2017年に復活したアイワ(AIWA)の新製品。「音が舞う、新体感」。耳を塞がない初代Butterfly Audioから小型軽量化してButterfly NEOへ
アイワが2020年に商品化したButterfly Audioは、フルレンジのスピーカーを耳元に配置し、耳を塞がず空間を伝わる振動、本来の音の迫力を体感できる、これまでに無いパーソナルスピーカーとして開発、その見た目の特異性と共に話題となりました。
その驚きと耳を塞がない快適性はそのままに、新開発の小型スピーカー(DRD※1)を採用し、小型軽量ながら低音から高音まで心地よい音が舞うButterfly NEOを開発。
このストーリーでは初代Butterfly AudioからButterfly NEOへの進化と魅力についてお伝えします。
※1 DRD(Double Resonance Driver)及び信号処理技術はDedekind R&D からライセ ンスされています。
開発エンジニアの持込企画からスタートした初代Butterfly Audio
現在のアイワ株式会社は2017年に商標権譲渡を受けアイワのブランド展開を新たにスタートしました。「人々の生活の中に心地よい時間、空間を提供する」をビジョンに掲げて当初はラジカセ、ラジオなどの企画販売を開始し再び店頭にアイワブランド商品を復活しました。そこに2018年、元大手メーカーの開発者Y氏から初代Butterfly Audioの基本となる企画提案を受け開発を決定しました。耳元で響くフルレンジスピーカーの迫力に驚きパーソナルオーディオとしての可能性を感じたのです。
製造課題山積の初代Butterfly Audio。開発が長期化
開発エンジニアの原理試作機をベースに、こちらも元大手メーカーのデザイナーが新たに製品デザインを手掛け順調に開発が進んでいると皆が思っていたところが、様々な課題に直面することになりました。特に機構関係の部品の量産品質が確保できず、歩留り率(生産数のうちの良品数)20%を下回る状態が続き思うように製造できずにMAKUAKEで応援購入頂いたサポーターの皆様に長期間お待ち頂くことになってしまいました。
またBluetoothヘッドホンで気になる遅延に対して低遅延コーデックを採用したことも開発の長期化の一因でありました。
この製品が求める本質は「音」だと再認識した
それでもButterfly Audioを手にした方々からは「迫力があり臨場感がある」「待った甲斐がある音質と新体験だ」「イヤホン、ヘッドホンと異なり圧迫感がなく気軽に大音量で聞ける」等、たくさん喜びの応援メッセージを頂く一方で、ご愛用頂いている方々から「長時間使用すると肩がこる」「装着した状態で耳を振ると音がズレてしまう」等の課題も頂きました。
これらのご意見から、この製品のコンセプトは耳を塞がず軽快に、迫力のある音量を周囲を気にせずに楽しむことができる「音」を実現することだと再認識するに至りました。
開発パートナーからの提案でButterfly NEOを開発
初代Butterfly Audioの改良か、新製品の開発か、思いあぐねていたところ、初代機の開発パートナーでエンジニアの小原氏から、超小型で低音から高音までフルレンジで再現できる新たなスピーカー(ドライバー)を開発したとの話があり、実際に試作品を試聴したところ、初代では8cm径あったスピーカーを4cm径以下で同等の音を出せる可能性が見えてきました。小型軽量化が出来れば、初代の肩掛け式から耳掛け式に出来る、それによって多くの課題がクリアできるかもしれない。DRD技術の採用を即決しました。
実際に初代では340gあった重さが60gになり、耳掛けにすることで音がズレることも無くなります。
Butterfly NEO製品デザイン
耳掛けタイプの試作を製作し、まず社内で何人かにその「音」を試聴してもらうと、見た目からは想像できない音質に驚いて「これ欲しい」という感想が聞けました。
初代と同様に低音を打ち消し合う仕組みから外部への音漏れも最小限に抑えられています。
試作機の動作確認が完了し、デザイナー(KOM&CO DESIGN 小牟田氏)に製品デザインを依頼しました。製品性能上、スピーカー背面(外部から見える部分)に複数の穴をあけて空気を通す必要がありますが、その部分をデザインで綺麗に処理して頂けました。
耳掛け部とヘッドバンド部については実績のあるデザイン形状を採用することで、スピーカー部分の構造に集中して構造設計を行いました。
耳を塞がないオープンイヤー型では、スピーカーの位置と開き具合の角度調整がポイントで、角度が浅いと耳を塞いでしまう、開きすぎると音の響き、迫力がなくなってしまう為で試行錯誤を繰り返して収納位置と使用位置2段階の角度を設定しました。
デバイスの性能と音質調整
「音」に話を戻します。小型小径のドライバーで大径に匹敵する低音を再生することが特徴であり、その為にデバイスの特性に合わせたアンプ特性の調整に時間を掛けておこないました。DRD技術(特許取得済)についての詳細説明は割愛しますが、小型軽量スピーカーシステムの低音域再生範囲を広げることと、低音再生特性の自在な調節を可能とすることを目的として開発された一般的なスピーカーとは異なる部材を組み合わせて構成されたデバイスであり、その最適なアプリケーションの一つがButterfly NEOの特長である耳元に近接し開放的なパーソナルスピーカーです。
試作機の評価を終えて、量産準備を開始
試作機を用いた様々な音源での検証、機構部の評価を完了し、現在量産に向けて金型製作、認証取得準備を進めています。7月26日よりアタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」のプロジェクトを公開しました。9月26日まで応援購入を募集しています。応援頂いたサポーターの皆様へのお届けは12月を予定しています。
プロジェクトURL:https://www.makuake.com/project/butterflyneo/
一般販売については未定ですが、MAKUAKE完了後の発売を計画しています。
【商品概要】
スピーカー(ドライバ)部分直径:φ34mm
質量:約60g
色:カッパー&グラファイト
充電池:リチウムイオン充電池
充電時間:約2時間
連続音楽再生時間: 約12時間(音量50%の条件にて)
電源:専用マグネット式USBケーブル
Bluetoothバージョン:5.3
プロファイル:AVRCP, A2DP,HSP,HFP,BR,EDR,BLE
コーデック:SBC, AAC
【会社概要】
社名:アイワ株式会社
本社所在地:東京都北区赤羽1-54-5メトロAIビル3階
代表取締役:三井知則
事業内容:電気・電子機械器具の設計開発販売
設立: 2017年4月
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