提供者数10万人!ライオンが取り組む、こども食堂でのオーラルヘルスケア習慣づくり「おくちからだプロジェクト」~体験を通して、子どもたちの健康な未来づくりに貢献~
システマやクリニカなどオーラルケア製品を手掛けるライオン株式会社は、健康な生活習慣づくりを通じて、サステナブルな社会の実現のために、2030年までに取り組むべき「サステナビリティ重要課題」を設定し、さまざまな社会活動を行なっています。
なかでも、人々の幸せな毎日につながる「健康な生活習慣づくり」と「サステナブルな地球環境への取り組み推進」を最重要課題として位置づけ、その解決策のひとつとして「インクルーシブ・オーラルケア」という概念でプロジェクトを実施しています。
こうした流れの中で、2021年からこども食堂などで実施しているのが「おくちからだプロジェクト」。オーラルケアが行き届いていない様々な環境下の子どもたちに、「歯と口の健康」をテーマにしたプログラムを体験してもらい、オーラルケアの習慣化と他者から褒められることで自己肯定感の向上を目指しています。活動が始まり3年が経ち、おくちからだプロジェクトの体験キットを提供したこども食堂は1669団体、提供者数は10万8千人を超えました。
今回は「おくちからだプロジェクト」を担当しているサステナビリティ推進部の柳澤とともにその活動をご紹介します。
サステナビリティ推進部でおくちからだプロジェクトを担当する柳澤
ライオンがインクルーシブ・オーラルケアに取り組む理由
近年日本は、貧困、環境、地方創成、福祉など様々な社会課題に直面しています。そこでライオンはオーラルケアの促進だけではなく、SDGsの概念に則り、オーラルケアを通じてこれらの課題に取り組む活動を「インクルーシブ・オーラルケア(オーラルケアが人と社会にできること。)」と定めました。お口の健康は全身健康にも繋がると言われており、幼いときから歯みがき習慣を身につけることは大切です。近年子どものむし歯有病者率は減少傾向ですが、一方で国内では地域差が生じている(※1)のが現状です。そこで我々はあらゆる環境下の子どもに対してオーラルケアの機会を提供できるよう、子どもたちの食を支える「こども食堂」を通じ、「食」と親和性の高い「歯みがき」や「歯と口の健康」をテーマにした体験プログラムを提供し、子どもたちの自己肯定感の向上に貢献する「おくちからだプロジェクト」を実施することにしました。
※1 出典:文部科学省「令和5年度 学校保健統計調査」
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/1268826.htm
「おくちからだプロジェクト」で提供している体験
「おくちからだプロジェクト」で提供しているプログラムは、オーラルケアに関する知識習得だけではなく、子どもたちが楽しめる体験の要素をふんだんに取り入れています。本プログラムでは子どもたちの言動を褒め、積極的にコミュニケーションを取り、何よりもスタッフ自身が楽しみながら、子どもとのコミュニケーションが取れるような内容を心掛けました。
① オーラルヘルスケアへの理解が深まるすごろくゲーム、『はごろく』
② 毎日の歯みがきが楽しくなる、デコ歯ブラシセット
③ クイズを交えながら楽しくオーラルケアが学べる紙芝居
④ オーラルケア習慣が学べるダンス動画
⑤ 毎日の歯みがきを記録できるカレンダー
柳澤:おくちからだプロジェクトの体験内容については、実際にこども食堂に何度も足を運び、子どもの反応を見ながら制作しました。子どもたちの反応はこども食堂によっても変わるのですが、初めて会う大人に最初は緊張していた子どもたちも、子どもの目線で継続的に話しかけたり褒めたりすると返答してくれるようになり、最後には「バイバイ、また来てね」と声をかけてくれることが多いです。一緒に楽しい時間を過ごすと、大人の発言に耳を傾けてくれることが分かり、クイズやゲーム、工作などの楽しい体験ができるプログラムにすることを心掛けました。また大人とコミュニケーションを取る経験や、褒められたという体験が子どもたちの自信にもつながり、自己肯定感の向上にも役立てられると思いました。
子どもたちの心に残る楽しい思い出がオーラルケアに関する知識と少しでもひもづくよう、心掛けました。
ファンケルとの業種を越えたコラボレーション
おくちからだプロジェクトは2024年3月で3年を迎え、本年度より新たな取り組みを行いました。それが、化粧品・健康食品メーカーの株式会社ファンケル(以下、ファンケル)とのコラボレーションです。「将来にわたる健やかな身体づくりをサポートしたい」という両社の想いが一致し、2024年6月と11月にコラボ体験プログラムの実現に繋がりました。
ファンケルからは赤・黄・緑の3色の食べ物をバランス良く食べることで健康な身体と心をつくることができる栄養について学習し、ファンケルの商品である発芽米を使ったカレーを皆で食べました。その後に、ライオンから紙芝居を活用した歯みがき講座やデコ歯ブラシ作りを行い、『食べたら歯みがき』の一連の行動を子どもたちに体験してもらいました。
柳澤:互いの得意領域であるファンケルさんの「食」と、当社の「オーラルケア」を融合させ、栄養のある食事を摂り、健康な歯を保つために食べたら歯みがきをするという、日々のくらしに沿った流れを子どもたちに体験してもらうことができました。これは、ライオン個社では実現できないプログラムでしたので、社外パートナーとともに連携することの素晴らしさを体感できました。また、コラボレーション開催時は、食事前の「ミニ手洗い講座」も同時開催でき、清潔衛生習慣づくりに繋がる手洗いの大切さも伝えることができました。
子どものむし歯本数が多い地域、沖縄での活動
沖縄県は子どものむし歯有病者率が全国のなかでも高い県(※1)です。「おくちからだプロジェクト」としては、沖縄での活動は継続的に行っていましたが、3年目の本年は初めてファンケルの他に国立沖縄工業高等専門学校、東京学芸大学、名桜大学の学生や地域のサポーターとともに体験プログラムを実施しました。
様々な子どもたちに届けられるよう、今後も活動の地域を広げていきます。
詳細は以下リリースをご覧ください↓↓
今後の活動について
柳澤:こども食堂での活動を通して、多くの子どもと接する機会があるため、直接感想を聞くこともできます。例えば自分で作ったデコ歯ブラシを嬉しそうに、私に満足げな顔で見せてくれたんです。ほかにも、紙芝居を通じて、子どもたちが知らない情報(うがいは少ない水1回でOKであること)を伝えると、得意げな顔をして「家に帰ったら家族に教えよう!」と言ってくれたこと。一緒にはごろく(ゲーム)をすると、スポーツドリンクがむし歯になりやすいことが分かり、「これからは気をつけよう~」とつぶやいたことなど、自分たちの活動が子ども一人一人の知識になっていることに、毎回喜びを感じています。
引き続き「おくちからだプロジェクト」では、誰もがオーラルケアの機会を平等に得ることができる社会を目指し、活動の地域を広めていきたいと考えております。
そして、1日の歯みがき回数を1回以下の子どもたちをなくし、歯みがき回数2回の子どもに対しては3回以上になるよう、子どもたちに歯と口の大切さを伝えていきたいと思います。
当社はこれからも社員一丸となって、連携を図りながら子どもたちの健やかな未来に向けて活動を継続してまいります。
【関連情報】
■おくちからだプロジェクトに関するnote記事はこちら
https://note.lion.co.jp/n/na8bb97ae7b49
■おくちからだプロジェクト
https://www.lion.co.jp/ja/sustainability/inclusiveoralcare/okuchikarada/
■活動ブログ サステナブルな社員より。
https://www.lion.co.jp/ja/sustainability/staff/
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