もしもの時にあれば安心!備蓄にも最適な国内最長級*【5倍巻き】トイレットペーパーの誕生ストーリー
本日、9/1は防災の日です。
近年の災害の多さや、新型コロナウィルスに関する生活不安により、備蓄に対する意識が高まっております。
最近の消費者アンケート(2020/07実施、回答数10,000人、当社調べ)によると、78.6%の方がトイレットペーパーを普段から備蓄しており、10.1%の方が今後備蓄したいと回答。約9割の方がトイレットペーパーの備蓄の重要性を感じているそうです。また、ご自宅に備蓄しているトイレットペーパーの量は「10〜20ロール」と回答した方が約4割と最多の結果に。(次いで「10ロール以下」32.8%、「20〜30ロール」14.7%)
世帯人数別(1人世帯を除く)においても、「10~20ロール」が最多の結果だったため、多くの方が普段から10ロール以上を備蓄している、ということがわかりました。
こういった、もしもの時の備蓄品としても最適なのが丸富製紙の『ペンギン芯なし超ロング5倍巻きシリーズ』。2015年に誕生して以来、業務用としても一般家庭用としても、販売を大きく伸ばしています。
通常の5倍(※)、超ロングな250m巻きのトイレットペーパー
今回は、その超長尺ロールの誕生秘話に迫りつつ、開発・製造・販売・マーケティング、それぞれの立場から商品に対する思いについて語ってもらいました!
ー最近、1.5倍巻きなど長巻きのトイレットペーパーを店頭でもよく見かけますが、超長尺の超ロングシリーズが発売されたのは2015年10月。当時では業界の先駆け的な存在だったと思いますが、そもそも作ろうと思ったきっかけはなんですか?
代表取締役社長・佐野武男:芯のないトイレットペーパーはかれこれ30年以上前に開発され、長尺ロールとして生協様や業務用途として一定の評価を得たロングセラーとなっています。ただ、長さへのチャレンジにつてはなかなか200mを超えることができません。頭の中では家庭で使える200~300mの超ロングロールを作りたいという思いは常に持っていたのですが、いざ生産するとなると、これまでの生産手法では不可能だという結論に達しました。そこで、世界中のロングロールの生産手法を調査し、改めて抄造技術と加工技術を一から見直し、3年がかりで200~300mの超ロングロールの安定生産に目処が立ちました。トイレットペーパーを交換する頻度の軽減や、荷姿がコンパクトになり備蓄用として、また、物流コストの大幅な削減など、これまでトイレットペーパーは嵩張って保管スペースが・・・といった概念が全く変わったと思います。
生産技術 新製品開発部・八木英一(以下、開発・八木):ずっと以前から超長尺ロールのコンセプトは考えていましたが、製法や設備が思いつきませんでした。そんな時、北米の大手製紙メーカーとの情報交換から、超長尺ロールの製法ポイントを見つけました。2015年2月に社長に随行し渡米したのですが、渡米中は車移動の時間も超長尺ロールのコンセプトや製法を議論したことを覚えています。その議論から「いける」と判断し、帰国後すぐにテスト機として新設備を発注しました。
ー当時、業界では芯なし長尺ロールでも130-170mが主流の長さだったと伺いました。200m以上となると未知の世界だったと思うのですが、250mや300mの超長尺ロールを開発する上で苦労したことはありますか?
開発・八木:原料の調成、原紙の抄造、加工方式と全てがチャレンジでした。特に加工は新方式を採用したので大変でした。全ての工程でこれまでの概念を打ち破った製法から生まれた商品です。品質や生産効率を安定させるまで工場は非常に苦労しました。目標レベルに到達するまで年単位の時間がかかりました。新加工機は段階的に増設したのですが、設備仕様も段階的に進化させることができたことが大きかったと思います。
開発第1号として発売された「ハイブリッドロール130mダブル」
開発・八木:超長尺ロールは失敗から生まれた産物です。実は開発当初は、超長尺ですが、100mW(延べ200m)商品を開発しようと考えていました。実際は130mWまで実現できたので、これで本格生産に移行したのですが、稼働1ヶ月ほどでダブルを生産するための一部設備に問題が発生し、長期間ダブルは作れないということになってしまったのです。そこで急遽何かを作れないか?ということで角工場長と「ダブルで130m巻ければシングルで250mは巻けないか」という話になり、250m巻きが完成しました。今考えれば、起死回生でした。
ー丸富製紙のトイレットペーパー出荷量は業界トップクラスですが、最大限のスピードで、特殊な超長尺ロールを生産するのはとても難しそうですね。製造の視点から、心がけていることや大事にしていることを教えてください。
丸富製紙グループ美藤製紙・角康寛:超長尺ロールについては、特に抄紙と加工の連携が重要だと感じています。この連携を特に重要視し、お客様が安心して使えるものづくりを心掛けています。
丸富製紙グループ美藤製紙・角康寛
ーここからは営業・マーケティングの声を聴いていきます。「超ロングなが~く使える5倍巻き」は発売以来好調だと伺いましたが、長尺ロールを長年販売している、一部の生協団体様にも当社の技術が使われた製品が販売されており好調のようですね。販売店様やお客様の反応はいかがでしょうか?
東日本営業本部・神田達彦:全国ではありませんが、生協様陣営にもプライベートブランドとして2017年より200m~250mの長巻きの芯なしロールをご販売いただいています。当社のナショナルブランドを販売いただいている生協様もあります。生協様の芯なしロールはこれまでは130m~180mの商品が多く、新しい長巻き商品は、より長く、より環境への負荷が少なく、より取り換えの手間も省け、よりコンパクトで組合員様にお届けもしやすい商品として大変好評をいただいています。新しく芯なしロールを使用する組合員様も増えたと聞いています。今後もお客様に喜ばれる商品・供給企画作りをしていき、長巻きの芯なしロールを広めていきたいと思います。
ー250m〜300m巻きのトイレットペーパーは業務用としても、大変需要があるそうですが、導入先のお客様や現場のスタッフの方の反応はいかがですか?
直需事業本部・飯塚信明:超長尺ロールは今まで市場にない商品だったため、まずは採用に向けて商品の良さを知って頂こうと積極的にテスト導入の提案活動をしました。特に利用者の多いテーマパークや空港・高速道路などの公共施設、商業施設、また、大手企業オフィスビルもをターゲットとしました。テスト後、現場清掃スタッフからの意見は「ロール使用時に発生する紙ゴミの散らかりが減少した為、清掃等の作業負担が軽減された」「取り換え作業回数が減った結果、時間をもっと有効活用出来るようになった」「保管場所も省スペース化出来て助かる」など、高評価を多く頂いています。実際採用いただいた企業様からは「最近トイレ空間が綺麗になった」「使用時のカラカラ音が気にならなくなった」「紙質も良くなった」などの感想を頂いています。超長尺ロールは清掃作業面やお客様満足度、また機能・品質でも差別化の図れる商品であるため、今後も新規拡販に自信を持って販売していきます。
左から、マーケティング・加藤、直需営業・飯塚、量販営業・神田
ー『超ロング5倍巻きシリーズ』は2018年にリニューアルしていますが、商品設計でこだわった点はありますか?また、主にどんな方に使ってほしいと思いますか?
マーケティング本部・加藤貴美(以下、マーケティング・加藤):芯なしジャンルの商品は、有芯トイレットペーパーに比べニッチな市場でもありますし、芯なし=業務用と捉えるお客様も多くいらっしゃるようです。でも、一度使ってみるとその長さによるメリットを大いに実感していただけると思っています。今回はそういったまだ芯なし長巻きロールを使ったことのないお客様に、より手にとってもらえるような商品設計を目指しました。親近感の沸くキャッチーなタイトルをメインに掲げ、デザインもより女性向けに。また、芯なしロールでは初となる消臭機能もつけました。緑茶由来の消臭成分を配合でパッチテスト済みですので、安心してお使いいただけます。
ーまた、「超ロング5倍巻き」は主にどんな方に使ってほしいと思いますか?
マーケティング・加藤:ロールの取り替え回数がかなり減るので、小さなお子さんのいる世帯人数の多いご家庭や、店舗を運営されているお客様にもぴったりだと思います。また、コンパクトなので持ち帰りも便利ですし、購入頻度も減らせるため、ご高齢の方にもおすすめしたいですね。また、1ロールシュリンクタイプならば、防災リュックにも入ります。"一家に1ロール”、超ロング5倍巻きを常備していただけたら嬉しいです。(笑)
5ロール分の長さ(※)の超ロング1ロールは防災リュックにも収まるサイズ
ー最後に、開発担当者の八木さんにお伺いします。他社には負けない「強み」があれば、教えてください!
開発・八木:会社全体が<新しいことへの挑戦><実現するための一体感>というマインドを持っていることが、一番の強みだと思います。開発担当者としてこれからも失敗を恐れずに挑戦していきたいです。
生産技術 新製品開発部・八木英一
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http://www.marutomi-seishi.co.jp/product/#coreless
・丸富製紙株式会社の公式サイトはこちら
http://www.marutomi-seishi.co.jp/
*当社調べ
※一般的な芯のある50mシングルトイレットペーパーとの比較
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