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なぜ、モビリティ製造、販売会社で『日本電動モビリティ推進協会』を設立したのか? 協会の代表に聞いてみた

著者: glafit株式会社

glafit株式会社広報の安藤です。

2020年9月15日、日本電動モビリティ推進協会(以下 JEMPA)が設立され、協会代表にglafit株式会社CEOの鳴海が就任しました。今なぜJEMPAを設立したのか? 経緯や想いなどをインタビューしてみました。



『日本電動モビリティ推進協会』を設立されましたが、なぜ今協会を立ち上げようと思ったのでしょうか?

  現在のコロナ禍において、公共交通機関での三密を回避する動きも大きくなっていますよね。その最たるパーソナルマイクロモビリティは自転車ですよ。基本的に免許もいらないので、誰でもどこでも乗れる自転車は、国内で唯一認められたパーソナルマイクロモビリティに事実上なっているのではないかな、と思うんです。

 ただ、これからはパーソナルマイクロモビリティの選択肢は色々あってもいいと思うんですよ。これだけ色々な技術も進歩している現代で、エンジンから電動に駆動が変わることで環境にも優しいですし、ランニングコストも下がる、ユーザーにとってプラスなことが多いので、こういう電動マイクロモビリティが普及していったほうがいいじゃないですか。

 そう考えると、例えばglafitで出している電動バイクのGFR-01が原付扱いであることなどを考えると、普及にはいろいろ検討しないといけない課題も当然あるわけですよ。

 電動マイクロモビリティ領域において、既に公道走行可能な製品を販売している会社が健全な業界発展を行っていく為にこういった団体を作って、会社の垣根を超えて社会を良くしていけたらと思っていました。


協会を立ち上げるメリットは、どういったことだと考えていますか?

 それは、やっぱり僕らのようなベンチャー1社ずつの企業努力だけでは難しいですよね、実感として。限られたリソースと資金で、問題だと思って発信していても声が届かないことも多いし、こうしたことをやっているということも、当たり前ですけど、なかなか関係省庁の皆さんに気づいてもらえない。

 

 glafitの取り組みとして、昨年から規制のサンドボックス制度を利用して、今の法律の規制緩和をするための実証実験などを行う中で、関係省庁の皆さんと色々と話しをさせて頂く場が増えました。

 そういう中でのアドバイスや、これまでの取り組みの中で得た知見をお互いに共有できる場があるといいなと。また、同時に社会課題解決に向けた取り組みを、単独ではなくJEMPAとして行うことで発信力もつくでしょうし、普及活動なども加速できると思っています。


今後、協会として具体的にどんなことをしていく予定ですか?

 まず、JEMPAの立ち上げメンバーは、現行法の枠組みで公道走行ができる製品を作ったり、販売をしています。まずは、きちんとルールを守った中で、電動マイクロモビリティの安全な普及をしたいという気持ちと、それに伴う課題認識が一致しています。

 折角、使いやすくて便利なものがあっても、安全に乗れなかったり、歩行者や自動車など道路を共有する他者と事故を起こすようなことになっては意味がない。 ただ、道交法や車両法について、一般の人が事細かに知らないじゃないですか。

 まずは、現行法の枠組みで乗れる電動モビリティの安全走行に関する啓蒙活動・情報発信を行っていきたいと思っています。

 

また、公道走行ができる製品を各社は販売してきているので、各社にはご利用いただいているユーザーさんがいます。利用してくれているユーザーさんの声というのは、今の現行法上での不便なこと、安全に関わる意見は、非常に重要だと思うんです。こうした意見を集約したうえで意見書として関係省庁などへ提出したり、電動マイクロモビリティの規格についてや、街づくりへの政策を提言していきたいと思っています。

 また、勉強会の開催や、こういった新しい電動モビリティの試乗体験をしてもらえる様な取り組みもしたいと思っています。まずは乗ってみないと、やっぱり楽しさとかも伝わらないと思うんですよね。


JEMPA資料より抜粋


マイクロ電動モビリティの未来について、どんな予想をされていますか?

 現在の"パーソナルモビリティ=自転車"という単一の選択肢から、様々な人やシーンに合わせた多様なモビリティが活躍する社会が、遠くない未来にやってくると思っています。

 電動アシスト自転車もアップデートするかもしれないですし、glafitのGFRのようなモペッドタイプの電動バイクが増えたり、今話題に上ることが多いキックボードの普及がものすごく進んでいるのかもしれない。また、歩行領域であるシニアカーや電動車いすなども、新しい技術で更なる進化を遂げるかもしれません。 

 また、MaaSや自動運転技術なども進むでしょうから、移動体験が多様化するでしょうね。だからこそ、多様なモビリティが活躍する社会にするために、法整備や街づくりはもちろん、利用者への情報発信などが今から必要になると思っています。


協会として近々の活動はありますか?

 電動電動キックボードの公道走行における法改正が検討されており、実際に10月から、キックボードのシェアリングを行う事業者の実証実験が始まろうとしています。

 ユーザー視点でより便利な社会を実現できるよう、現行法の枠組みで既に販売している加盟各社の意見を提言としてまとめて提出したいと思っています。また、法改正の内容についても、既にキックボードを所有しているユーザーにも、シェアリングで利用するユーザーにも、安心安全でより便利になるように、必要に応じて実証への参加などの活動もしたいと思っています。

 また、こういった課題に共に取り組みたいと言ってもらっている団体の皆さんと、勉強会なども開催できたらいいなと思っています。


最後に、glafitとしてやりたい事はどんなことですか?

 glafitは『移動をエンターテイメントに変え、人々の生活を豊かにすること』を使命に掲げています。移動における楽しさの最大化を目指し、新しいプロダクトを常に発信していきたいと思っいます。ただ、それだけでは使命を果たすのに足りない部分があると感じているんですね。

 それは、取り巻く環境も含めてアップデートしていくことで、日々の移動がワクワクできる体験に繋がると思うので、glafitとしても、大きな視点をもって、更なる電動マイクロモビリティの普及に寄与したいと思っています。



【日本電動モビリティ推進協会について】

日本電動モビリティ推進協会設立プレスリリース

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日本電動モビリティ推進協会公式ページ










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