トレカショップ運営をもっと効率化したい。店舗の課題を解決するソリューション開発の裏側をトレカショップ仕掛け人が語る
株式会社コモンプロダクツはリユース業態に特化した各種システムを開発・提供しており、その中でも【リユース特化型クラウドPOSシステム MOOV】は、トレーディングカードゲームショップで多くご利用頂いています。
トレカショップ運営における効率化の課題をより解決するため、弊社ではショップの生の声を生かしてMOOVと連携する3つのソリューションを開発しました。
これらのソリューションはMOOVと連携し、店舗運営を改善、スタッフの負担軽減とお客様の利便性向上を両軸で支えています。
今回はトレカショップという専門性の高い商材の取扱業態ならではの課題点、またそれらの解決に貢献するシステムの開発秘話を前回に続き(トレカショップ仕掛け人)弊社取締役の中島裕介が語ります。
(前回の開発秘話)
アナログだったトレカショップのDX化を推進。トレカブームの仕掛け人が生み出したリユース特化型POSシステム「MOOV」誕生の裏側
株式会社コモンプロダクツ 取締役・ソリューション営業部長 中島裕介
ブームと共に増加するトレカショップ、現場から聞こえてきた課題の声をきっかけに
トレカ市場規模の推移※弊社調べ
トレカブーム、プレイ人口の増加に比例してトレカショップも増える中、現場からは様々な課題の声が聞かれるようになりました。また、同業種店舗数が増えたことで、サービスの充実や顧客満足度の向上で店舗の他店と差別化を図る必要がでてきました。弊社が特に着目したのは以下の3ポイントでした。
①お客様は、買取査定中の待ち時間に不満を感じる事が多い。
スタッフに直接問い合わせることが煩雑で、待ち時間がどれくらいなのか分からず、イライラすることが多いという声がありました。
②多くのお客様は、購入したいカードを探すのに時間がかかると感じている。
商品数やレアリティの多さ、そして店内のスタッフに質問するのも気が引けるという声が多く、特に初心者のお客様にとっては大きなストレスとなっています。
③店舗スタッフは、買取強化の施策に多くの時間を費やしている。
買取強化するカードの選定や来店客への高価買取の告知POP制作等、今売るべき商品を集めるにはしっかりと施策する必要があります。しかし、日々の業務に追われて手が回らなくなるとの声が少なからずありました。買取訴求が満足に行えない=買取在庫数の不足にも陥りやすく、買取販売のバランスを取って店舗運営を行うには、見逃せない課題です。
MOOVで店舗をDX化。トレカ特化したシステム開発で課題解決
弊社では、トレカショップにクラウドPOSシステムMOOVを多く導入頂いていたこともあり、トレカ特化のソリューションを現行のPOSシステムと連動することでデータ連携、店舗のDX化等、最大限に運用を効率化できると考えました。
そのため、MOOVと組み合わせて利用するソリューションとしてそれぞれの課題を解決するシステムを企画しました。
①店頭呼び出しモニタシステム
店頭呼び出しモニタシステムは、買取査定の進捗状況を店内に表示し、お客様の待機中のストレスを軽減します。
特長
リアルタイム表示: 買取査定の進捗状況をリアルタイムで表示し、お客様の不安を軽減。
スタッフの効率化: スタッフが直接対応する時間を削減し、他の業務に集中できるように。
透明性の向上: お客様に対して査定の透明性を提供し、信頼感を高める。
②トレカ検索機「サーチャーNEXT」
トレカ検索機は、店内タブレットやお客様のスマホからトレカを検索できるシステムで、お客様が探している商品を見つけやすくします。
特長
使いやすさ: 直感的なインターフェースで誰でも簡単に検索可能。
検索条件の多様さ:シリーズ名、エキスパンション名、カード効果等様々な条件から欲しいカードを検索。
在庫管理の最適化: POSと連動することで在庫情報をリアルタイムで反映し、効率的な在庫管理をサポート。
③買取訴求POP自動作成システム「しーえん」
買取訴求POP自動作成システムは、買取キャンペーンや特典情報を自動で作成し、店頭に表示するシステムです。
特長
作業の自動化: 買取訴求のPOPを自動で作成し、スタッフの手間を削減。
POPテンプレート: トレカユーザーに刺さるデザインで、視覚的にも訴求力アップ。
タイムリーな情報: POSの在庫情報と連動し、最新のキャンペーン情報を迅速に反映し、お客様に常に最新の情報を提供。
MOOVと連携する3つのソリューションの導入後、利用店舗では特に2つのポイントで大きな成果をあげる事ができました。
「トレカ向けソリューション」が実現した2つのこと
①カスタマーエクスペリエンスの向上
待ち時間の短縮と商品購入の手間削減により、お客様の満足度が向上。POS単体+アナログ運用と比較し、よりリアルタイムの情報を来店客に提供することが可能になりました。
②店舗オペレーションの効率アップ
スタッフの対応工数の大幅削減と、他業務に対応する時間の確保を実現しました。
これらのトレカに特化した機能が評価され、トレカ激戦区である秋葉原エリアの有名店でも導入されました。現場で必要とされている部分にしっかりと訴求できたと実感しています。
開発に試行錯誤する中、こだわった効率化
私たち株式会社コモンプロダクツは、MOOVと連携する各種ソリューションを開発するにあたり、システムの仕様や役割を深く理解しないと効果的な運用に繋がらないことを痛感しました。そのため、システム利用店舗をパートナーに迎え、実際の運用環境でのテスト運用を何度も行いました。
実店舗でのテスト運用の重要性
システム開発の初期段階では、机上の理論だけでは見えてこない課題が多く存在しました。例えば、店頭呼び出しモニタシステムでは、リアルタイムで進捗状況を表示することが重要ですが、現場でのテストを通じて初めて、データ更新の遅延や誤差がどれほど影響を及ぼすかを実感しました。
実店舗でのテスト運用を行うことで、実際の運用環境に即したフィードバックを得ることができました。これにより、システムの信頼性と精度を高めるための具体的な改善策を見出すことができました。
パートナー店舗の協力
パートナー店舗の協力体制は、システムの改善において欠かせない要素でした。トレカ検索機や買取訴求POP自動作成システムも同様に、現場のスタッフやお客様からの意見を反映させることで、使いやすさと機能性を大幅に向上させることができました。
パートナー店舗との密なコミュニケーションを通じて、現場での具体的な問題点を把握し、それを解決するためのアップデートを繰り返しました。このプロセスは、システムが単なるツールではなく、店舗運営にとって真に価値あるパートナーとして機能するための重要なステップでした。
継続的な改善と未来への展望
これらの試行錯誤の結果、MOOVと連携するソリューションは、トレカショップの運営効率化と顧客満足度向上に大きく寄与するものとなりました。今後も、パートナー店舗と共に歩みながら、システムの更なる改善と新機能の開発に注力していきます。
プロジェクトを経てさらなるシステム改善と新機能の開発へ。トレカショップの効率化と顧客満足度の向上を目指し続ける
今回のプロジェクトの成果を踏まえ、株式会社コモンプロダクツでは、さらなるシステムの改善と新機能の開発に取り組んでいきます。
開発中のトレカ査定システム
・トレカ向けソリューションのブラッシュアップ
実導入いただくことで、改善点や追加要望も頂きますので、より運用をスムーズに行えるよう日々アップデートを行っていきます。ユーザーの皆様には、些細なことでも結構ですのでどんどんご意見、ご要望を挙げて頂ければ幸いです。
・AIを活用した画像査定システムのリリース
トレカの画像をスキャンするだけで、画像査定AIが種類識別を行うシステムを開発中です。これにより、スタッフの知識に頼らず安定した査定を実現し、買取業務の更なる効率化を目指します。こちらもMOOVと連携して展開できればと考えています。
・多言語対応の強化
海外からの観光客や外国人顧客にも対応できるよう、クラウドPOSシステムMOOVの多言語対応を強化します。まずは英語版、中国語版を実装したいと考えています。これにより、高まるインバウンド需要等、グローバルな顧客層へのサービス提供が可能になります。
・商品データ、相場データの強化
現在、トレカデータの他にも、株式会社エーツーが提供する駿河屋データ(ホビー他)と連携が可能です。今後は他の専門性の高いジャンルのマスタ提供も充実させていきたい所存です。
株式会社コモンプロダクツは、これからもトレカショップ運営の効率化と顧客満足度の向上を目指し、革新的なソリューションを提供していきます。
(関連リンク)
クラウドPOSシステムMOOV
株式会社コモンプロダクツ
コモンプロダクツ公式Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/@CommonProductsCh
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