海外企業向けマーケティング会社だったジャパニスタが、「水分補給」という普遍的な課題に着目し、「M2スマートボトル」を日本の皆様にお届けするまで
株式会社ジャパニスタは主に貿易事業を行っている会社です。中でもスマートプロダクトの企画・開発・販売に注力しています。もともとは海外企業向けマーケティング事業を目的に起業したのですが、様々な経緯があり、今の業務内容にたどり着きました。
スマートプロダクトというのは弊社が作った造語であり、「従来の製品がテクノロジーの要素を帯びることでまったく新しい価値が生まれる」と定義付けています。スマート◯◯といえば、スマートホーム、スマートリング、スマートウォッチなどの商品が思い浮かぶと思いますが、それらの商品に限らずあらゆるプロダクトがスマート化する(テクノロジーによる新しい価値の創出)余地があると考えています。
今回応援購入サイト「Makuake」上で先行販売を開始した『M2スマートボトル』もまさに典型的なスマートプロダクトだと思っています。それこそ従来の携帯電話(いわゆるガラケー)とスマートフォンが今やまったく別の商品として扱われているように、M2スマートボトルもいわゆる「水筒」や「タンブラー」など従来の商品とは一線を画したものだと考えています。
マーケティング会社が貿易事業に進出する理由
はじめまして、株式会社ジャパニスタの代表、小林と申します。
私はもともと広告・マーケティング業界で約20年近く働いていたのですが、海外企業の経営者と話す機会が多く、彼らの日本市場進出支援に専念するために会社を設立しました。
たくさんの海外企業と出会えば出会うほど、世界には私達日本人が知らない製品やサービスがまだまだたくさんあるという事実に気付かされます。日本に生まれ日本で過ごしているとほとんどのものがこの国にあるような気になりますが、それは錯覚であり、世界には我々が想像もしたことがないようなユニークでイノベーティブな製品がたくさんあると実感します。
日本の消費者へ自社の商品を届けたいという海外企業はたくさんいますが、実際に日本市場への参入を決断する企業はごく一部です。こんなにすばらしい商品なんだから日本に来たらヒットするだろうになと思ったことは何度もありますが、クライアントの日本進出を支援するというビジネスモデル上、日本市場進出を見送った企業に対してサポートできることはありませんでした。彼らが日本での事業展開を見送った理由は様々ですが、我々日本人が思う以上に言葉の壁、商習慣の壁は大きいようです。韓国など他のアジアの国々に進出していることを考えると、単純に経済規模だけで判断しているわけではないようです。
本当にすばらしい商品が日本にやって来ないのは、私達日本人にとっては不利益でしかないと考えています。もちろんメイド・イン・ジャパンは品質が高くすばらしい商品がたくさんありますが、海外商品が日本にやって来ないということはそもそも日本の消費者が選択肢を持てないということを意味します。彼らが日本にやって来ないのなら、私達ジャパニスタが代わりに日本の消費者へ商品を届けよう。そう考えるようになったのが、広告・マーケティング事業から貿易事業へ事業の軸を転換したきっかけでした。
非常に重要だが簡単ではない水分補給
私は20代の頃から持病で喘息を持っており、今も薬をもらうために定期的に病院に通っています。症状はけして深刻ではないのですが、喘息はこじらせたらアウトなので、再発させないように日常的に薬を服用する必要があります。薬を処方してもらうために医者と会っているようなものなので診察はすぐに終わるのですが、診察の最後に決まって言われる言葉があります。それが「水分補給をちゃんとするように」です。
正直なところ最初は深く考えず適当に聞き流していたのですが、よくよく調べてみると水分補給は非常に重要であり、かつ奥が深いです。人間の体の50〜75%は水分でできていると言われており(年齢や性別等によって異なる)、水分摂取を怠ると熱中症、脳梗塞、心筋梗塞などさまざまな健康障害のリスク要因になると言われています。
健康障害というと一部の特別な人達を思い浮かべるかもしれませんが、正しい水分摂取が求められるのは特定の年代というわけではなく、むしろ若い世代にとっても重要な習慣と言えます。正しい水分摂取がもたらす医学的な効果はインターネット上にもたくさんの関連記事があるのでそれらに譲りますが、水分摂取が十分でないために肌や髪が悪影響を受けたケース、逆に言うと水分摂取の習慣を確立することでダイエットやエイジングケアが上手くいったという話をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。事実、多くの女優やモデルがお勧めの美容法の一つとして定期的な水分摂取を挙げているのも、彼女たち自身が水分摂取の重要性を実感しているからではないかと思ってます。
これだけ重要な水分補給ですが、その重要性をちゃんと認識し、かつちゃんと水分補給している方というのはそれほど多くはないように思われます。私達は喉が乾いたら水を飲みますが、喉が渇いていないのに水を飲むのは簡単なようで意外と難しい行為です。
ご存知のように、今年の夏は猛暑続きでした。天気予報のコーナーで、アナウンサーや気象予報士が発する「こまめに水分を補給してください」という呼び掛けを何度も聞く機会がありました。秋になりこれから冬を迎えれば、アナウンサーや気象予報士が水分補給の重要性を訴えるケースは恐らくなくなるでしょう。寒くなっても、誰かが水分摂取の重要性を訴えなくなっても、定期的に水分摂取することが重要なのは既に述べた通りであり、自分自身で健康的な水分摂取の習慣を確立していく必要があります。
来日したメーカー社長と商談、その日のうちに日本市場における独占販売権を獲得
どうやったら健康的な水分補給の習慣を確立できるのか?水を飲む行為が大事なのは頭ではわかっていても、いざ習慣化を図ろうとするとけして簡単ではありません。そのような商品がないか海外メーカーのウェブサイトを徹底的にリサーチしましたが、なかなか理想的な商品は見つかりませんでした。ボトル内部にUVCライトを装着していて、ライトを当てることでボトル内部の殺菌を行うという商品はいくつかあったのですが、その機能は課題である水分摂取とは関係ありません。しばらくリサーチを続けていたのですが、やっとのことで水分摂取という課題解決に貢献できそうな商品(ボトル)を製造している会社のホームページを見つけることができました。それが今回応援購入サイトMakuake上で先行販売するに至ったM2スマートボトルです。
さっそくオンライン経由で問い合わせを行いました。担当者からすぐに返信があり、いくつか質問を繰り返すことで自分が探していたのはこの商品だという確信を持つに至りました。M2スマートボトルは水分摂取量を自動的に記録するだけでなく、スマホのアプリと連携してあらかじめ設定した目標水分摂取量への達成率を表示し、かつ定期的にアラートを出してくれます。この機能は従来のペットボトルでは絶対に実現できない機能であり、弊社が注力するスマートプロダクトの趣旨とも完全に一致します。とはいえ、実物を見てみないと何とも言えません。私はサンプル品(実際の製品)を一つ国際郵送で送ってもらうようにメーカーの担当者に依頼しました。
相手は海外のメーカーなのでサンプル一つ送ってもらうにも国際配送会社へ依頼する必要があり、国内ECサイトのように依頼して翌日には受け取りというわけにはいきません。サンプルが届くのを今か今かと待っていたのですが、そんな中担当者から連絡がありメッセージには「ちょうど別の担当者が日本へ行くことになったので、オフィスまでその者にサンプルを直接届けさせる」と書かれてました。もちろん断る理由などありません。二つ返事で了承し、それから数日後の訪問を迎えました。
弊社のオフィスまで来社してくれたのは2名でした。一人は年配の男性で、もう一人は若い女性でした。名刺交換し男性の肩書を見ると、そこにはGeneral Managerと記載されてました。日本の感覚だと上級幹部くらいの印象ですが、相手は中国のメーカーです。中国だとGeneral Managerは総経理なのでいわゆる社長に該当します。私は予想外にも社長本人から直接サンプルを受け取り、商品開発の経緯や既に販売実績のある海外マーケットでの状況について意見交換を行うことができました。商談の結果、その場で弊社が日本市場における独占販売権を獲得することが決定しました。メーカー企業のトップと日本で、しかも弊社オフィス内の会議室で直接会うことができたのは非常に幸運だったと思います。
適法性に加え、東京都・厚労省への確認のため、プロジェクトが度々延期
海外のメーカーとの交渉で最も大きなハードルが独占販売権の獲得ですが、思いがけず先方社長と直に会えたことで弊社がM2スマートボトルの正規販売代理店になることができました。この調子で順調にMakuakeでのプロジェクトを開始させた、ということはなく、プロジェクト開始までは何度も予想外の困難に直面することになります。ティザーサイトで事前に告知したプロジェクト開始日を何度も延期せざるをえませんでした。
海外から商品を日本国内に輸入する際、日本の法律に則っていくつかの認証が必要となります。必要な認証は商品によって異なるのですが、M2スマートボトルはアプリとの連携でBluetoothの技術を使用するのでBluetoothの検査を受ける必要がありました。またボトルの中身の液体を人が飲むという性質上、食品衛生法の検査も必要となりました。Bluetoothも食品衛生法も既に多くの事例があるため、行政が指定する専門の検査機関へ依頼し、検査をたんたんと進めてもらうだけです。
M2スマートボトルは水分摂取量の記録やアラート以外にもたくさんの機能を備えていますが、その中の一つに「月経周期リマインダー」というものがあります。こちらは女性向けの機能であり、前回の生理周期の情報を基に一般的なサイクルにならって次の予測生理周期をTFTタッチスクリーン(蓋)やアプリに表示するというものです。この機能が作られた背景として、生理期間中は体内の水分が失われやすい状態のため、いつも異常に水分補給を重要してほしいという意図があります。
この「月経周期リマインダー」ですが、プロジェクト開始の準備を進める過程で、外部から医療機器に該当するのではという指摘を受けました。医療機器の輸入、取り扱いは法的な規制等もあり、専門の会社以外が取り扱うのは実質的に不可能です。当然弊社にはそのような資格もノウハウもありません。販売を開始するには医療機器ではないというお墨付きを得る必要があり、管轄する東京都薬務課へ電話しました。私としては商品の概要を説明すればすぐに医療機器ではないと言ってもらえるものとばかり思っていたのですが、電話に出た担当者の反応は煮えきらないものでした。電話では判断できないということで、商品を持って東京都庁まで直接伺うことになりました。
新宿にある都庁は48階と45階からなる大きな高層建物で外からは何度も見たことがあるのですが、実際に中に入るのは初めての経験でした。指定された日時に指定された場所に出向き、薬務課の担当者に対して商品の説明を行いました。直接説明すれば、これが医療器具ではないことをすぐに理解してもらえるはずだ。そのような期待を抱いて都庁に赴いたのですが、残念ながら担当者が即答することはありませんでした。「確認するのでここでお待ち下さい」と言い残して席を外す担当者。10分、20分、30分と時間だけが流れていきます。しかしながら、なかなか担当者は現れません。結局1時間近くは待たされたでしょうか?現れた担当者は待ちくたびれた私に向かってこう告げました。
「結論が出ませんでしたので後日電話します。今日はお帰り下さい」
都庁の薬務課に直接伺いながら医療器具ではないことの言質を得られなかったことは、私を大いに不安にさせました。医療器具ではないというお墨付きがなければ、この商品を販売することはできません。M2スマートボトルのような機能を持ったユニークな商品は過去に例がなかったはずなので簡単には結論が出せなかったのだと思いますが、このままだと本当にお蔵入りになるかもしれないと思い始めました。私にできることは担当者からの電話を待つことだけ。その間に当初設定したプロジェクト開始日を数週間先に延期するという判断をせざるをえませんでした。延期はまだいいほうで、ひょっとするとこの商品は日本で販売できないかもしれないという最悪のケースすら頭をよぎりました。
やっとのことで東京都薬務課の担当者から電話があり、"商品本体"については医療器具に当たらないという回答を頂きました。これでM2スマートボトルのプロジェクトを開始できる。そう思ったのもつかの間、担当者の話には続きがありました。M2スマートボトルはアプリと連動しているのですが、東京都薬務課の判断はボトル本体に対してであり、アプリが医療プログラムに当たるかどうかは厚生労働省の管轄なのでそちらへ連絡してほしいとのことでした。私は振り出しに戻ったような徒労感に襲われました。もちろん再度プロジェクトの開始日を今度は開始日未定に修正せざるをえませんでした。
医療プログラムに関する管轄は厚生労働省の監視指導麻薬対策課という部署になります。所定の用紙に商品の情報を記載し、それを指定されたメールアドレスに送信しました。二、三日経っても何の返信もありません。まさか自分の人生で麻薬対策課からの連絡を心待ちにすることになるとは、思ってもみませんでした。こちらから催促のメールを出すと商品に関する質問が戻ってきました。ちゃんと商品を取り扱ってもらっていることに安堵しつつ、質問の回答をすぐに返信しました。最後のメールが届いたのは最初にメールを送付してから10日後のことでした。その時私は地下鉄で移動中だったのですが、スマホでメールを確認したところ「医療機器に該当しないと判断します」という文面が目に飛び込んできました。電車の中にもかかわらず、思わずガッツポーズしていました。M2スマートボトルの販売を阻害するすべての要素がなくなった瞬間であり、正式に日本国内への輸入・販売が決まった瞬間でもあったからです。
水分補給の重要性を認識し、習慣化の確立を
10月19日、応援購入サイト『Makuake』にてM2スマートボトルのプロジェクトをスタートさせました。
M2スマートボトルは身長や体重、運動量などの情報を専用アプリに入力すると、適切な飲水量を提案してくれます。ただ目標飲水量を設定するだけでなくスマホの通知やボトルの振動で定期的な水分補給を促してくれます。仕事や遊びに夢中の時は定期的な水分摂取を忘れがちですが、この機能が水分摂取の習慣化を強力にサポートします。
ボトル内部にはセンサーがついていて、その日どの程度水分摂取したかが目標飲水量までの達成率として蓋の部分にあるTFTタッチスクリーンに表示されます。自分ではかなり飲んでいるつもりでも達成率9%とかだったりするので、必要な水分摂取を行うことが以下に簡単ではないか、水分摂取が足りないかを使っていると実感します。
ほかにも「水温表示機能」や「ポモドーロ テクニック(仕事を 25 分ずつのセッションに分け、そのあいだに短い休憩をはさんで行う時間管理術)」など様々な機能があるのですが、個人的にお勧めしたいのがTFTタッチスクリーンです。スマホのようにお気に入りの写真を壁紙として表示することが可能です。私は家族の写真を表示させてますが、人によってはペットだったり、または推しのアイドルだったりするのかもしれません。世界で一つしかないマイボトルとして愛着が湧いてくればどこにでも持ち歩くようになり、その結果水分摂取の習慣化に一層役立つのではと思ってます。
応援購入サイト『Makuake』でのキャンペーンは11月19日まで実施予定です。
プロジェクトタイトル:【アプリ連携した次世代スマートボトル】あなたの水分摂取習慣を徹底的にサポート
プロジェクトURL: https://www.makuake.com/project/m2smartbottle/
プロジェクト期間:2023/10/19 - 2023/11/19
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