竹炭インテリアで社会的課題の「竹害」を解決したい!株式会社TAKESUMI設立からこれまでの軌跡。
株式会社TAKESUMI 代表取締役副社長 南 眞紀
株式会社TAKESUMIは、竹害という社会的課題の解決を目指して2016年1月に設立されました。同社設立から4年が経過した今、代表取締役副社長の南 眞紀に株式会社TAKESUMI及び同社設立からこれまでの軌跡について、インタビューをしました。
――― 自己紹介をお願いします。
株式会社TAKESUMIの代表取締役副社長の南 眞紀です。普段は、”竹炭クリエーター”として、竹炭を用いたアクセサリーやインテリアを制作するアーティスト活動をしています。TAKESUMIが展開する竹炭インテリア事業では、デザインから制作までの責任者をしています。
また、株式会社MDPというデザイン会社の社長も兼任しており、同社は今年で設立20年目になります。同社ではWEB制作、ネットショップの制作や運営、商品企画、パッケージデザイン、店舗プロデュースなどを手掛けています。
振り返れば、この会社で、過去に竹炭の商品企画をはじめたことで、竹炭との長い年月が始まりましたね。
――― 竹炭インテリアとは、どのようなものですか?
竹炭インテリアは、プリザーブド・フラワーであったり、アーティフィシャル・フラワーという生花のような造花や最近流行りの多肉植物を一緒にアレンジをしたり、竹炭と主にお花を合わせてアートにしたものです。
皆様に竹炭をインテリアとしてお楽しみいただきたいと思い、制作を開始したんです。
――― どうして竹炭を使ったインテリアを作ろうと思ったのですか?
約30年前に、竹炭ブームがあったのですが、その当時、竹炭は枕にされたり、ご飯を炊く時に入れられたりというような使われ方をしていました。
私自身は竹炭の形が好きだったので、この形を生かして何かを組み合わせ、新しいものができないかと思っていたので、最初はラインストーンやシルバーアクセサリーを竹炭に組み合わせたアクセサリーを作りました。
ある日、竹炭を花材と組み合わせ、花瓶に活けてお店に飾ったところ、親しいお花の先生から「これは素晴らしい。」と褒められ、そこから本格的に竹炭インテリアを作るようになりました。
――― 株式会社TAKESUMIについて教えていただけませんか?
株式会式TAKESUMIは2015年の1月に設立されました。
日本には「竹害」という社会問題があります。「竹害」とは、生命力の強い竹林が日本の里山を侵食し、その結果、生態系の単純化や土砂崩れが起きやすくなるという社会的課題です。
TAKESUMIでは、この「竹害」を改善したいという社会貢献の気持ちとともに、ECサイトを通じて、竹炭インテリア・ブランド「TAKESUMI」をご提供しています。
竹炭インテリア・ブランド「TAKESUMI」が提供する竹炭インテリアとは、日本の炭焼き職人が丁寧に焼き上げた最高級の竹炭に、先ほど申し上げた綺麗なプリザーブド・フラワーやアーティフィシャル・フラワーのようなお花や水引など様々な装飾を合わせたインテリアです。
竹炭には消臭効果や調湿効果などもありますので、竹炭インテリア・ブランド「TAKESUMI」は、デザイン性、機能性と、「竹害」の社会的課題を解決したいという社会性の3つの切り口がある竹炭インテリアとなっています。
現在、「TAKESUMI」では、胡蝶蘭など祝い花のような贈答品用の竹炭インテリア「祝い竹炭」と、ご家庭やオフィスに置くことができる竹炭インテリア「飾り竹炭」の2つのシリーズをご提供しています。
――― 竹炭と南さんの出会いについて、教えてもらえませんか?
炭化装置という炭を作る機械があるのですが、約23年前にその機械と出会ったことがきっかけですね。当時、成長速度が速く、産業廃棄物となっていた竹をどのように利用できるかを考えて、ゼロ・エミッション(排出)企画を進めていました。その炭化装置で竹を焼いてもらい、様々な竹炭商品を作り始めたのが、竹炭との出会いになります。
それ以来、竹炭関連で仕事を続けています。有名百貨店やイベント、各店舗などで竹炭インテリア教室を開催することもありますし、竹害と竹炭の使い方などをイベント、勉強会、それこそ発明学会などでお話しさせていただいたこともありましたね。
おかげさまで、私が、”竹炭クリエーター”として制作した竹炭インテリアは、ホテルから旅館、飲食店、ジュエリー会社の贈答品、ブライダル、イベントの装飾やギフトとして、様々なスペースや贈り物として、20年以上もご愛顧いただいてきています。
今までの竹炭インテリアの展示場所は飲食店の装飾が多いですが、渋谷のクレストンホテル様は、ホテルの全室に10年以上竹炭インテリアを飾っていただいています。また、日本各地の旅館のロビーやお部屋、カフェバー、銀座のクラブなどにもインテリアとしてご利用いただいています。
――― 「竹害」とTAKESUMIの活動について教えてもらえませんか?
「竹害」とは生命力の強い竹が繁殖し、山を荒らすことです。竹は1日で約2,3メートル伸びるほど成長が早く、繁殖力がすごく強いため、竹の整備をしないと、浅く根を張り、地すべりを引き起こします。「竹害」は社会的な問題ですが、特に静岡県では、今年に入り約3倍竹が増えています。
株式会社TAKESUMIは、少しでも多くの竹を利用して何かできないか、「竹害」から日本の里山を守りたいという考えの元に始めた会社です。
繁殖力の強く、生態系に影響を及ぼしている竹を使用した竹炭インテリアを楽しんでいただき、より多くの方にこの商品をご利用していただくことが、竹を少しでも減らすことに繋がるため、この「竹害」という社会課題に貢献できると考えています。
「竹害」という社会課題があること自体がまだまだ知られていません。そのため、この竹炭インテリア「TAKESUMI」を通じて、「竹害」を多くの人たちに知ってもらいたいと考えています。
――― 「TAKESUMI」の制作秘話を教えてもらえませんか?
TAKESUMIの創業当初はインテリアとして扱える、質の良い竹炭の調達に苦労しました。先ほど申し上げた通り、竹炭には様々な焼き方があります。いくつかの炭屋さんに注文をし、職人の方に焼いていただいたのですが、インテリアとして扱える竹炭が全体の1割にも満たない状況でした。
また、お客様へのお届け中に竹炭が折れてしまわないように、商品の梱包も工夫し、何度も事前に配送のテストをしたのですが、折れてしまうことが多くありました。事前の配送テストに何度も失敗し、とても苦労しましたが、工夫を繰り返すことで、何とか問題なく全国配送できるまでに安定させることができました。
竹炭が作られる過程において、職人さんが時間をかけて、竹を伐採するところから最終的に竹炭が焼きあがるまでに、丁寧に作業をしてくれています。私は、竹炭を作ってくれた職人さんの想いを無駄にすることなく、いかに皆さんに良い形でお届けしようかと考えながら、一つずつ気持ちを込めて作っています。少しでも多くの竹を使えるように、少しでも多くお客様にお届けし、喜んでいただけるように、一つずつ心を込めて、インテリアの裏側まで手をかけて作っています。
「TAKESUMI」制作のときに一番意識しているのは、バランスになります。しっかりとしたバランスで、お花が入っているかどうかを入念に確認して、お届け後に梱包を外しても、できる限りそのバランスが崩れないように調節し、丁寧に、慎重に梱包しています。また、竹炭は加工をしていないので、衝撃や温度差、振動で折れてしまうことがあります。制作中も常に折れないように気を配りながら作業をしています。
――― 「祝い竹炭」について教えてください。
「祝い竹炭」は、開店、ご就任、移転、新築、ご結婚、上場など様々なお祝いのシーンにご利用いただけるインテリアです。一般企業はもちろん、個人の方にも幅広くご利用いただいております。
一般的には、何かお祝い事があった際には胡蝶蘭を送ると思います。しかし、生花である胡蝶蘭だと、水やりや枯れてしまった時の廃棄処理のような管理作業にも手間がかかるという声をよく聞きます。
そこで、管理に手がかからない竹炭を利用して、何かお祝いものを作ることができないかと模索していたところ、ちょうど古来中国では、竹炭がお祝いの時に使われていることを知り、管理の手間がかからない新しいお祝いの形として、「祝い竹炭」の制作を始めました。
商品ごとについてもご説明をしたいと思いますが、私は、4つの商品全てがおすすめできますね。
中でもお手軽な大きさでご利用できるものは「華あかり」です。華やかさをイメージするのは「華あび」や「華ひかり」となり、中でも「華ひかり」は、高さが一番高く、ゴールドの花器になるため、インパクトがあります。「華めく」は、現在のところ一番大きいサイズの商品になるので、広めのスペースでご利用いただく場合は、この商品がおすすめとなります。
「華あび」は、胡蝶蘭を使い、華やかさを演出し、幸せが飛んでくるというような意味の胡蝶蘭で、贈る方の「幸せを願う」心を表し、制作したものになります。
エステ、ネイルサロンのような美容関係のお店からご依頼された時に考えたもので、女性的な上品さ、華やかさをイメージし、エステサロンのドレーブのかかったカーテンに似合うインテリアのイメージで制作しました。
また、ギリシャの神殿を思い、美の女神もイメージしています。日光浴のように華を浴び、幸せに導かれるイメージを「華あび」という言葉にしたインテリアです。
「華ひかり」は、希望や親しみやすいなどの花言葉を持つガーベラを利用し、「たくさんのお客様に来ていただき、光り輝く未来」という意味を込めています。
ゴールドの器が希望の輝きを照らし、色を抑えたアート色のガーベラが誠実さや困難、様々な場面をイメージし、常に、オレンジの希望が乗り越えられる明るい明日を照らしています。
明日に輝く光をあてるイメージで「華ひかり」という言葉にしたインテリアです。スリムですが、高さがあり、ゴールドが高級感を演出するインテリアとなります。
「華あかり」は、鮮やかな黄色のガーベラと水引を使用しており、「新しい環境を明るく照らし、繁栄を願う」という意味を込めています。
シンプルな白い花器が新しいまっ白な道を表し、大きな黄色い花が希望を開き、人を照らし、繁栄を導く、そんな未来にあかりを照らすイメージを「華あかり」という言葉にしたインテリアです。
「華めく」は、高貴さや気品を意味するピンクの大きなダリアと水引を使用しております。
サイズとしては、「祝い竹炭」の中で一番大きく、「華やかに繁栄の時を刻む」という願いを込めています。
「華あかり」より大きなまっ白な器は、白いヨーロッパのお城をイメージし、お城の中の高貴な婦人をダリアにイメージしました。気高く、華やかに長い繁栄の時を刻んでいくことを「華めく」という言葉にしたインテリアです。
――― 「飾り竹炭」について教えてもらえませんか?
「飾り竹炭」とは、機能性、デザイン性、社会性を兼ね備えた、ご家庭やオフィスに置くことができる竹炭インテリアです。アート性を高めたデザインから贈り物に最適なサイズまで、他にはない、あなただけの贈り物をテーマとして、「飾り竹炭」は生まれました。
「飾り竹炭」は、ギフトとしてご利用していただくことが多く、ご結婚のお祝い、記念日や大切な人へのプレゼントを贈りたい方におすすめとなります。「何か他にない、特別なものを大切な人に贈りたい」という方は多いと思いますので、そのような方に向けた商品です。
商品ごとについてもご説明をしたいと思いますが、私のオススメは「苔庭」と「縁側」ですね。日常生活の中に飾ることで、癒やされていただきたい商品です。
もちろん、竹炭には電磁波吸着効果があるため、パソコン周りに置いてご利用していただくこともできますし、ジオラマ風に飾ってご利用いただくこともできます。また、竹炭の中にオアシスが入っておりますので、竹炭の内側にアロマなどの香りを染み込ませていただくと香りも楽しむことができます。楽しんで飾っていただけるインテリアが、この「飾り竹炭」です。
「苔庭」は、竹炭の筒の中にプリザーブドの苔が入っているインテリアです。苔は、筒の中に丁寧に少しずつ植えられています。
こんもりと丸みを作るようにしていますが、苔がいっぱいに植えられたところで、割れてしまうこともあり、小さくても地味に手間、暇かけられた一品となります。
和洋の器やお盆、ミニチュアや玉砂利などと合わせて、ジオラマ風に飾ってお楽しみいたこともできますし、パソコン周りに置いて、お仕事の合間の癒しのインテリアとしてもご利用いただけます。
「縁側」は、竹炭の筒とアーティフィシャル・フラワーの多肉を合わせたものです。田舎のおばあちゃんの家の縁側から見える庭に置かれた多肉たちをイメージして、縁側というネーミングにしました。
こちらも和洋の器やお盆、ミニチュアや玉砂利などと合わせて飾っていただくことで、こちらも癒しのインテリアとしてご利用いただけます。
「祝いの心 水引」は、竹炭にお祝いで使われる水引、プリザーブド・フラワーやアーティフィシャル・グリーンの多肉植物などを組み合わせたインテリアです。のし袋に使われる水引のアートな美しさを竹炭に活かし、祝いの心を伝えたいことから生まれました。
水引の美しい発色や重なり合う曲線のハーモニーでお祝いを演出し、身を守ってくれる水晶を加えるなど、風水的に気を高め、お祝いの場を演出するインテリアのひとつとできるように制作しました。
「花飾り」は、竹炭筒と人気のプリザーブド・フラワーのローズを合わせたインテリアです。情熱と高貴な赤、金運とお客様を迎える黄、静寂と鎮静の青、可憐さと女性らしさを表すピンクの4色のご用意があります。
プリザーブド・フラワーは、ひとつずつ丁寧に十字止めをし、ばらの花びらも手作業で一枚ずつ開いて形を整えています。生花をお見舞いに持っていけなくなった際に、入院中の味気ないベッドの周りを彩り、少しでも明るい気持ちになっていただきたい思いから生まれた商品になります。
赤とピンクのばらは、結婚式のお祝いやお誕生日のお祝いによくご利用いただいております。
「TAKESUMI COLLECTION」は、厳選された1点物のオリジナル作品のコレクションです。1作品につき1名しかご購入いただけないため、特別な方への贈り物として、ご利用いただける商品となっております。
また、当社のホームページを訪れてくださった方が、ギャラリーを覗くように作品を楽しんでいただけるよう、作品数を増やしていきたいと思っております。
――― 最後にメッセージをお願いします。
私が竹炭インテリアを始めてから約20年、株式会社TAKESUMIとしての活動を始めてからは約5年となり、ここまでの道のりはとても長いものでした。
今後ですが、現在の「祝い竹炭」よりも更に大きなサイズのものを制作したいと考えています。お客様の中には、胡蝶蘭よりも大きいインパクトのあるものを希望されている方もいらっしゃいます。今までも特別にオリジナルで制作することはありましたが、今後はサイズの大きな商品も、「祝い竹炭」のラインナップにも加えられたらと考えています。
また、竹炭インテリアを作ってみたい方のためにも、ワークショップなども積極的に開催していきたいと考えています。
おかげさまで、最近は「TAKESUMI」が徐々に認知されてきております。私たちは、少しでも多くの方に当社の竹炭インテリア「TAKESUMI」をご利用していただくことで、日本独特の「竹害」という社会課題が解決してほしいと考えています。
何かお祝い事があった際、もしくは、誰かに贈り物をする際には、株式会社TAKESUMIの竹炭インテリアを思い出していただけたらと思います。贈り物として喜ばれるだけでなく、ほんの少しだけかもしれませんが、世の中がよくなると思いますよ。
<ご紹介>
ECサイト「祝い竹炭」 胡蝶蘭など祝い花のような贈答品用の竹炭インテリア
ECサイト「飾り竹炭」 ご家庭やオフィスに置くことができる竹炭インテリア
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