「“人”が事業を発展させてきた。」事業責任者が語る、人事評価ナビゲーターに込められた思い
株式会社日本経営が提供する人事評価ナビゲーターは、業界トップクラスの低価格で導入できる、シンプルで使いやすいシステムです。人事評価制度の活用の幅を広げ、運用の効率化を実現できます。
人事コンサルを通じてこれまで培ってきた経験やノウハウを詰め込んで開発されており、様々なクラウドサービスと比較しても、サービスの質・価格・フォロー体制において、確かな価値を提供しております。本当に必要な機能を適正な価格でお届けし、中小企業に人的資本経営を進めることをご支援していきたいという想いが込められています。
今回は、事業責任者の高園忠助に、人事評価ナビゲーター誕生の秘話や製品開発に込めた思いについて聞きました。
コンサルティングを通じて感じたクライアント側の作業負担
私は株式会社日本経営に入社以来、組織人事コンサルタントとして様々な経営に関わってきました。等級制度・人事評価制度・賃金制度など人事制度の構築にも数多く関わってきました。
人事制度構築のコンサルティングが終了する際に、納品物として人事制度に関するデータファイルをクライアントにお渡ししています。その中に人事評価表というツールがあるのですが、これはExcelでお渡ししていたんですね。そのなかで、クライアントや社内からこんな声が挙がっていました。
「Excelや紙データだと管理が煩雑で大変だ。」
「評価表をシステム上で管理することで、運用する際の作業負担を軽減できないか。」
人事評価制度の運用課題と、新システムの開発への挑戦
人事制度の構築を行った段階でコンサルティングとしては一区切りを迎えますが、クライアントはそこからがスタートなんですね。そこから毎期、人事評価制度を運用するわけですが、紙やExcelだと、集計や情報管理の運用がとにかく大変で。これらの課題に対する改善策として、人事評価を集計したり管理したりするシステムがあれば、お役に立てるのではと感じていました。
当時の上司とは、二人でよくこんな話をしていました。
「評価結果の集計や管理に特化したシステムを作れないだろうか。」
「それもシンプルで簡単なものがいい。マニュアルがないと使えないようだと、返って不便さが増してしまう。」
「儲けは考えないで、低価格なものでいこう。」
当時の私は、福岡オフィスの立ち上げに参画していた頃でした。私を含む4人のコンサルタントとアシスタントが1~2名いる程度の規模で、私以外はコンサルティング経験が5年に満たないメンバーばかり。オフィスを開設して2年目の頃でしたので、コンサルティング事業の軌道化もしなければならないなか、並行して新事業を立ち上げる余裕などありません。
しかし、どうにかしてクライアントの運用課題を解決したいと思っていましたので、ここは私がと思い、取り組ませてもらうことになりました。こうして、まずは私一人から人事評価システムの開発がスタートしたのです。
事業の立ち上げを支えた存在
開発、そして事業化に取り組むことになったものの、当時の私はコンサルティング業務にも取り組む必要があり、こちらでも成果を出す必要がありました。社内にシステム開発に知見のある人は少なく、なんとか試行錯誤しているような状況でしたが、どうにか開発を終え、事業をリリースすることができました。2015年10月のことです。
ちょうどその頃、新川紗耶可が新卒で入社してきました。新川には、はじめコンサルタントの周辺業務を手伝ってもらっていましたが、リリースのタイミングで人事評価ナビゲーターの事業で関わってもらうようになりました。
とはいえ、新川は専門学校を卒業して入社したばかりの新人です。事業化といってもあまりピンときていなかったところもありました。上司である私もわからないことだらけの事業に巻き込まれたわけですから、色々と不安が多かったのも無理はないかもしれません。
そんななか、新川に大きく変化が訪れる出来事がありました。それは人事評価ナビゲーターをリリースして1年半が経過した頃、私がある医療機関に出向することになったのです。私が留守の間、この事業の運営を彼女一人で担ってもらう必要がありました。そのときをきっかけに「自分がこの事業をどうにかしないといけない」という覚悟のようなものが固まったようで、不在中の間、どうにかしてこの事業を維持し続けてくれました。当時、新川は若干22歳。正直、このコミットメントは期待以上でした。そこからは、構想がカタチになり始めていき、整えていくべきところが整っていきました。今振り返ってみると、このことが事業化につながるきっかけだったのだと思います。今では管理職として、チームメンバーとともに、製品の開発や事業全体の管理的側面を担当してくれています。
人事評価ナビゲーターの開発背景。顧客の声との葛藤とコンセプトの維持
リリース当初のエピソードとして、顧客や社内の声との対峙についても触れておきたいと思います。リリース当初、人事評価ナビゲーターはコンサルティングを実施させていただいたクライアントを中心にご利用いただいていました。そうすると、ユーザーからも社内の担当コンサルタントからも様々な声が寄せられました。
「使いづらい箇所があるから改善してほしい」「こうした機能を付けてほしい」「この機能改修が無いならもう使わない」など。満足いただいている声もありましたが、こうした厳しい声や要望を頂くこともありました。
私たちは、こうした声を聴いて、機能改修を検討するのですが、あえて改修しないこともあります。なぜならば、そのユーザー固有のニーズなのか、全ユーザーにもある程度共通するニーズなのかを見極める必要があるからです。意外かもしれませんが、こういったサービスはプロダクトアウトで開発することも少なくありません。例えばスマートフォンも誰かに「欲しい」と言われて作ったわけではなく、「こういうものがあったらきっと社会はよくなるはずだ」という発想、つまりプロダクトアウトで作られています。本当に欲しいものが何かは、顧客自身も分かっていないものだったりします。
また闇雲に機能改修をしていけば、いずれどこかでそれは価格に反映させざるを得なくなります。改修した機能がクライアントの想定と違っていたら、それはコストパフォーマンスが合わなくなります。ユーザーや社内からの声との葛藤のなか、「“ちょうどいい”製品をお届けする」をコンセプトに、機能拡充の是非を判断してきました。人事評価ナビゲーターはリリース当初から今日に至るまで、業界トップクラスの低価格でお届けしているサービスですが、これにはこうした思いもありました。
事業の飛躍を支えた存在
製品開発と並行して、社内のコンサルタントに協力してもらいながら、徐々に契約数を伸ばしていました。そんななか、一層製品の周知と販促を広めていきたいと思い、営業職の採用にも力を入れていました。
そして2021年、営業職として森田敬太が入社してくれました。彼は、前職でマーケティング・セールスの両方を経験し、友人と会社を起業し経営してきた人材です。最終面接でも役員相手に「私が入ったら絶対に売れます。売れる気しかしません。」と言い切るほどガッツのある人物でした。根拠なくガッツがあるだけでなく、人事評価ナビゲーターについて、十分すぎるほど研究し尽くしていたのです。その事業拡大に向けたプランを、徹底的にプレゼンテーションをしてくれたので、採用しない理由はまずありませんでした。
彼なら必ず成果を出してくれると確信しました。入社後は前職のマーケティングや営業の知識を活かして、マーケティング、ブランディング、セールスモデルの構築、セールスパーソンの育成など数多くの取り組みを推進してくれました。これら数々の取り組みによって、彼が入社してから2年間で、ユーザーが加速度的に増えていきました。そして今もなお、これは加速中です。
今思うと、彼の入社は事業が飛躍するターニングポイントだったと考えています。今後も、パートナー制度の推進や展示会への出展など通じて、多くの企業様との繋がりが広がっていくと確信しています。
人材育成・事業成長・クライアントへの価値提供の循環で企業として発展していく
これまでを振り返ってみると、はじめは私一人で開発し、そこから少しずつ広げてきた人事評価ナビゲーターですが、新川のコミットメントが事業化する第1のターニングポイント、森田の入社が事業を飛躍的に成長させる第2のターニングポイントだったと思います。
今回は2人のキーパーソンを紹介させて頂きましたが、他にも多くのメンバーが、クライアントの発展のためにこのサービスに関わってくれています。第3のターニングポイントが訪れる日も遠くないでしょう。
クライアントの役に立つことを考え、そのために何ができるかを考えて創る。それを事業になるように育てる。そしてその事業の成長ととともに、事業に関わった人も育っていく。クライアントの役に立つことを追求していれば、結果として人も事業も成長させてもらえるのだと実感しました。人を軸に仕事をしている組織人事コンサルタントとして、これ以上の喜びはありません。今後も、クライアントの経営発展のため、より良いサービスを提供できるよう努めてまいります。
製品HPはこちら:https://hyoka-navi.nkgr.co.jp/
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