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1,000万人で未来を変える新しい経済圏と社会システムづくりを目指す『Team GO! PEACE!』をスタートした思い

著者: 株式会社フェリシモ

-はじめに

株式会社フェリシモは、“みんなで「うれしい未来」をつくる”をコンセプトとした『GO! PEACE!』を立ち上げました。『GO! PEACE!』は、その道の専門家・オーソリティーと、商品・サービスを形にするビジネスパートナーと、生活のプロでありしあわせな社会の主役である生活者のみなさまとともに行う取り組みです。その第一幕として、自然環境保護、世界とのフェアトレード、伝統文化の継承、病気や障がいなどの困難への支援など、さまざまなテーマで、30のソーシャルグッドなプロジェクト、69の商品・基金をカタログとウェブサイトで紹介しています。「これは、未来を変える新しい経済圏と社会システムづくりを一緒に目指す『Team GO!PEACE!』のスタートなのです。」と話す矢崎和彦代表取締役社長に、新プロジェクトについて聞きました。



-1,000万人で未来を変え「ともにしあわせになるしあわせ」社会づくりを進めようという、フェリシモとはどのような会社でしょうか。


フェリシモ矢崎和彦代表取締役社長(以下矢崎社長):フェリシモという社名は、“FELICITY”というラテン語で「至福」を意味します。「至福」に+強調を表す接尾語“SSIMO”をつけて=FELISSIMO、「最大級で最上級のしあわせ」を作る会社になりたいという思いを込めています。創立は1965年5月8日で、2024年5月には60年目を迎えます。



フェリシモは、オリジナルの商品を開発し、お客さまに直接販売をするダイレクトマーケティングの会社です。ファッション、生活雑貨など、年間数万種類の商品を開発しています。創業以来、商品を購入いただいた重複のないお客さまの数は1千500万世帯で、すべての売上高を合算すると1.57兆円です。今でこそ、さまざまなサブスクが登場し利用されるようになりましたが、「フェリシモ定期便」という、しあわせな生活シーンを支え・つくり出す、月々の定期的なお買物を通じたフェリシモ体験を提供しています。その総出荷個数は、お届け箱(段ボール)の数で2億4千200万個、箱の中に詰められた商品数は10億3千900万個に上ります。(※数字は2023年現在)



-サステナブルやウェルビーイング経営、パーパス経営などが語られる世の中になりました。そのような社会が訪れるずっと以前から、フェリシモが社会課題に取り組む活動を行ってきたきっかけや経緯を教えてください。


矢崎社長:世界には社会的な課題がたくさんあり、今も進行しています。フェリシモのお客さま、オーソリティー、ビジネスパートナーのみなさまとともに社会課題への取り組みがはじまったのは1990年秋でした。

当時世界中に地球環境の問題を指摘する専門家が数多くいて、メディアで「大変なことになる」と言っておられました。ですけれども、「ではどうしたら?」といったところで閉塞感や無力感に満ちていました。そこで、「何かできることからはじめよう」と思い、世界中で木を植え・育む「フェリシモの森」というプロジェクトをスタートさせました。月々1口100円で参加できるという基金プログラムや、その基金付きの森の木を用いた商品を開発し、お客さまに呼びかけました。33年が経過し、集まった基金の総額は4億8千万円です。そのお金を使わせていただいて2千866万本の植樹を国内外で行ってきました。

その中には、生活のために木を切って森でなくなってしてしまった山に植林をしたところ、ジャングルが復活して象の群れが戻ってきたというインドでの植樹などがあります。


「フェリシモの森」をきっかけにして、社会課題にアプローチする基金や、基金付きの商品を開発するプロジェクトやブランドが数多く生まれていきました。

環境系では「ecolor(エコラ)」というブランドで、みんなで行動すればきっと明日・未来は変わると、ゴミを減らすリサイクル、水をきれいにする、省エネ、大地を汚さない、お買い物で世界とつながる基金付きのさまざまなエコ関連商品を商品化しました。


基金や商品づくりで社会課題へアプローチすることもできる制度「フェリシモ部活」では、猫の殺処分をなくす基金と基金付き猫グッズを展開し、猫と人がともにしあわせに暮らせる社会を目指す「猫部」が生まれました。猫の腎臓病に効果的な治療の研究での治験をきっかけに人間の医学の進歩にもつながっていくことが期待される「AIM医学研究支援基金」付き商品へと活動が広がっています。


また私たちは、大きな災害も経験しました。その折々にお客さまの期待のお声と、フェリシモ社員の思いから、さまざまな活動を行いました。阪神・淡路大震災では「毎月100円義援金(基金)」で復興支援をし、「神戸カタログ」を発刊して応援をしました。東日本大震災では「東日本大震災 もっとずっと基金」で復興を支援し、東北の産品を扱うカタログを発刊しました。現在は、「もっとずっときっと基金」を活用した能登半島地震への緊急支援を行っており、この先の息の長い復興支援も計画していきます。


こうした、森づくりやエコ、動物も人もしあわせに、さらに災害への支援や備えといった、さまざまな社会課題にお客さまとビジネスパートナーのみなさま方と一緒に、30年以上取り組んできました。



-“みんなで「うれしい未来」をつくる”新プロジェクト『GO! PEACE!』とは、どのような取り組みでしょうか。


矢崎社長:よりよい方向に変えていこうという思索、共感、情熱が集まって社会課題に取り組む商品や基金といった活動、プロジェクトが次々に生まれてきました。今社会が追いついてきたように感じています。

フェリシモの基金・基金付き商品を購入して活動にご参加いただいたお客さまはのべ786万人にもなり、集まったお金は29億円を超える大きなお金になって、フェリシモを経由して社会のしあわせのために活用されてきました。

新プロジェクト『GO!PEACE!』は、さまざまな社会的なテーマにアプローチする基金・基金付き商品など社会性のある商品・サービスを紹介しています。社会的課題に対して、お買物を通じて興味ある活動へ参加いただくことができます。



-『GO! PEACE!』が目指す、未来への思いを教えてください。


矢崎社長:「ともにしあわせになるしあわせ」社会の実現を目指すフェリシモは、これからどうしていきたいか未来の在り方を常に考え続けています。それには、ふたつのポイントとなる枠組みがあります。

ひとつめは、事業なので収益をあげないと活動を持続することができません。とはいえ、「それだけでいいの?」ということで、事業の枠組みを使ってより良い社会にするために独創性やクリエイティビティーを駆使することです。これまで事業性・独創性・社会性の3つが交わるところを目指そうと活動をして来たのですが、これからは事業性・独創性・社会性の同時実現を目指して行こうという決意を『GO!PEACE!』のスタートを機に宣言をしました。



ふたつめは、社内で「ABCモデル」と呼んできた枠組みです。AはAUTHORITY専門家の方です。BはBUSINESS PARTNERの方々。CはCustomer・お客さま、生活者のみなさまです。AとBとCが想い描く未来・より良い社会の実現への活動をそれぞれが独自に行うよりも、一緒になって行なうことで、未来に近づき高められると考えています。例えば「次世代に残したい」ということを掲げ、F・フェリシモが呼びかけをして、A・B・Cいろいろな方の力を合わせてそれを実現するというようなことを論じ合ってきました。今回は“みんなで「うれしい未来」をつくる”ということであり、1千万人で未来を変え「ともにしあわせになるしあわせ」社会づくりを目指そうというプロジェクトです。


ABCモデル」図


“想い描く未来・より良い社会”とは、フェリシモで言うと「ともにしあわせになるしあわせ」で、“未来”は即ち時間軸です。フェリシモはコアバリュー「ともにしあわせになるしあわせ」を掲げ、カタログやサイトにも社名ロゴと一緒に表しています。社会的な課題をクリエイティブな視点で解決する事業、社会活動に事業フレームを使って向き合っていく、独創的・クリエイティブな活動に特化していきたい。



枠組み「ABCモデル」をフェリシモだけが使うのではなくて、Aの方にも、Bの方にも、Cの方にも、みなさまに解放したいと思っています。ある意味社会変革の実験装置としての『GO!PEACE!』でありたいと考えています。

つまり、新しい今までなかった生活者の方々の団体、あるいは新しい経済団体、あるいは、新しい専門家集団。志をともにする新しい経済圏の共感エコノミーを作っていきたいのです。


そんな思いを持って「Team GO!PEACE!」を発足し、そのスタートをメディアのみなさまへ通じて発表をしました。

「Team GO!PEACE!」を発足

発表の様子

併せて、志を同じくするメンバーや活動へのご意見を募っています


繰り返しになりますが、1千万の生活者、1万人の企業群、1万人の専門家の方々と未来を変えていくような新しい経済圏を確立したいという思いです。その第一幕として、『GO!PEACE!』というメディアをスタートし、今第二幕の準備が進んでいます。

この活動は、発表をして終わりということではなく、どんどん発展していく予定です。ですので、ぜひみなさまの力をお借りしたい。このプロジェクトにいろいろなかたちでご一緒いただければと思います。



◆『GO!PEACE!』プロジェクト

ウェブサイト

デジタルカタログ


〈インタビュアー:フェリシモ 広報部 中島健太郎〉





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