温泉と海を拠点とした「ウェルネスな旅」のアドバイザー、体験サポート、フランスの「健康と経済が循環する持続可能なウェルネスな温泉」の紹介をしています。
日仏温泉交流で切り拓く新しい未来!「温泉ウェルネスツーリズム」でウェルビーイングと地域経済再興の実現へ
©SPALOHAS倶楽部
温泉も海も心身に良いはたらきをすることは知られています。
フランスの温泉?実は、フランスでは温泉もタラソテラピーも、「副作用のない自然療法」として、人気のウェルネスツーリズムの拠点となっています。
温泉では、「軽度の鬱病」や「肥満症」、乳がん寛解後の心身のケアや、アルツハイマー患者と家族に癒しの時間を提供するなど、減薬とQOL向上による社会保険の負担軽減や、緩やかに効く滞在型温泉療法は、観光促進と地元の方々の健康維持にも繋がっています。
研究開発費等は全て温泉療法組合が会員と共に実施する仕組みを築き、補助金等国の援助が一切ないのも特徴的です。
2005年より、フランスの温泉やタラソテラピーを体験取材して得たノウハウを、日本型に変換して、日本の豊かな「健康資本」を有効活用したウェルネスな旅づくりのお手伝いと、日本の温泉文化を海外へ発信などを行っております。
このストーリーでは、超少子高齢社会の健康と地域経済の双方向発展に繋がる、温泉と海を拠点とした「ウェルネスツーリズム」と、フランスの「健康と経済が循環する持続可能なウェルネスツーリズム」をご紹介します。
©Thermés de Saujon 温泉療法と通常の精神科の治療を行うフランス有数の精神科専門病院。。
日仏連携によるウェルネスツーリズムの展開
人生100年時代に突入した日本では、最後まで元気でいたいと願う一方、介護保険料は20年で約2倍に膨れ上がり、健康保険の赤字幅は2023年度過去最高と予測されます。
フランスの温泉やタラソテラピーなど癒しの場に、「静寂と癒しのシンボル」として多々登場する「日本」。
しかし、その温泉大国日本の傷病手当では、20歳から35歳の約50%が「精神と行動の疾患」という現実。治療は無理でも、予防的にストレスを軽減し、最高のリラクゼーションを提供できる温泉地が上手く活用されていないのを残念に思います。
温泉や海、自然、地域の特色を有効活用したウェルネスツーリズムを創るお手伝いをさせていただきます。
例として、2005年からフランスの温泉ウェルネスツーリズムの体験取材を重ねて得たノウハウを日本型に変換して、大分県豊後高田市長崎鼻の事業「パーフェクトビーチプロジェクト」で「ウェルネスツーリズム」の核を5年間総監修しました。本事業で市が国土交通省地域づくり表彰「地域づくり表彰審査会特別賞」(2021.10.27)、恋人の聖地第2回地域活性化大賞「観光庁長官賞」(2021.11.16)を受賞しました。ウェルネスの核として築いた部分は、「女性の嗜好に着目し、小規模ながら恵まれた地域の資源を新たな視点で統合し、魅力的な場所へと変貌させて市全体の観光振興を促進させるなど、地域の活性化に功績がある」と高い評価を受けました。
事業費のほとんどは地元の有志の皆さまの施術習得等スキルアップに活用して、高額な施設は建てず、タラソテラピーのノウハウにより、楽しい運動、特産を活用したランチ開発、地域産100%オーガニックなオイルや精油による施術開発、商品化したウェルネスプランの売上も、100%参加された有志の方々で分配する仕組みを市やホテルと協働で構築しました。「健康的な町づくり」のお手伝いをして、「気持ちよかった!ありがとう!」と感謝されることは、大きなモチベーションに繋がるようです。
画像は、事業で開発したコンテンツの一つ。特産の長命草やミネラル豊富なピーナッツを使ったベジタリアンのファラフェルランチ
日仏専門家ネットワークで作るウェルネスツーリズム。ソーシャルメディアを利用した温泉文化の国際的普及
フランスの温泉療法やタラソテラピーの体験取材を重ね、2015年に法人化しました。フランスのタラソテラピー組合会長のDr.ペレーズシスカール、フランス温泉療法組合(CNETh)、専門紙AQUAE、日本の温泉療法医の先生や温泉の専門家、アロマやオーガニックコスメ、ライフセーヴィングなど多様な専門家に顧問・パートナーになっていただき、必要に応じてサポートをお願いして、次の3つを柱に「ソーシャルビジネス」を展開しております:
温泉や海を拠点としたウェルネスツーリズムを創るお手伝い:コロナ明けの今、HPに「ウェルネスな旅」のページを作成したところ、「是非、載せて欲しい」という声が届き、長崎鼻ビーチの経験も活かして、このページと実際のウェルネスな旅づくりのお手伝いを上手くリンクさせる事業に注力しております。
体験サポート:2019年には、Dr.ペレーズシスカールが監修する本格的なタラソテラピー・センター2軒の日本総代理店契約、テルムマランドサンマロとは代理店契約を結び、「どのコースを予約していいか分からない」などのご相談をお受けして、ご予約、現地研修、温泉も含めた現地視察等承っております。
情報発信:日本の温泉文化等の発信も海外向けに強化して参ります。既に、フランスの専門紙AQUAEや海外のシンポジウム等で、何度も日本の温泉発信をしましたが、昨年はイギリスのBBCラジオからの問い合せや、フランスで日仏交流の由緒ある団体も興味を示していることが分かり、温泉を含む日本文化体験も準備中です。
日仏ネットワークを活かした真面目で楽しいリモート・セミナーも開始を予定しております。
コロナ禍も影響してか国内のタラソテラピー・センターの多くが閉鎖し、昨年も多額を投じた施設が閉鎖しました。フランスのノウハウを日本型に変換しながらタラソテラピーの施設等と協働で再興を図って参ります。
©Valienne TMSM テルムマランドサンマロのタラソテラピー例
バブル崩壊後の新たな道。温泉ウェルネスによる観光産業の推進
活動を始めたきっかけは、美しい響きに憧れてフランス語を学び、フランス大使館に勤務してまもない1991年に、日本のバブル経済が崩壊したことでした。
主に産業機械や自動車、医療機器の市場調査等を行いながら、世の中のモノ全ては、機械がないと作れないことや、そこに星の数程の人間の叡智が詰まっていることを知り、「ものづくり日本」を支える方々に敬服する毎日。その素晴らしい業界が、バブル崩壊の大打撃で、親切に教えてくださった方々がどんどん辞めていなくなり、工場も閉鎖され不安に苛まれる日々が何年も続きました。
そんなある日、国内のあるタラソテラピー・センターの方から相談を受けました。「フランスから最新設備を導入して施設を建てたが、何をしていいか分からない。例えば、パック剤の製造法を技術供与してもらえば、地元には海藻や海泥も豊富で、必ず持続可能な大きな地場産業が生まれ、住む人も来る人も健康になり、雇用も生み出し地域経済が活性化できる」というものでした。調べると、1976年頃から始まった日本政府の「超少子高齢社会」へ向けた、温泉有効活用の政策に辿り着きました。
フランスをはじめ、ヨーロッパの健康保険が適用されている温泉やタラソテラピーを視察して、日本でも健康と経済が循環する仕組みを作ろうとしていた方々からも、直接お話を伺うことができて、益々、このテーマの重要性を確信しました。
「日仏の温泉とタラソテラピー」をテーマにしたセミナーを企画して、2年掛かりで権威ある温泉療法医の先生方等に講演していただきました。「満員御礼」。アンケートも100%戻り、「もっとフランスの温泉やタラソテラピーのことを知りたい」というものでした。しかし、自国の製品やサービスをPRする大使館が、日本の為にこれ以上時間も費用も掛けるのは難しく、セミナー開催数か月後、たまたま夫が仕事で数か月渡仏することになり、これを機に独立しました。
フランスの温泉療法。地域経済と健康の双方向成長
独立後、最初にフランス最大の湯治場Dax市の市長を取材しました。Dax市は、丁度、温泉町興し事業の真只中で、関連する重要な資料や「健康と経済を循環させる」お話を、当時のジャック・フォルテ市長から、力強く伺うことができたのは非常に大きかったです。
フランスの温泉は浸からず、源泉を多種シャワー化、ジェットバス、泥パック等を組み合わせ行い、これら全てを解説付きで体験させていただき、「百聞は一見に如かず!」。リラクゼーション効果に納得できたからこそ、これまで日本の温泉やタラソテラピーの有効活用を訴えることができました。
帰国後、温泉療法医の団体に連絡しましたが、海外の温泉はこちらへ、と別の機関を紹介されたりしながら、温泉や旅行に関係する日本の専門機関や専門医、専門家の方々と徐々に繋がることができました。
- タラソテラピー
タラソテラピーも、温泉と同じハイドロセラピー(水治療)、またはSPAセラピー(水による健康法)として、フランスでは1998年まで健康保険が適用されていましたが、少子高齢化が進むフランスも財政難らしく、健康保険適用廃止となりました。しかし、これが気持ちよさを実感できるまで自由に施術時間を決めたり、アロマや植物療法、エステを加えたり、市場のニーズに合う洗練されたサービスにつながったという側面もあります。体内のミネラルバランスを整えるサポートをするタラソテラピーは、「年に一度のエネルギーチャージ!」として、大変人気のウェルネスツーリズムの拠点へ飛躍しました。
温泉は、日本では一泊で飲酒飲食を楽しむ方が多いため、「よく分からない」タラソテラピーは、逆に日本のウェルネスツーリズムの「鍵」かもしれません。
©Côté Thalasso Banyuls sur mer タラソテラピーセンター
新しいものを取り入れようとしがちな日本のウェルネス・ウェルビーイング対策。日本に古くから存在する「温泉」にもっと目を向けて欲しい
日本はバブル経済崩壊後も、阪神淡路大震災、リーマンショック等々、甚大な災害やコロナのような予期せぬ感染症に襲われて、人も経済も疲弊するなか、多くの省庁が「ウェルネス、ウェルビーイングブ」を推進しています。しかし、そのほとんどが製品開発です(ウェアラブルで人体のいろいろな数値を測ったり、住居や繊維の開発等)。
約3千カ所もある全国の温泉地を「ワーケーション」や「健康経営」等と繋ぎ、各地域の特色を打ち出して、心も体もリフレッシュするソフトを完成すれば、人も経済も元気にできるはずです。
温泉がマイナーなフランスでさえ、既に成功していますので、深い温泉文化を有する日本で、できないとは考え難いのです。
子供の頃の温泉体験が導く、地方経済活性化と日本の社会問題解決への道
子供のころから親戚が営む小さな温泉旅館へよく遊びに行きました。東京で育った私は、刻々と移りゆく山影に感動し、朝から何度も温泉に浸かり、地元の新鮮な食材をいただいて、深夜まで大人たちが心底楽しそうに笑い合う姿をみて、誰をも幸せにしてしまう温泉地の不思議な力を感じたものです。大人になってから、頚椎を負傷して約20年大変な思いをしました。強烈な硫黄泉などで、しばし疼痛から解放された実体験も活動を後押ししています。
2005年に始めた活動は、ビジネスありきでは絶対に上手くいかないと悟り、フランス語の通訳や翻訳料を旅費に充てるなどして、なんとか過ごしました。医師や自治体や専門機関に対して活動を続けられたのは、このテーマの潜在性が高く、日本にもフランスにも、賛同してくださる専門家が多くいらしたからに他なりません。また、フランスの温泉療法の大々的な改革が、私とほぼ同じ2002年頃に始まり、その改革をゼロから成功まで見届けられたのは大変幸福なことでした。
豊富な日本の「健康資本」を活かしたウェルネスツーリズムづくりのお手伝いを是非させていただきたく、お気軽にご連絡いただけましたら幸いです。
昨年の主要な活動:
2023年11月 「別府ONSENアカデミア」(別府市)にて講演。同時に、UNESCO世界文化遺産に登録されたヴィシー市の副市長で医学博士イヴ・ジャン・ビニョン氏招聘フルコーディネート。
10月 公益財団法人中央温泉研究所 第61回温泉保護・管理研修会 講師「温泉ウェルネスツーリズム」
5月 第1回国際ウェルネスツーリズムExpo(RXJapan主催)初回初日専門家セミナー講師
3月 別府市長長野恭紘氏とヴィシー市副市長イヴ・ジャン・ビニョン氏会談などをコーディネート
2月 一般社団法人日本温泉気候物理医学会発行「最新・温泉医学」で「フランスの温泉療法改革」を執筆(2023年12月発行)。
その他、日経イノベーションミートアップ-ヘルスケア・イノベーションセミナー、世界温泉サミット、日仏経済交流会パリ倶楽部主催-フランス商工会議所共催オンラインセミナー、環境省チーム・新湯治全国大会、フランスVichy市主催「ヴィシー・ジャポン日仏温泉円卓会議」、ビアリッツ「海と健康」シンポジウム招聘、スペインテルマタリア国際温泉観光展招聘他多数
一般社団法人日仏温泉タラソテラピー文化振興会
SPALOHAS俱楽部
ウェルネスな旅づくりをお手伝いしています。フランスのタラソテラピー、温泉スパ体験・視察サポート、日仏ウェルネスツーリズムの双方情報発信をしています。少しでもご興味がございましたら、お気軽にご連絡ください。
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