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ストーリーの著者は、読者でもあります

「法律って知らなかったらむっちゃ損するときがある」日本一の弁護士YouTuberが法律入門書『おとな六法』に込めた想いとは

著者: アトム法律事務所弁護士法人


 YouTubeのチャンネル登録者数150万人超。弁護士YouTuberとして日本一(※)の登録者を持つ岡野タケシ弁護士が、2023年9月25日(月)、初の法律入門書『おとな六法』を出版しました。

 (※YouTubeランキングサイト「ユーチュラ」を元に自社調べ)


 「質問きてた!」のフレーズで、視聴者からの法律に関する質問に答える動画で支持を得てきた著者。本書では、これまでに投稿してきた2000本以上の動画の中から、とくに人気の動画を100本セレクトし、さらに深く掘り下げた法律解説をしています。


 Amazonの本の総合ランキング1位(2023年9月25日付)、発売後即重版が決定し、すでに3万部突破と、注目を集めている本書。その裏側には、弁護士歴15年の著者が長年抱いてきた想いがありました。


 「法律って知らなかったらむっちゃ損するときがある」。



 今回のストーリーでは、弁護士YouTuber・岡野タケシが本書『おとな六法』に込めた想いを紹介します。


「息子が悪い友達に巻き込まれて事件を起こした」。弁護士に寄せられた相談から生まれた想い


 著者が代表を務めるアトム法律事務所は、主に交通事故と刑事事件を扱っている弁護士事務所です。15年間、刑事事件の加害者側からの相談を受ける中で、著者は何度ももどかしい思いをしてきました。


「お医者さんは『もっと食生活に気を付けたら病気にならなかったのに』みたいなシーンが多いと思うけど、弁護士もやっぱりそういうシーンがたくさんある」


 たとえば、「息子が悪い友達に巻き込まれて事件を起こした」といった相談。機密情報保持のため架空の事例になりますが、友達が飲食店でイタズラをして業務妨害をする現場に居合わせ、友達を積極的に止めずに、イタズラの様子を撮影してSNSに投稿した。こういったケースでも、逮捕されてしまう可能性があるのです。


 法律の世界には、「法の不知はこれを許さず」という言葉があります。「法律を知らないことを理由に、罪を免れることはできない」という意味です。たとえ犯罪になると知らなかったとしても、問答無用で逮捕され、有罪判決を受けてしまう――。そんな事例に接する中で、著者は以下のような思いを抱くようになりました。


「事件や事故が起こったあとだと取り返しがつかない。けれど、ちょっとでも法律のことに意識がいっているだけで回避できることってなにげに多い」



 しかし、法律は難しいイメージが強く、なかなか積極的に学ぼうという意欲がわきづらいこともまた事実です。


 法律の条文は、正確な内容にしようと書かれているため、どうしても文章が複雑になってしまいます。また、条文を読むだけでは理解が難しい概念もあり、それもまた法律を学ぶハードルを上げています。


 実際に著者自身も、22~23歳のときに弁護士を目指すようになるまでは、法律についてあまり知らなかったと言います。


 「法律を学ぶハードルが高いため、あまり法律を知らない人が多い。その結果、事件を起こしたり事故で損したりする人がいる」。この問題を解決するために、法律にもっと親しんでもらうためにはどうすればよいのか、著者は考え続けてきました。


YouTubeへの動画投稿を開始。試行錯誤して生まれたテーマは「大人から子供まで法律が100倍楽しくなる」。


 転機が訪れたのは2019年。知人からYouTubeが盛り上がっていることを教えられ、「自分を新しいステージに連れて行ってくれるかもしれない」と、著者はYouTubeへの参入を決めました。


 しかし、YouTubeのチャンネル登録者数もはじめのうちは伸び悩み、動画投稿は試行錯誤の連続でした。蝶ネクタイにタキシード姿で配信してみたり、時事問題や芸能人のトラブルについて法律的な解説をしてみたり……。


 そんな中で投稿したある動画が、ひとつの突破口となります。


「質問です。正当な理由があれば女子トイレ覗いても大丈夫ですか?」


 これは、著者のYouTubeのコメント欄に書き込まれた視聴者からの質問です。この質問に答えてみた動画が、視聴者から予想外に大好評だったのです。


 ちなみに、質問への回答は、「正当な理由があるなら大丈夫。だけど、正当な理由と認められるには、かなり厳格な要件を満たす必要がある。たとえば、『警察官が女子トイレに逃げ込んだ殺人犯を捕まえるため』とかなら、正当な理由になる」。


 さらに著者は、「そもそも法律の世界はバランスの世界。女子トイレを覗かれたことによって受ける不利益と、女子トイレを覗くことによって得られるメリットを天秤にかけ、メリットの方が明らかに大きいときは基本的には違法になることはない」と動画内で解説を続けます。


 この解説には「わかりやすい」「難しい言葉を使わずに説明しているからすごい」といったコメントが寄せられました。


×


 この動画は、弁護士1人では作れないものだったと著者は言います。なぜなら、法律を生業にしていると、この質問のような素朴な疑問は逆に浮かばなくなってしまうから。視聴者の発想を取り入れたうえで、専門知識をもとに法律を分かりやすいように解説する。それが、法律に親しんでもらうためのひとつの正解だったのです。


 以降、著者は「質問来てた!」のフレーズを使って法律に関する質問に回答するスタイルを確立していきます。「殴られたから殴り返したら犯罪ですか?」「学校で勝手にスマホを充電したら犯罪ですか?」。このような法律に関する素朴な質問に、寸劇をまじえて楽しく回答し、チャンネル登録者数を伸ばしていきました。


 チャンネルのテーマは、「大人から子供まで法律が100倍楽しくなる」


 大人も子供も難しく感じる法律を、わかりやすく・楽しく説明し、法律に親しみを持ってもらいたい。そんな想いで工夫を重ねて制作した動画は、幅広い層に支持されるようになりました。


 2021年には「YouTube国内ショート動画クリエーターランキング」の1位を獲得。2022年と2023年には「TikTok Creator Award」教育部門の最優秀賞を2年連続で受賞。また、著者が動画で用いる「質問来てた!」のフレーズは、多くのインフルエンサーが真似するネットミームにもなりました。


動画では語りきれない法律知識もある――。法律入門書『おとな六法』の制作を企画。


 YouTubeやTikTokへの動画投稿も軌道に乗りましたが、それでも著者にはひとつの課題がありました。


 著者が配信している動画は、1分未満のショート動画がほとんど。気軽に法律に触れてもらえるきっかけにはなりますが、この尺では解説しきれない法律知識も、どうしても出てきます。


 たとえば、「ウルトラマンが怪獣と戦う中で街を壊すのは犯罪ですか?」という質問。


 この質問の回答は、「街を壊すこと自体は、緊急避難に当たるので無罪。」になります。しかしながら、1分以内の尺では「緊急避難とは何か?」「どういうときに緊急避難が成立するのか?」は説明しきれません。


×


「法律にもっと親しめるようにしたい。けれど、ショート動画だけでは細かな法律知識まで伝えきれない……」


 その解決策として考えられたのが、「本を出すこと」です。


 本なら、動画よりも掘り下げた法律解説ができる。法律の条文や図表も入れることで、さらに理解を深めてもらうこともできる。著者はそのように考えました。


 法律にもっと親しんでもらうために、動画のライトな感じは失わず、大人も子供も楽しく学べるような本を作る。これは簡単なことではありませんでした。なぜなら、著者には弁護士としての実務経験がある以上、文章にしてしまうとどうしても専門的な解説に寄ってしまうからです。


 そこでヒントになったのは、やはり、視聴者からのコメントでした。


 YouTubeやTikTokに寄せられたコメントは、著者と動画配信スタッフが手分けして目を通しています。コメントの中には「これってどういう意味ですか?」「これも犯罪になるんですか?」というものもあり、それが手掛かりになったのです。


 著者がYouTubeやTikTokに動画を投稿するようになってから4年。視聴者とのコメント欄を通した会話で、著者のチャンネルは成長してきました。


 そして本書『おとな六法』も、視聴者からヒントをもらい、無事完成させることができたのです。この本は、視聴者との関係で作り上げた、まさにチャンネル4年間の集大成だと著者は言います。



 こうして出来上がった『おとな六法』は、予約開始時点から注目を集め、Amazonの「こどもの社会学習」「法律入門」といった複数のジャンルでベストセラーを獲得。予約殺到のため、発売前重版も決定しました。そして、発売日の9月25日にはAmazonの本の総合ランキングで1位を記録。発売後、すぐに重版も決定し、部数は早くも3万部を突破しています。


 ちなみに、本書のタイトル『おとな六法』には、「こどもがおとなになるための法律入門」という意味と、「すでに社会に出たおとなが読んでも楽しく学べる本」という意味が込められています。「大人から子供まで法律が100倍楽しくなる」。著者が大切にしてきた、チャンネルのテーマが込められたタイトルと言えます。


誰もが法律に親しみ、安心して生活を送れる社会へ。


 さらに、この本を出版することで、普段YouTubeやTikTokを視聴しない層にも、法律に親しんでもらうきっかけになればと著者は考えています。


 刑事事件や交通事故を数多く取り扱ってきた弁護士歴15年の著者の願い。それは、「多くの人が法律に親しみ、法律トラブルのない生活を送れること」


 『岡野タケシ弁護士【アトム法律事務所】』は、今後もYouTubeやTikTokへの動画投稿などを通して、法律をもっと親しめるような活動を続けていきます。



【書誌情報】


『おとな六法』

著者:岡野武志、アトム法律事務所

体裁:四六判 / 440ページ

定価:1,958円(本体1,780円+税)

ISBN:978-4-295-40877‐2

発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング (クロスメディアグループ株式会社)

発売日:2023年9月25日


【本件に関するお問い合わせ】

アトム法律事務所弁護士法人グループ レインメーカー株式会社

電話番号:03-5532-1810

メールアドレス:info@okanotakeshi.com


なお、取材・講演・コラボ依頼の企業様やクリエイター様は、こちらのフォームからお問い合わせください。

https://okanotakeshi.com/inquiry1/




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