新潟県長岡市で先代(鈴木 千秋)が立ち上げた、大衆酒場。地元の顔馴染みが毎晩集まるような、地域密着型の居酒屋から始まりました。
どこにいても全国各地の美味しいものが食べられるような時代。「地域の食」の価値に気付かせてくれたのは、田んぼや畑、蔵といった昔ながらの文化がすぐ隣にあり、人と人の距離が近く、繋がりが強い、幼少期に現代表(鈴木 将)が見てきたような、“新潟ならでは”の日常の風景でした。
SUZU GROUP1号店「ちぃぼう」
先代の鈴木千秋(左)と現代表の鈴木将(右)
弊社代表の鈴木 将はこう語ります。
「地域の魅力に気付いてまずはじめたことが、農家さんを訪ねて話を聞いて巡ることでした。畑を見させていただき、食材に触れ、直接お話を伺うことで、美味しさだけでない魅力や面白さをたくさん発見しました」。
「それと同時に、その背景にある現状を知ることになります。規格や見た目を理由に市場に出回らない分があったり、需要や担い手の減少、高齢化により畑を閉じる生産者さんがいたり。このままでは、その地に伝わる伝統や食文化までもがなくなってしまうという危機感を抱きました」。
「そこからは地域のことをとことん考えました。その地に潜む魅力を現代の価値観に合わせた誰でも体験できる形にすることが、やがて唯一無二の価値になる。そう確信してから、『食』をキーワードに様々な方面から地域と向き合ってきました」。
飲食店こそ、食材の持つ魅力、地域の魅力を守ることができる最後の砦
地域を知り、地域と繋がることで、飲食店としての「どうしたらお客様に喜んでもらえるか」が「どうしたら“お客様、生産者、そのみんなが暮らす地域全体”に喜んでもらえるか」という想いへ変化していきました。
同時に生まれた「食材の美味しさや地域の魅力をもっと広く伝えたい」「その地に伝わる伝統や文化を守りたい」という想いが私たちの原点です。
魚沼の農家さん・八木さんと弊社代表・鈴木
当時の鈴木は、それら全てができるのが飲食業であり、飲食業にしかできないことだと考えました。
鈴木「食を通じて、その地域の人や自然をも含んだ“みんな”がうれしい循環を創る。飲食業はそのために欠かせない商品開発力や魅力を最大限に伝えるための編集力、コミュニケーション能力といった力が備わっており、地域をトータル的にデザインして課題を解決することができる仕事であると考えています」。
地域の食をアップデートすることで創る、「みんながうれしい食の循環」
どんな魅力的な食材や商品があっても、買ってもらえなければ食べてもらえない。売れなければ知ってもらえません。
そこで私たちが始めたことが「食のアップデート」でした。伝統的な食文化を守りながらも、今の時代に合った新たなものへと再構築して新しい価値を生み出す。そうすることで「懐かしさ・郷愁」と「新しさ・発見」を伝えることができ、地域そのものを守り未来へつなぐことになると考えています。
これが私たちの目指す「みんながうれしい食の循環」の元となっています。
「みんながうれしい食の循環」とは、作り手と使い手の想いを『食』でつなぎ、豊かな地域を未来へと継承していく循環のことを指します。
地域の風土や文化を活かした農業をされている生産者さん(作り手)から想いと共に食材を仕入れ、お料理や商品という形にしてお客様(使い手)にお届けします。
使い手は美味しさだけでなく、地域の魅力を味わい、触れることで郷土への愛着や豊かさを感じることができます。
そして、そこでの食体験が「美味しく楽しく食べる」だけのものではなく、「豊かな地域を応援する」ものに変わるのです。
飲食業を営む会社が手がける地域デザイン
『食』をツールに、人と人、地域と人を繋ぐことは、地域の魅力を発信するだけでなく課題の解決や新たな価値を生み出すことにもつながると考えています。
私たちが考える地域デザインとは、地域をアップデートしてその地の『食』を守ることで、地域そのものをより良く豊かにして、ちょっと面白くすること。
SUZU GROUPは、そんな地域の仕組みづくりやそれに関わるお手伝いをする会社です。
ここからは過去に私たちが取り組んだ地域デザインの一例をご紹介します。
私たちの地域デザイン① SHO SUZUKI NIIGATA
新潟県内各地にある伝統食材や郷土料理といった食文化を、より多くの人に知って・味わって・楽しんでいただきたいという思いで作っている食品シリーズです。
地域に眠る昔ながらのものや、環境保全型農業を取り入れた食材を現代風の調味料やお菓子といった手軽に楽しめる食品にすることで、食文化そのもの・地域の考え方そのものを、より身近に感じながら味わうことができます。
加工に使用している食材はB品や市場価値のつけられないものがメインで、旬の時期に豊作になりすぎたものを全量買取することもあります。
これらは農家さんとの密なやり取りにより実現しており、地元の生産者支援になるだけではなくフードロスの削減等のサステナブルな活動にもつながっています。
商品を食べたお客様が美味しいと感じることで新潟の食の魅力を再発見する。さらには生産者や伝統、それらを取り巻く現状といった背景にまで思いを馳せることで、それぞれの食文化を次の時代につなぐ、新たな可能性を創る商品です。
最新商品:SHO SUZUKI NIIGATA 雪国完熟バナナミルクの素
私たちの地域デザイン② HAKKO HOUSE NAGAOKA
HAKKO HOUSE NAGAOKA(読み:ハッコウハウス ナガオカ)は、2022年7月に開業した、SUZU GROUP初となる宿泊施設です。
新潟県にある雪国ならではの暮らしや豊かな自然、それにより生まれた多くの文化は、その地に根付いた“日常”ともいえる景色です。
地元の方にとっては身近すぎて気付きにくいような、日常にある食文化の価値や魅力を再発見ほしい。また、県外の方には、美味しさだけでなく、土地のストーリーや文化そのものに触れて欲しい。HAKKO HOUSEにはそんな想いが込められています。
キッチンスペースに常備されている新潟を感じる調味料や目の前でサーブするお料理など、テーマでもある「食体験」を通して、新潟に古くから続く文化や歴史を伝え、次の世代へつなぐ場所でありたいと考えています。
最後に
私たちは、「食」を通じてその地域の魅力と伝統を発信、未来へつなぐ会社です。
新潟から日本全国、いつかは世界にも。新潟県内を見てもまだまだ広く知られていない魅力や、面白い食材がたくさんあります。それらをはじめ、もっと様々な場所で「みんながうれしい地域循環」を創り、人と人、人と地域、伝統と未来をつなぐ役割を多岐にわたって果たしていきたいと思っています。
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