コロナ後いつか叶える旅のために、どうしても伝えたい世界の「今」。起案から10日でサービス開始へ。
オンライン旅行予約サイトのベルトラより、2020年5月29日(金)に新サービス「VELTRA Kite(ベルトラ カイト)」が公開された。本プロジェクトのリードを務める木戸氏と、海外事業部パートナーリレーションの干川氏、クリエイティブディレクターの鑓溝氏に話を聞いた。
― 新サイト「VELTRA Kite(ベルトラ カイト)」を立ち上げたきっかけは。
木戸:新型コロナの影響で、世界は旅を止めましたが、自然災害やテロリズムなど、これまで旅行業界は様々な困難を経験し、それでも人々は旅を続けてきました。しかしコロナ収束後の旅行について考えたくても、海外への渡航や長距離移動に不安を抱えている人もまだまだ多いはずです。その一方、ベルトラには世界150か国、4000社にもおよぶ現地ツアー会社やガイドなどのパートナー企業とのネットワークがあり、旅行者の皆様にいつかまたお越しいただく日を心待ちにしているという現状があります。
こういった未来の旅行者と現地の方々を繋げたい。今後コロナとともに生きる「ウィズ・コロナ」の状況下でも、世界各地からリアルな最新情報や、正しい知識を人々に届け、未来の旅行再開の判断をサポートする。ツアーやガイドの手配といった旅行会社の領域に囚われない、新たな情報サービスが求められていると感じ、公開に向け急ピッチで進められました。
通常、こういったサービスの発案からリリースまでは3ヶ月程かかるのですが、5月末までの公開という目標があり、納期は実質10日程度。正直間に合わないと思っていました(笑)。起案から10日でのローンチはベルトラでも史上最速です。
プロジェクトリーダーの木戸氏
干川:新型コロナによる旅行業への影響は大きいですが、今一番大変なのは現地パートナーの方々。旅行業の中でもいわゆる「オプショナルツアー」と呼ばれる現地体験型アクティビティの事業者は世界に100万以上存在すると言われていますが、小中規模の事業者がほとんどです。そんな中でも日本でのマスク不足を心配して、中国の現地ツアー催行会社の方がマスクを送ってくれるなど、毎日多くの励ましのメッセージをいただいていました。
ベルトラにはこのように、創業以来築き上げてきた現地パートナー企業との強い結びつきがあります。これまで素晴らしい体験を旅行者に提供してきてくれた現地の方々に何か貢献できることはないか、常日頃からパートナーとコミュニケーションをするセールスチームやカスタマーサポートチームからの強い想いもありました。
現地パートナーの方に新サービスの趣旨を説明したところ、急なお願いにも関わらず、快くご協力いただけました。ただ、10カ国の情報が揃っていることがサイト公開の最低条件だったため、直前までコミュニケーションをとっていましたね。
海外事業部パートナーリレーションの干川氏
―「Kite(カイト)」というサイト名に込めた想いは。
鑓溝:ツバメが空低く飛んでいると翌日は雨と言いますよね。では逆に、晴れの予兆はないのか、と疑問に思ったのがきっかけです。調べてみると、雨の日にトンビが飛ぶと翌日は晴れる、という言い伝えがあるとか。トンビは英語でKite(カイト)で、Kiteには凧(たこ)という意味もあります。空高く凧を飛ばすことでそこにある風が見えるようになりますよね。また、凧揚げの麓には必ず人がいるはずです。現地パートナーが世界各地から送ってくれる風や、情報という見えないものを可視化させる象徴にも使えると感じました。現地パートナーの「いつかまた来て(Kite)!」という思いが集まるという意味でもピッタリだと思っています。
コロナ禍は言うなれば雨の中。日本では緊急事態制限が先日解除されましたが、まだまだ油断はできない状態です。そんな中でも、世界各地からの風を届けることで、少しづつでも旅に対するポジティブな想いや、ワクワクする気持ちを思い出して空を見上げてほしい。そんな思いから名付けました。
「VELTRA Kite(ベルトラ カイト)」
― 今後のサービス展開は。
木戸:まずはコンセプトサイトで、世界10か国から寄せられた情報の発信と同時に「どこの国のどんな情報が欲しいか?」といった要望も受けつけます。順次対象エリアや投稿数を拡大しつつ、情報の投稿から掲載までのシステム化など、サイトのアップグレードを行っていきます。
最終的には100か国のエリア展開に加え、世界各国の渡航に役立つ最新情報のまとめサイトとしてトラフィックを拡大させ、スポンサーやサイトの広告から得た収益を現地のパートナー企業に還元することを目指しています。本業の観光サービスの提供以外にも、こういった情報の価値を高めて対価を支払うことで、旅行業に新たなエコシステムを生むきっかけになればと考えています。
いつか叶える旅のために、世界中と繋がり、現地からの「風」を感じられる新たな旅情報メディア「VELTRA Kite(ベルトラ カイト)」にぜひご期待ください。
参考情報:
聞き手:ベルトラ株式会社グローバルコミュニケーション 三田村
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