ハーブをもっと手軽な存在に!和製ハーブ「クロモジ」を使った、老舗企業の新たな挑戦
養命酒製造㈱が長年、国内で採取できる和製ハーブの一つとして注目し、研究を進めてきたクロモジ。このクロモジエキスを使用した「養命酒製造 のど飴」が、2020年9月より名称・パッケージを「養命酒製造クロモジのど飴」にリニューアルし、新登場します。
今回は本商品の誕生秘話から名称・パッケージのリニューアルまで、開発を担当されたマーケティング部の松村知美さんにお話を伺います。
担当者プロフィール
前職では漬物メーカーでコンビニやスーパーへ野菜にこだわった惣菜のレシピ開発を担当。「漬け込む」・「健康志向の商品」という点に「養命酒」との共通点を見出し、入社。現在はマーケティング部商品開発グループで、お客様の生活への貢献を目指した食品やお酒の開発を行っている。
「趣味の旅行をするときは、国内外問わずスーパーを巡ることがルーティーンです。のど飴売場を観察していた時、のど飴と他の菓子類を比べてみると、付加価値と価格が少し高い商品が多くあることに気づきました。味はもちろんですが、商品価値を訴求することが大事だなと気づきました。」と松村さん。
元々食べることが好きで、特に健康志向の商品に興味があったそうです。プライベートでもつい売場を観察するという、勉強熱心な担当者の想いが詰まった「養命酒製造クロモジのど飴」。
早速、誕生秘話について伺いました。
クロモジを手軽に美味しく!をコンセプトにした商品。美味しい味作りに一番苦労しました…
■クロモジの魅力とは?
クロモジとはクスノキ科の落葉低木です。ハーブと聞くと西洋・中国のイメージがありますが、クロモジは和製ハーブで、北海道の南から九州まで日本全国に自生しています。
まだあまり聞きなれない…という方も多いかもしれませんが、実は私たちの生活の中で既に取り入れられています。よい香りがする枝葉は煮出してお茶にしたり、アロマとしても楽しまれたりしています。また和菓子に添えられる高級楊枝としても利用されています。
■養命酒製造㈱の取組み
当社がクロモジについて長年研究を重ねてきたところ、植物としての様々な可能性についても発見しました。
そこで、文化・産業の両面から魅力のあるクロモジの魅力を広めていくために、2019年に研究団体や自治体・企業法人と「クロモジ研究会」を発足。2020年にはクロモジの”世の中化”を専任する部署として「クロモジ推進室」を新設し、クロモジの魅力を伝えていくこととなりました。
そしてこのクロモジをより手軽に・楽しく摂ってもらいたいという思いから、クロモジを使用した製品の商品化が決まったのです。
■クロモジを伝える商品とは…
商品化にあたりまずは、クロモジの枝を煮出して抽出したエキス(以下、クロモジエキス)を配合する商品の形態について検討しました。
クロモジエキスをどんなシーンでも楽しんで喫食してもらえるよう検討した結果、お口の中で長く楽しんでいただける、のど飴という形態に着目。
商品の形態が決まり、いよいよレシピ作りが始まります。レシピ作りでは、クロモジエキスの味と相性の良いフレーバー探しにとても苦労しました。
開発当初は健康的なイメージも高く、クロモジの色合いとも似ているという点から黒酢に着目しました。しかし試作品を口にしたところ黒酢の酸味がクロモジエキスと合わず、微妙な味わいに…。
黒酢のど飴で途方に暮れていた時、以前に当社で開催したキャンペーンの景品となっていた、「養命酒風味オリジナルキャンディ」の存在を思い出しました。
試食してみたところ効果感のある味わいが良かったため、この味をヒントに、養命酒風味を目指したフレーバー探しが始まりました。そして当初のコンセプト立案から半年以上かけてようやく、ふくよかな甘みを持つ黒蜜や蜂蜜がクロモジエキスの味と相性が良いことを発見!発売に向けて大きな一歩を踏み出せました!
フレーバーは確定したものの、一回目の試作品は味の面で満足いくものができず、正直不安で…。試作を重ねてやっと、試食をした社員からも「懐かしくて美味しい味」といった好意的な声があがる、自信の持てる商品に仕上がりました!
「クロモジの持つ価値をもっと伝えたい!」その想いから実現したリニューアル
発売から1年が経ち、商品の名称やパッケージを見直すこととしました。
最大の特徴である、和製ハーブ「クロモジ」を煮出したエキスを配合していることを伝えきれていないのではないか、と感じられたからです。
当社の研究からクロモジのエキスにはポリフェノールが含まれていることがわかったので、健康に良い成分として広く知られているポリフェノールを含有していることが分かりやすいパッケージに変更することとなりました。
名称やパッケージを変更するにあたって最も苦労したのは、「養命酒製造」の持つ”信頼感”と「クロモジ」、そして「ポリフェノール含有」の3要素をどうシンプルに伝えるか、です。
そこで発売時から変わらぬこだわりとして、コーポレートカラーである「赤色(Yomeishuレッド)」とコーポレートマークの「飛龍」を使用。歴史と伝統を象徴することで、「養命酒製造」の持つ”信頼感”を表現しました。
クロモジの魅力を伝えるため、名称を「養命酒製造 のど飴」から「養命酒製造クロモジのど飴」に変更し、袋の中心部に文字を置くことで主役として目立たせました。
またのど飴はコミュニケーションのためにしばしば使われます。友人に一粒、祖母から孫に一粒。店舗や会社の受付で一粒。そんなときに、想いと一緒に「クロモジ」が伝わるよう個包装へもクロモジの記載を追加しました。
最後に「ポリフェノール含有」について、目立つようシルバー背景のラベルの上にオン。クロモジを訴求する商品なので、文字サイズや並びなども工夫しました。
「クロモジの持つ価値をもっと伝えたい」という想いでメンバー一丸となって取り組み、今回のリニューアルが実現しました!
これまでは「養命酒製造」ののど飴、と認識して頂いていましたが、今回のリニューアルを機に、クロモジという新しい素材にも興味をもっていただくきっかけになればと願っています。
クロモジの世の中化で、より多くの方の健康の一助けに…!
クロモジ事業の第一弾としてのど飴を発売し、第二弾としてジン事業も展開。国産クラフトジン「香の森(かのもり)」「香の雫(かのしずく)」は世界的品評会で賞をとるなど、注目されています。今後もクロモジを活かした商品を展開し、クロモジの世の中化を進めていきたいです。
↓この記事のリリースはこちら:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000023613.html
↓商品ページ:
https://www.yomeishu.co.jp/nodoame/
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