いえらぶ不動産転職 特別対談2 今人気の資格は宅建?賃貸不動産経営管理士?
新型コロナウイルスの国内流行から半年近くの時間が過ぎました。
様々な影響が、各業界にありました。「コロナ特需」ともいえるゲーム業界、需要の立ち消えてしまった旅行業界、ある種の自転車操業故に苦境にある飲食業界など、事情は様々でしょう。
不動産業界も大きく影響を受けました。ただ同時に、人がいる限り絶対になくならない・必要な業界として、注目も集めています。
いえらぶ不動産転職 特別対談では、不動産業界の転職という側面から、「不動産業界のこれから」を考えていきます。人材の観点から不動産業界を考えるにあたって、今回もゲストを2名お迎えしてセッション形式でお話を伺いました。
第二回の今回のテーマは「資格」
資格が今後の不動産業界でどのように役立つのか、転職に有利になるのか。
そして、そこから考えられるこれからの不動産業界について考えていきます。
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第1回はコチラ
また、今回の対談の様子もYouTubeに動画として公開致します。
分かりやすく記事の内容を知りたい方や、要点だけでも聞きたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
登壇者紹介
進行:小泉 暁生
ゲスト : 鳥海 耕二 さん
ゲスト : 有山 あかね さん
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目次
1 宅建士、賃貸不動産経営管理士とは
2 それぞれの仕事、役割について
3 データに基づく不動産資格
4 コロナ禍だからこそ重要な資格
5 まとめと次回予告
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宅建士、賃貸不動産経営管理士とは
不動産業界には有名な資格が存在します。
それが「宅建」。
正式名称は「宅地建物取引士」で、不動産取引の専門家を示す資格となっています。
一方で「賃貸不動産経営管理士」は賃貸住宅に関しての知識、技能、倫理観をもった専門家を表している。
簡単にまとめると、宅建は不動産取引全般、賃貸経営管理士はアパートやマンションを始めとする、賃貸住宅限定の不動産資格です。
このうち現在、宅建は国家資格として広く知られています。
コスパのいい国家資格として、不動産業界外からも人気を博している資格です。
これに対し、賃貸不動産経営管理士は開設されてから数年の新しい資格です。ただし、今後の制度次第では宅建同様、不動産業界で必須となる資格かもしれません。
というのも、開設当初から国家資格化がささやかれたり、試験の形式や最近宅建と同じ形式に変更されたりと、着々と国家資格化に向けた動きが進んでいるのです。
そのため宅建資格に加えて、賃貸不動産経営管理資格は今後の動きに注目すべき資格と言えるでしょう。
それぞれの仕事、役割について
軽く両資格について説明したところで、それぞれの具体的な業務についても見ていきましょう。
宅建士の役割:重要事項の説明・記名押印、契約内容記載書面の交付
賃貸不動産経営管理士の役割:賃貸物件の管理、借主・貸主とのやりとり
それぞれ個別に見ていくと、宅建士については特権業務が存在します。重要事項説明と、契約書の交付です。これは宅建士しか行うことができない内容の仕事であるため、前述の5人に1人を必要とする登録制度と合わせて、宅建士が引く手数多な理由となります。
一方の賃貸不動産経営管理士は、特権業務というものは存在しません。ただ、宅建士と同様に事業所につき1名以上の賃貸不動産経営管理士資格の保有者が必要とされます。
また、オーナーや借主とのやり取りという管理業務で最も大事な仕事を任されることが多いようです。
データに基づく不動産資格
ここからはデータの推移から、この二つの資格について検討していきましょう。
まずは宅建資格。
これは宅建士の人数に関する統計です。
数値を見てみると、宅建士登録者数は年々増加し、107.6万人
しかしその一方で、交付者数は52.5万人、就業者は32.7万人
このように宅建資格を有している中で実際に働いているのは3分の1以下にとどまっているのです。
そのため、実際の現場では宅建士の需要というのは大きいのです。
宅建資格を取ったら翌日から働くことになった、という話も耳にするくらいですね。
宅建資格を持っていることは不動産業界で働く上でやはり重要と言えるでしょう。
次に賃貸不動産経営管理士。
こちらは賃貸不動産経営管理士の試験についての統計です。
年を経るごとに受験人数が増え、合格率が低下しているのが見て取れますね。
賃貸住宅管理事業者登録制度により、1人以上事業所に在籍する必要があることからも段々と需要が増しています。
ただし合格人数に大きく変更がないため、合格率が大きく低下し始めています。
そのうえ、今後国家資格化し難易度も上昇する可能性は十分あります。
そうなるとグラフから読み取れる傾向はさらに大きくなることでしょう。
今後どんどんアツくなってくる資格ということですね。
コロナ禍だからこそ重要な資格
コロナ禍により、不動産業界にもIT化の波が押し寄せてきました。
真っ先に重視されたのは、お客様とのやり取りを非対面化、つまりオンライン化することでした。
今までの対面営業とは違い、これからは非対面での物件案内が選択肢として当たり前に存在する時代になっていきます。物件を案内する際の信頼の第一歩として、公的に保証された資格があることがますます重要になるでしょう。
どうしてかと言えば、実のところどの不動産会社でも物件自体には大きな違いはないわけです。
違いが生まれるのは、それを説明する不動産会社のスタッフや、不動産会社そのものの雰囲気です。
そうなると有資格者である、という信頼感は第一印象に与える影響がとても大きくなるのです。
このようにコロナ禍で有用な資格ですが、コロナ禍だからこそ取りやすいというメリットも存在します。
出社や外出が強制的に制限される中、どうしても家で活動する時間が増えるでしょう。その際の時間をここまで紹介してきた資格の勉強時間に充てることができるのです。
転職についても、今までは退社し、家に帰ってから情報収集を行う、という慌ただしさがあったかもしれませんが、じっくり家で調べることもできるかもしれません。
通勤時間がない在宅勤務や、家にいる時間が増える短時間勤務など、多かれ少なかれ皆時間が生まれたことでしょう。
その時間を有効活用して、ぜひ今後のための礎にしてみてください。
まとめと次回予告
第二回では、不動産業界における資格の重要性についてのお話でした。
資格は従来通り、特権業務があることから変わらず需要が存在するだろうこと。
また、コロナ禍により非対面営業が増えるからこそ、資格の信頼感が家探しをするお客様にとって大事なファクターになること。
これから更にIT化・DXが進む不動産業界、さらに深堀りした具体的なお話をしていく予定です。
いえらぶ不動産転職 特別対談 前回はコチラ
今回ご紹介した登壇者について知りたい方はコチラをチェック!
不動産転職・求人情報なら【いえらぶ不動産転職】
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鳥海 耕二「とりうみ こうじ」youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC0NKv17NFJBAmoaYHOtfBxg
有山あかねの不動産・宅建ブログ
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