『都城』を紡いで 「旅の目的地」として県外の人を呼び、「季節料理」で地元の健康を造るレストラン
地方創生という言葉をいろんなところで聞くようになりました。わが町をより良くしようと移住者の誘致や地場産品の開発や販促、地方ならではの新しい取り組みなど
日本各地で多くの方が熱い想いで頑張っておられます。本ストーリーでは縁あって宮崎県都城市にて『地元の明るい兆しを作る』を理念にしたレストラン『兆紐』の
これまでを振り返りながら、ここだからこその地方レストランとしての想いとレストランだからこそ果たせる役割への考えをご紹介いたします。
『地元』にとってのレストランを創る
父の故郷の宮崎県都城市にて父の同級生が専務を務めておられる徳石石油さんの新社屋の建設に際し、『車以外の用事でも立ち寄れる地元に貢献できる建物にしたい』という要望でオファーを頂き『兆紐(きざひも)』を始めて2年が経ちました。都城市は移住者への支援が手厚く人口も増加になるなど前向きで住みやすい街として知られています。自家菜園や近隣の直売所の方々が育ててくれた、色とりどりの季節の野菜たちや、移住前からのつながりからの天然の薬草で作る薬草茶や緑茶、ワインなど恵まれた食材と人々のおかげさまで「季節の野菜料理、都城ならではの料理」のレストランとして認知されつつあり、常連の方も増えて毎日幸せに過ごしています。
『生産から作り上げる身体を調える新しい季節料理』
人に恵まれる才能のおかげで和食、イタリアン、フレンチなどの料理技術をはじめ自然農法を使った季節の野菜、罠の狩猟免許を使ったジビエ、魚市場で覚えた魚の扱いと津本式を使った熟成魚、日本人の体に合わせた和漢薬膳師の資格を使った薬膳など
たくさんの技術を習得させてもらってきました。
縁あって習得した、ほかの料理人が持ちえない技術を使い『兆紐』でしか味わえない料理と体験を作ることで旅行先としての価値を持ちさらに移住者だからこそ見える「都城」「宮崎」の素晴らしい、誇れる食材や取り組みを、この場所に住んでる人たちに知ってもらったり地元で同じ気候で暮らしてきた季節の野菜を薬膳と身土不二の考えに基づいて食べてもらい地元の健康を支えることが「兆紐」の役割だと考えています。
『旅の目的地になるレストラン』
先月には兆紐のある庄内町では関之尾公園がキャンプフィールドとしてリニューアルオープンし、都城のさらなる発展が期待される中で兆紐としても町の『兆し』を作っていけるようこれからも努めたいと思い取引先のパンフレットや紹介を料理の際に紹介したり、3月よりランチコースに食材の薬効を載せ体調に合わせていろいろ選べるようにしたりと『人の兆し(希望)』を作る力になれるよう進化を続けています。
『兆紐』
僕はこれまでの日々で本当に多くの方々に助けられ、育てて頂いてきました。「技術、知識」というのは人から人に受け継がれながら人の営みを支え、磨かれ、紡がれてきた宝物です。師の師、もっと前から大事に大事に受け渡され紡がれてきた、その何本もの糸を受け継いだ僕が自分の手でしっかり紡ぎ「紐」にしてお客様に、一緒に働いてくれる大好きなスタッフ達に、いつも助けて応援してくださる大好きな地元の皆様に「兆し」として渡して日々を暮らしていきたいと料理に向き合っております。
宮﨑県にとって、都城市にとって。「兆し」になれるお店にし、僕自身を含めた身近な人たちが幸せに暮らしていけるように
これからも進んでいきたいと思います。
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