チアアップ・サービス「CheerTalk」・・・なぜ医師がこれを作ったのか?
生活習慣病に携わる医療従事者なら、「ダイエットすればいいのに(こんなことにならずに済んだのに)」と思うことが、しばしばあります。
私も、もちろんそうでした。内科医として、不摂生から大病を患う患者さん達を多くみてきて、なんとかできないものだろうかと常に考えてきました。
しかし、ヘルスケア業界では「予防が大事」「未病〜軽症段階でのコミットが大事」と声高に叫ばれている割には、結局ソリューションは「啓発活動」や怪しい「似非医学系サプリ」などしかない…という、つまらない状況が続いていました。
私が大学病院での基礎研究真っ只中にあった時代、いろいろと行き詰まっていたときに、ある日の帰り道の電車の中で「なんか、生活習慣病のもっと上流にコミットできる面白い方法はないものか・・・」と思いを巡らせていたときに天から降ってきたのが、「励まし」というアイディアでした。
思えば、これまでのダイエットに対するソリューションは、「プロによる指導」「How to(ダイエットの方法論うんぬん)」「(中途半端な)AI」に振りすぎていなかっただろうか?
確かに集中的なワークアウト系トレーニングなどは効果はでるかもしれないが、高価だし、リバウンドするし、そもそも「それを利用する人は、もともと健康意識が髙い人」なので公衆衛生的なインパクトも乏しい…という問題がありました。
そもそもダイエットって、「プロが教えてくれるからやる」ものだったっけ?
イケてる素敵なパートナーが、細かい理屈は抜きに、「頑張って!」「今日もサボってない?」と励まし&声がけしてくれることのほうがよっぽど効果大きいんじゃないの?
…というふうに思ったのです。
禁煙や禁酒などの領域でも「周囲からのサポートが大事」ということは、そもそも言われてきたことでした。
その後、よく考えてみれば、作用点は「How to」の部分ではなく、「モチベーションアップ≒くじけやすいメンタル部分のサポート」である…というように、アイディアがブラッシュアップされていきました。
そして、「チアアップ=癒やし/励まし」をコア価値とする、オンラインメンタリングサービスとして構想が固まったのです。
これによって、もともとの着眼点であったダイエットから大きく昇華して、極めてブロードな領域を対象とできるサービスとなりました。なんといったって、「チアアップ」ですからね!
ダイエットなどの健康行動はもちろん、禁煙、勉強、単なる癒やし(=広義のメンタルサポート)などなど、人生の個別の生活シーンにあわせて、多様な形で「チアアップ」を利用できるのです。
そして、提供される価値を「チアアップ」に絞ったことで、「チアアップができればいい」=「お話しができればいい」=「必ずしも専門スキルはなくてもいい(もちろん、あればさらなる付加価値になる)」ということになり、メンターの間口も大いに広がることになりました。
その結果、いま風なCustomer to Customer型サービス/大衆サービスとしてデザインされることと相成りました。
GAFAに席巻されっぱなしのWebサービス業界ですが、日本発の「社会に健康行動変容をもたらす大衆サービス」として、一矢報いるまで成長させられれば僥倖と思っています。
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